ブッ壊れたシャワーヘッド

好きなものを、不規則に撒き散らすだけ

18/05/26 オフブロードウェイミュージカル「I DO! I DO!」 マチネ(大千秋楽)@兵庫県立芸術文化センター

こんにちは、フォエプラ以来すっかり綜馬さん、もとい壮麻さんのファンになったにわかあめです。

別件で大阪行くからついでになんか見れる舞台ないかなぁって探してたら同じ週末に隣県で壮麻さんのミュージカルがやってるなんて知ったら、チケット取るしかないやーん!ということで、ツレもたまたまミュージカル大好きマンだったので一緒に見に行きました。すんごい良かった!主に①歌がいい ②生着替え ③キスシーン の三本立てでお送りいたします(サザエさん風)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ:マイケルとアグネスは大恋愛の末結婚。新婚の頃こそはドキドキワクワクウキウキそわそわだったけど、のちに息子が生まれ、娘が生まれ、長く暮らしていくうちにお互いの嫌な部分もちょっとずつ見えてきて、それなりにお互いに不満があって、それでも夫婦だから支え合いながら日々を過ごしてきました。のちに子供たちも巣立ち、第二の人生を前にマイケルとアグネスはちょっぴり戸惑いますが、最終的にはやっぱりお互いの手を取り合って老後の人生を謳歌するのです。

 

 

 

至ってシンプルな、ひと組の夫婦の約半世紀にわたる人生を描いた作品。登場人物は二人。音楽はピアノ2台というとっても質素な構造ですが、舞台美術や小道具、セリフの端々にいろんな余白があるおかげで、全然物足りなさを感じさせず、むしろまるでそこに娘や息子も一緒にいるような錯覚に陥るのです。

 

壮麻さん演じる旦那さん、マイケルは作家さん。書いた恋愛小説は家計を支えられるくらいにはそこそこ売れており、普段は家のことは全部奥さんに任せて自分のペースで仕事をこなすちょっぴり自由人の気がある昔タイプの旦那さん。時代が時代ゆえ、マイケルって割と奥さんを蔑ろにする部分があるんだけど、なんか壮麻さんが演じるとそこまでイヤミには感じないというか、「まぁ仕方ないな」くらいに思える。

結婚当初は本当にあっつあつで、初夜早々脱いでやる気まんまんだし、四六時中奥さんの隣にいたくて仕方ないんだけど、結婚して少したったら、やれ「おれの洋服はどこにやった!」だの、「ネクタイはどこだ!」だの、「俺のお金で勝手に買い物するな!」だの、甘ったれでわがままな片鱗が徐々に顕になります。夫婦あるあるじゃないかしら。

それでもやっぱり奥さんには弱く、なんだかんだ言って言うこと聞いてあげてるあたり、全然憎めないんだよね。なにより、マイペースで飄々としてる姿は壮麻さんの紳士風な喋り方とよくマッチしていて、下品さを一切感じさせられないのが、「あぁマイケルって多分男性の中でもモテる方なんだろうな」と思わせられる。

 

一方アグネスはキュート。新婚当初なんて「男性の裸なんか見たことないし~」って具合の清楚っぷりだったのが、子供二人も産むと母ちゃんも強くなるわけで。こどもの成長につれてどんどんたくましくなっていく様子が微笑ましくも笑えました。第一子妊娠の頃なんか旦那さん、壊れ物扱ってるのかってくらいめっちゃ世話かけてくれたのに、産んでからは子育てろくに助けてくれないし奥さんに任せっきりだし、そりゃあ買い物してストレス発散でもしたくなるわ。

男はせっかち、女は準備に時間がかかるとか、WWIくらいの時代が背景なもんで、男女の役割的ステレオタイプがたくさん盛り込まれているんだけど、それでも最後はやっぱり手を取り合ってお互い添い遂げる夫婦は、それはそれで見ていて微笑ましかった。最後娘さんは「なんであんな奴に取られたんだ!」って感じの旦那さんと結婚したらしいのだけど、息子さんは結婚って名言されてなかったから、巣立ったのは結婚というより徴兵されたんじゃないかな。時代背景を考えるとちょっと切ないね。

 

ほんと二人共歌が上手だよ~。霧矢さんは初めて拝見したんですが、怒った演技がとりたて凄みがあって好きでした。あと黒ドレスめっちゃ似合う!さすがマイフェアレディ。「あなた結婚して変わったわ」と、旦那の嫌なところを地面まで届くなっがーいリスト片手にぷりぷり歌い上げるところとか本当に可愛かったです。奥さんあるある?

そしてわれらそーまさん。今回連れてった友達を無事沼に突き落としました。やったね!中盤わりとずっと奥さんのわがままに怒りっぱなしなんだけど、いかんせんあの柔らかい感じだから全然怖くはない(笑) でもだからこそ、外や子供に対しては威張っても最終的には奥さんの尻に敷かれている様子がありありと伝わってきて笑えました。

あの低音ヴォイス、めっちゃ色気あるよなぁ。あと英語めっちゃ上手いの。途中着替えてる奥さんを待ってるシーンがあるんだけど、紅茶片手に英語でなぜか語ってて*1、客に向かって「ダージリン♥」「ソーデリシャス♥」とかってずっとシンプル英語で語りかけてくるんだけど、いちいち語尾にハートが付いてるの可愛すぎてしんどかった。

 

そしてそーまさん、今回サービスシーンの多いこと!霧矢さんはさすがに舞台上で生着替えすることができないので、着替えのために舞台を捌けると、場つなぎのために旦那さんが舞台上で着替えるというシステム。双眼鏡を持ってこなかった自分を恨む。さすがに股引みたいな肌着は着てるのだけど、なにがエロいかってさぁ、

爆イケおじさまのガーターソックスってやばくない?!?!??!?!

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(イメージ図)

正直下手なラブシーンよりドキドキしてしまった。GUILTY。

じつは初めて男性がガーター装着するところ見たんだけど、すごいね。あれ。ほんと、ありがとうございます(?)

世の中の全てのイケメンに配布してあげたい。ガーターソックス。まずはV6のライブ衣装に取り入れてくれ*2

 

あと新婚だから分かってたけど冒頭20分くらいほぼずっとちゅっちゅしてて可愛かった!でもシーンそのものよりも悶えたのがパンフのインタビュー。一部抜粋いたしますが、

「ハグやキスする場面はどうしても自分のクセが出る」

「昨日も家に帰って(奥さんと)バトったり」

「子供をしかってみたり」

「(逆に奥様に甘えてみたりも)もちろんそれもあります。そんなこと言わせないでください!」

「僕すごく健全なんだけど~」

「(別の舞台稽古中送ってもらった音源サンプルから)猫や餌の匂いがした」

 

なにこれSHINDOI✩

 

前から薄々気づいていたがやはりそーまさんは爆イケおじさんだった。というか壮麻さんにせよ霧矢さんにせよ、冒頭普通に20代前半の若々しい瑞々しい夫婦に見えるのに、後半すっかりおじいちゃんおばあちゃんに見えるのめっちゃすごいから。

ほぼほぼ舞台本編からずれましたが、ピアノ2台ってのもすごく贅沢で。音の重厚さももちろんなのですが、個人的にすごいと感じたのは休符の使い方。ピアノの奏者二人は本当に舞台の端と端に離れているのに、息一つ目線一つで休符の緩急をきちんとつけていて、タイミングずれることなく演奏していたのがすごく印象的でした。音はいたってシンプルなのに歌声も相まって豪華に聞こえるのがすごい。

あと個人的に後半、夫婦で朝帰りする娘息子を待ちながら、ささやかに年越しをお祝いするとき、二人共とんがりハット被ってクラッカー鳴らしてるのが、めちゃくちゃ可愛かったです。

見といて良かったなぁ~(浸)またそーまさんのミュージカル見たいしなんならフォエプラロスなのでフォエプラも見たい。あとこの日食べたお好み焼きがめっちゃ美味しかったなぁ。なぜミニス○ップのハロハロはシベリアに売ってないのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:アドリブ…?

*2:なんでもかんでも自担にもってくダメなヲタク