ブッ壊れたシャワーヘッド

好きなものを、不規則に撒き散らすだけ

18/05/25 ミュージカル「メリー・ポピンズ」 マチネ@梅田芸術劇場メインホール

ほんとね、去年剛くんを見に北九州まで足を運んで以来、どんどん遠征に対するハードルが下がってきてて。今回大阪に行ったのは大学時代の友人に誘われて別の舞台を見に行くためだったんだけど、なんの躊躇もなく二つ返事で「いいよ!」と答えただけでなく、せっかくだからと色々観劇プランをくっつけたあたり、自分のヲタクとしてのいろんな価値観が音を立てて崩壊していくのが聞こえてきた。やばい。楽しい。反省はしてるけど後悔は一切してない。

 

という訳で平原嬢のメリポピ見てきたぞー!サウンドオブミュージックの再吹替えキャストといい、今回のメリーポピンズといい、すっかり「日本のJulie Andrews」と化した綾香ちゃん。たしかに声質はどちらとも低音成分多めだよね。なにより綾香ちゃんは所作に育ちの良さが伺えるので、メリーポピンズ役はかなり適役だったと勝手に思ってます。上品だけどチャーミングっていう。

自分語りで申し訳ないんだけど、幼少期ビデオ擦れるほど観た作品がメリーポピンズだったので、舞台は幕開け早々からもう涙腺ゆるゆるババアと化してたんだけど、機構モノあり、歌有りダンスありと、とても楽しい舞台でしたよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

もはや蛇足と言っていいほど有名なあらすじ:

イギリスはロンドン、チェリーツリーレーンの住宅街に住む銀行員バンクス一家には、とってもやんちゃな娘と息子が住んでいました。父は典型的な上流家庭に憧れる厳格な父親で、必ず子供には子守をつけろと言いつけて、元女優の妻に家庭のことを全て預けて仕事三昧。しかし子供たちはやんちゃのあまり子守は揃いも揃ってすぐやめてしまいました。

そんなところ、子供たちが面白半分で理想の子守について書いたところ、どこでそこを拾ってきたか、美しい子守メリーポピンズが空から現れ、やんちゃな子供たち、そしてバラバラにありつつあったバンクス一家を修復していくのでした。

 

 

 

 

 

もうね、歌がいい(ストレート)。

私原作を読んでなくて、全ての知識は映画の範疇を超えないわけなのだけど、おかあさんって映画版では「女性の権利獲得にむけて躍起になってるフェミニズム母ちゃん」っていう記憶があるから、今回割としおらしい「旦那に押さえつけられてる古き良き嫁」って感じなのがちょっと新鮮だったし、映画版で大好きな冒頭の母ちゃんソング『sister suffragette』が丸々カットだったのがムズムズしたけど、でもやっぱりほかのどの曲もいいんだよなぁ。

私が見た回のバート役は大貫くんだったのだけど、とってもキュートで、上品かつちょっぴりS気ある平原ポピンズととても対照的でよかった。みんな声の伸びがいいなぁ。子供たちも歌が上手だった。発音が完全に劇団四季のそれだったけど。*1

 

舞台装置もとっても華やかでポップで、手放しで楽しめるいい舞台でした。バートが何回かほっぺにチューを求めるも、毎回メリーにフラれてたのもとっても可愛かった。step in timeすごい楽しいよね。前日は機構ものがうまく作動しなくて綾香ちゃんが悔し涙を流したって聞いてたから、大丈夫かなって心配してたけど、全然問題なくメリーはちゃんと万事解決して次の現場へと飛んで行きました。あとバートくんが舞台の四方を駆け回るシーンは「MJウォークだ!」と勝手に興奮しました。ジャニヲタだからね!*2

 

普段どちらかというとアングラっぽいものを見てる自覚はあるので、久々にこんなどメジャーな作品を見たけど、やっぱり大衆向けってのもあって普通に楽しいな!思い出補正もあって超楽しかった!でもあれだね、途中休憩20分はちょっぴり長い(笑)

せっかくのダブルキャストゆえ、はまめぐ・かっきー版も見てみたかったなぁ。綾香嬢って多分顔立ちや所作に育ちの良さが滲み出ちゃってるから多分今似合う役って比較的限られてるのだろうけど、本当に美声なので是非もっとミュージカルやってほしい。あともう少ししたらレミゼのファンテーヌとかできそう。

 

 

 

 

 

*1:にわかあめさんはあまりあの母音強調する発音が得意じゃないらしい

*2:嵐の松本くんが2007年のコンサートの自身のソロ曲『Yabai-Yabai-Yabai』で初めて披露したパフォーマンスで、ワイヤーで釣られて天井を空中散歩するという