ブッ壊れたシャワーヘッド

好きなものを、不規則に撒き散らすだけ

烏骨鶏ショックが引き起こした諸後遺症について

まず冒頭に注意事項。この文章では多少15年8月30日の札幌でのV6ツアーライブのMCのネタバレについて触れております。ツアーのネタバレを全く知りたくない方は避けてください。

 

 

 

あっという間に24時間テレビが終わりましたね。

今回は初めての二世代パーソナリティということで事前番組や番宣含め、どのように展開されるのかに関してぶいファンだけでなくじゃんぷファンの皆さんも発表当時から気にされており、中には「これを機にもう片方のグループについて勉強しよう!」なんて方もいらっしゃいましたね。なんなら私も前から嵐のバレーボール関係の直属の後輩ということもあった上に、ya-ya-yahとかj.j.expressとかもバラエティで見てたのでメンバー全員に関して認知はしてたけど、特に10人が9人になってからはどんな活動してるかあまり把握してなかったので、今のおじゃんぷさんのことについて改めて知るいいきっかけになりました。*1

 

実際24時間関連は番組そのものの趣旨に対する考えはさておき、純粋に追っかけていてとても楽しかったです。ぶいさん20周年といえど今年に入って一番大きな動きといえば今のところ20周年シングル*2及びベストアルバム*3のリリースと、それに付随したアニバーサリーツアーライブのみ。多少雑誌や音楽番組での露出はありましたが、基本的にはあの形骸化してるとも捉えられる冠番組で6人中2人の元気なお姿を見ることしかできなかったので、今回は後輩を連れたり連れなかったりしながら、久々にバラエティモードな六人を見られて嬉しかった。

個人的には過去映像をたくさん持ってきてふんだんに使用してくださった健ちゃんの波瀾爆笑と、長野担がみな待ち焦がれていただろう青空レストランへの出演の実現が一番印象に残っています!逆に一番心残りなのは次週予告で黒焦げ長野さんがそれはそれはかわいいチワワの幼犬に囲まれて耳たぶ甘噛みされててTLの長野担もそうでない人もその天国のような絵面に息も絶え絶えになってたのに、肝心の本編でオールカットされてた志村動物園ね。いつか蔵出ししてください。お待ちしております。

 

 

まぁでも今回はその事前番組のことについて感想を言うためのブログエントリーではないんだわ。

24時間テレビが終わって2週間経った今私は声を大にして言いたい。「なぜあの日番組は長野さんを深夜の目玉企画から抜かして、10分程の生中継のために最終便に乗せてはるばる石川県まで派遣したのか」

 

 

 

多分このブログに何かしらの手違いでたどり着いてしまった方にはこのことを知らない人はあまり多くいないだろうと想定はしていますが、念のため番組を全く見ていない人のために説明しよう。

 

--------------------------------------一応ここから説明文開始-------------------------------------------

 

 

事件は8月22日(土)の夜に起こった。

今回24時間テレビではいくつかの目玉企画が用意されていて、その中の一つとして挙げられていたのが22日の夜23時からを予定していた嵐にしやがれ生放送スペシャル 三世代ジャニーズ真夏の生男子会」である。

同局では毎週土曜の夜22時というゴールデンタイムにV6の後輩グループ嵐の冠番組を放送しており、今回はV6とHey!Say!Jumpの2グループがパーソナリティをやるということで、いっそこの20周年ベテラングループ・16周年中堅グループ・8周年若手グループの3グループ20人を集めて先輩後輩のぶっちゃけトークをしてもらおうという、グループ担にとっても事務所担にとっても美味しい企画が組まれた。はずだった。

 

そう、19人しか集まらなかったのだ。

 

予兆はありました。

少し時を遡ること19時。私はその日のバイトを終えて電車で1時間ほどの帰路につきました。しかし、早く帰ってぶいの15年ぶりの24時間テレビでの勇姿を見たいを思うこの日に限って沿線発火事故により電車が一時運行停止し、私は21時近くになってようやく家にたどり着きます。

 

 

電車でTLを読んでいたらVTR多めでなかなかパーソナリティの皆さんが映らないということを把握し、少し安心しながらそれでも早くぶい、特に長野さんを一目見たいなと思って帰宅したとたんこの発言。安定安定。

ただ21時入ってまもなく、羽入くんのアイスショーが終わるとすぐワイプなしのドラマが始まります。ドラマは2時間超えると踏んでいたのでまずは諦めて私は風呂に入り、遅めのご飯を食べながらそわそわと23時ごろにはテレビ前で待機しました。

しかし、いざドラマが終わってスタジオに戻っても長野さんの姿が見当たらないのです。エゴサしてみるとどうやらドラマ入るちょっと前から長野さんは既に姿を消しているよう。でもしやがれこんなに目玉で番組も推しに推してるから、始まるまでにはひろしも間に合うだろうとコーヒー淹れながら呑気に思っていたその時:

 

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チョトマテチョトマテオニイサァン!!!!!!!!3世代19人ってなんですの??????*4

 

私含めV6ファンを中心に動揺を隠しきれないまま、誰もそのことに触れることなく白Tシャツにお着替えしたV6ならぬV5が後輩グループたちの後ろについて最後にスタジオにフツーに入ってきます。V6の皆さんです!と紹介される五人。違和感しかない。でもそこはさすがV6大好き芸人嵐の皆さん。始まって2分でようやくスタジオにいないあの人のことについて触れてくれました。

 

櫻「あれ?」

二「ですよね?」

松「長野くんは...?」

森「あ、気づいた?」

?「V5...?」

嵐「気づきますよ!」

櫻「ずっと後ろで踊ってましたから僕ら」

坂「ずっと後ろで踊ってた...(笑)」

二「どうしたんですか?」

坂「ちょっとね、明日の中継のために、ちょっと用意しなきゃいけないんで、ちょっとどーーしてもこれなくなったらしんだよ。まぁそれもほんとかどうかわかんないんだけどね」

三「そぉそぉ」

高「ほんとでしょ(笑)」

坂「いやご飯行ってんかもしれないんだけどね」

櫻「じゃあこの時間はまぁじゃあ、ごめんなさいということで」

坂「ちょっと申し訳ないですけど」

V5「申し訳ないです」

 

 いやいやいや。いやいやいやいやいや!

中継とはなんぞや。DAIGOさんのマラソン応援か?ロケVTRの続き的ななにかか?TLでは様々な憶測が飛び交います。今年は15人いるから番組途中でみんなバラけて企画コーナーやったり中継に行ったりするんだろうなぁとは多少踏んでいましたが、深夜に抜ける企画ってなんだろうかと本当に混乱しました。中には「長野くんはBBAだから男子会に参加できなかったんじゃ...」と言い出す人も。確かに(違)。ここで坂本さんが「ご飯行ってんかも」と、長野さんの食いしん坊キャラを生かしたいじりをして茶化したのかと思いきや、これがまさかの盛大なフラグになるとはこの時誰も思いもしていなかったのだった...

 

さて、番組は二宮さんの進行のもと、つつがなく進みます。約80分の番組のうち半分を占めたトークのテーマは「今夜こそ言いたいカミングアウトトーク」。グループの垣根を超えて先輩や後輩に対して不満や怒り、感謝等言いたいことをぶっちゃけるという内容です。今回のパーソナリティでのお仕事を機に食事会に行ったりしてちょっとずつ距離を縮めたぶいとおじゃんぷさん、かつてバックを務めたこともあって距離感が近いぶいと嵐さん、バレーボール関連の直属の後輩ということもあって比較的仲のいい嵐さんとじゃんぷさん、と、色んな関係性を垣間見ることができてとても面白かったのですが、やはり当事者がいないということで前半は長野さんの話は全く出てきません。宣材写真ではちょいちょい出てくるのに。さみしい。

真ん中にMJのコーナーを挟んで、まだまだトークは続きます。そこで次の事件が起きたのです。

 

<おじゃんぷさん、本気(ガチ)でビビる事件>

 

画面に「伊野尾が無礼すぎる」という文字が出てきた瞬間多少動揺を隠せていない伊野尾さん*5。となりの圭人くんも苦笑い。すると二宮さんのフリで井ノ原さん得意のキレ芸が始まります。

井「あのねぇ、この24時間テレビが始まる前にねぇ、Hey!Say!JumpとV6であんまり絡みがなかったから、食事しましょってことになったんですよ。それで、マネージャさんとかそういうのも一切抜きで、このメンバーだけで食事したの。(中略)で、カミセンのほうが結構がやがやしてるわけですよ。で、俺こんなことで怒ってるけど、実は俺あんま知らないのこの話。見てないのよ、人から聞いた話だからぁ。」

出ましたテキトー男(笑)散々振り回しておいてまさかの「知らなかった」オチを持ってきます。そして「詳しくは健が知ってるから!」とここんとこバラエティでも特に破天荒でダメダメキャラを際立たせている健ちゃんに話を振ります。

三「まー我々の時代では絶対考えられないことなんですけどもぉ、長野くんが僕の前にいまして、で長野くんと伊野尾くんがちょっとなんか喋った時にですね、伊野尾くんが『え?え?』って聴き直したことに対して、めったに喋んない森田が、『お前ちょっといいかげんにしろ』って。『お前がえ?を言うと、その分二回も長野くんが同じこと言わなきゃいけねぇじゃねえか!お前二度とえ?を使うんじゃない』って怒ったんですよ(ニヤニヤ) (中略)で、最後に『こんな機会もなかなかないから長野くんになんか聞きたいこととかないの?』と岡田が聞いたら、極めつけの一言。伊野尾が、『...正直、ないっすね☆』」

 ここまで聞いた時、ぶいファンやある程度ぶいのキャラについて知識がある人はこう思うだろう。「お前ら相変わらず長野くん大好きな!」と。この話の面白さはまず当の本人の長野さんは恐らく大してこのことに関して気にもとめてないだろうということ、人見知りで滅多に後輩とかの前で自発的に喋らないような森田さんが長野さん擁護のためなら能動的に話し始めること、岡田が大好きな長野さんを引き立たせようとしつつ後輩いじりに精を出していたこと、そしてなにより!10代の時から特にトニセンという自分より先輩の人たちに対して礼儀とかそっちのけ(笑)で甘えて接していた自分のことを棚にあげといて、健ちゃんがドヤ顔で後輩にびゅんびゅん先輩風吹かせるコントを始めていたこと。

井ノ原・三宅というおちゃらけバカ兄弟を筆頭に久々にこんなバラエティモード全開のぶいさんを見られて少なくとも私は画面の前でニヤニヤしておりましたが、どうやらおじゃんぷさんはそうはいかなかったようです。

 

 

八乙女くんの「隣で見ていてひやっとしました」発言を切り口に、ぶいたちのキレ芸はさらにヒートアップします。

井「俺は聞いた話だからわかんないけどぉ」

三「中島もぉ!なんか岡田がさぁすんごいいい話ぃ?25歳のときの自分から今までの話をすんごいいい話をしてるのよ。俺たちメンバーも聞いたことないいい話をしてるの。その間、あいつ、中島、『あ、そうっすか(ムシャムシャ)』」

井「(笑)がっつくなよおまえ~」

三「ただひたすら食べ続けながら聴いてるもんだから、こっちは「あっ、あんのやろう~」と。『うちのおかだが真面目に喋ってんのに』って」

岡「(隣でにやにや)」

健くんも半分にやけながら*6言ってたし、他四人なんかもうこらえきれず笑い出しているような状況だったので、あとはおじゃんぷさんが逆ギレしたり、開き直ったり、反抗することでこの壮大な下克上フラグが出来上がるだろうと誰もが考えていたとき。

中「いや、ほんとすごいいい話だったんですよ。で、あ、いや...岡田くんと、剛くん...剛くん僕の目の前に座ってたんですよ。で、岡田くんが僕の左隣に座ってたんっすよ。そしたら二人共少食なのか、あまったご飯全部僕のとこにやって、だからそれ全部処理しなきゃいけないじゃないっすか。だからそれ食べるために、ちょっと話しながら食べてたと思いますはいごめんなさい」

 

突然のマジレス。

裕翔くん真面目だなぁと思う間もなく、健ちゃんの大暴走が始まります(笑)知念くんや有岡くんの「無礼」(全然私から見たらバラエティ的な効果を狙ってるだけだったし無礼でもなんでもないやつ)を暴きつつ、さりげなく後輩やメンバーの宣伝番組での頑張りもちゃんと見ていたよアピールをしますが、おじゃんぷさんたちの表情が明らかに固くなってきてます。特に引きの絵になったときの圭人くんのこの顔(笑)

f:id:niwakarain:20150908235931j:plain 泣かないで圭人。Sorry,Keito.

 

24時間が終わってから色々勉強したのですが、つい7月に始まったばかりのいただきハイジャンプが実質上おじゃんぷさんメンバー全員での初レギュラーバラエティ番組になるんですね。そういうことでバラエティでのキャラ確立がまだ不安定だったのか、はたまたほぼ今回が初絡みの年齢もふた回りくらい違う大先輩たちにツッコミにいけなかったのか、はたまた本当に9人とも今時の男の子らしくクソがつくほど真面目だったのか。理由は色々あると思いますけど生放送という限られた枠の中でおじさんたちのキレ芸をなかなか処理しきれなかったという印象が非常に強かった今回のこの事件。

幸い、最後の最後で岡田くんの一言「ひとつだけ言わせてもらうと、健くん俺のこと大好きだから(ドヤァ」があったおかげでこの緊張感漂う現場がかなり緩和されたというか、いい具合にキレ芸にオチがついた感じが出たのでめでたしめでたしだったのですが、多分ぶいファンなら思ったでしょう。

「ここに当事者でもあり、普段からこういうメンバーのボケを拾う役割を務める長野くんがいれば、まただいぶ違うオチがついただろうに」、と。

生放送という時間制限のある中、空気を正しく読み取って正しい助け舟を出した有能な末っ子に拍手を送りたい。岡田くんのバラエティ力っょぃ。変態だけど

ちなみにこの80分のトークの中で坂本さんが喋ったの冒頭の長野さんに関する部分と途中で若い頃の自分の履いてたヒョウ柄の際どいブーメランパンツに関する部分のみだってことも私ちゃんと記憶してるから。そこは坂本さん自分で頑張って

 

 

では、肝心の長野さんは結局どこに行ったのでしょうか。その答えはすぐ分かることになります。

私はこの長野さんがいないしやがれでだいぶふてくされてしまって、本当は徹夜で頑張ろうと思いましたがあっさりしやがれ終了の時点で寝てしまいました。次に起きたのが朝の5時41分だったのですが、嫌な予感がしてとりあえず情報収集のためにSNSを開くとなんとういことでしょう。みなが待ち望んだ長野さんがまさかの金沢で10分間烏骨鶏に関する食レポを生中継でやったらしい。その時の私のツイートがこちら。

 お優しい相互フォロワの方々に慰められながら少し経ってタイムシフト追っかけ再生をした私。そこにはいつものあの食べ物見るときの恍惚した表情で卵かけご飯の食レポに励む長野さんのお姿が。これが私の24時間テレビの初長野さんになるとは思いもよらなんだ。

というか10分くらいしかなかったけどえ、まさかこのために夜から時間かけて移動したんですか?金沢に??ということはこれからまた同じくらいの時間かけて武道館戻るの?もっと近場でロケ中継できなかったの?ってかこの中継なんの意味があるの??

 

と、朝おきてしばらくたってようやくちょっと覚めてきた私の脳にははてながいっぱい。事実、次に長野さんの姿を確認できたのは9時台のしかも後半だったので、本当にただそのロケを完遂させるために夜移動して、朝戻ってきたようです。そして、誰もそのことについて触れることなく(あと、夜のしゃべくりの時から一部除いてかなり長いあいだ抜けていた坂本さんのことについても)、マラソンを終えたDAIGOさんを迎えてサライを歌いながら24時間テレビは幕を閉じました。

つまり長野さんは坂本さんが当初予言していたとおり、わざわざ石川県金沢市まで「ご飯食いに行ってた」ということになります。「黄身がまとわりつくような濃さを持つ」烏骨鶏の卵を食べに行くためだけに...おそらくグルメってだけで選ばれて行ったんだと思うんですけど、もっと近場でも良かったんじゃないかと真剣に思う今日この頃。朝から見る竹林で烏骨鶏に囲まれる自担って絵面面白かったけどさ...

 

 

 

-------------------------------------一応ここで説明文終わり----------------------------------

 

 このあとしばらく長野担を中心に番組編成への憤りやなぜか烏骨鶏へのとばっちり風評被害SNS等場所で散見されたのですが、あくまでもそれは我々ファンの感想にすぎず、これだけを見たらなんだかんだ一件落着だと思うんですよ。なんならみんながツイッター烏骨鶏烏骨鶏言いすぎて石川県の農場とは全然関係のない別の烏骨鶏卵を扱う会社のアカウントとV6ファンがSNSでつながってしまうという意外な結果ももたらしたし。いいか悪いかはさておき。*7

でもそれじゃあ私がこのエントリーを書く意味がなくなってしまう。そうじゃないんだ奥さん。

 

 

24時間テレビもひと段落して、ツアーが始まり、また今までのごとくレギュラー番組以外特に目立った動きのない平穏な日々が戻ってきました。

さて、ぶいさんは形骸化したテレビ番組の他に、森田さん以外がラジオでもレギュラーを持っています。そのうち東京以外で放送されているトニセンのV6 Next Generationと、BayFMで放送されている健くんの三宅健のラヂオは特にゲストを呼ぶわけでもなくただひたすら放送枠内でメンバーが近況についてしゃべくるという番組構成になっています。基本的におそらく2、3週間くらいに一度のペースで一気に2、3回分のものが録音され、ある程度編集したものが放送されるのですが、9月に入ったということでネクジェネも健ラヂもどちらも放送内容が比較的新しいものになり、24時間テレビの回顧やツアー準備に関する話題となってきました。

そこで突き動かされる私のモンペ心

 

まず8月30日の北海道でのアニバコンツアー初日。私は入ってないのですが複数の方のレポによると24時間テレビのこの消えた数時間に関して長野さんが「金沢のホテルでしやがれの5人を見ていて寂しかった」と発言していたらしいという話を聞いて、とても胸が痛くなりました。いかんせんこの耳で聞いたわけではないのでどれくらい長野さんがこのことについて茶化していたのかは口調がわからないので定かではないですが、やっぱりあの10分のために長時間抜けちゃうのはちょっとどうかなと改めて思いました。

次に先日の2015年9月5日のネクジェネ。おそらく24時間後まもなくして録ったのでしょう、前半はずっと24時間のことについて話しておりました。そこで出てきた烏骨鶏事件の話題。

(中略)

井「だから30何時間はふつーに起きてなきゃいけないわけよ。でもやっぱりね、ところどころさぁ、長野くんも途中で移動しなきゃいけなかったりさぁ」

長「はい。金沢行ってましたねぇ」

坂「たまごね」

長「たまご。烏骨鶏の」

井「懐かしいですよね(?)」

 これだけ。本人的にもほかの人的にも特に触れるような内容もなかったロケ中継。あれは本当になんだったんだろうか...30日のMCレポの「寂しかった」発言踏まえてからこれ聴いてるから余計えぐられる気持ちになる。

そして、なにより、極めつけは2015年9月7日の健ラヂですよ。

三「生放送って難しいと思った。あとやっぱり...なんだろ...芸人さんいないと難しいな。芸人さんいて欲しかったなぁ。いや、なんとなく思ってたんだよ、やっぱりジャニーズだけでやるとこうちょっとふわふわってしちゃうかなーっていう気持ちもあってさ。やっぱ芸人さんのバスッ!ズバッ!バツッ!って入ってくるあのツッコミがやっぱないとぉ、回収されないじゃない?どんなボケしようと。(中略)あれも大変だったんださぁ、だって言いたいことないんだもん。基本的には。文句もないし、謝りたいこともないし。でもアンケート書かないといけないから書いてさぁ。『まぁ強いて挙げるならHSJとの食事会のことかなぁ』と思ってさぁ。絞り出してさぁ。

(中略)で伊野尾くんが長野くんにちょっと失礼ぶっこいたって話が出たじゃない。でもその長野くんがいないわけよ(笑)いないのよ」

マネージャーさん「もうその頃は烏骨鶏の卵のところに(笑)」

三「いないし、坂本くんと井ノ原くんたちはなんか山田とか圭人とかあっちらへんの人たちとこう楽しくわいわいやってて(中略)まぁ別に、大してないんだけどさ、まぁでも本当にびっくりしたの。自分たちの世代じゃ考えられないからぁ。もし例えばSMAPと僕らが食事するってなったらそれはできないなって、単純に。箸止まるだろうっていうさ。でもそんな話でさんざん盛り上がったの。『やーやっぱ今時の子って違うなー』って。『わかいなー』っつって。やっぱ世代が違うんだなってさんざん盛り上がってたの。で、まぁ、強いてこの番組で挙げるならそれくらいしかないかなーって思ってさ。

そしたらさー!森田と岡田乗ってこねぇしさー!あんなさんざん盛り上がってたのに!で、困ったなって思ってさ。で、JUMPも言われたらさ、こう、わかんないけどさ、伊野尾でも誰でもいいから噛み付いてくるかと思ったらさ、黙っちゃったからさぁ。おいおいおい?と思っちゃってさ。でもしょうがないからこれは最終的に『まぁそんなこんなでさんざん俺たち盛り上がって、まぁお前らのおかげで絆が深まったというか?結果的に、まぁ...ありがとな♡』みたいなことで終わらそうと思ったんだけど時間がなくてさ、岡田の一言があったから救われたけどさぁ。それでCM行っちゃたから...生放送ってこわいね!!!」

 やっぱり健ちゃん気にしてたんだね

いやぁ...生放送見ている時もなんとなく「あぁこれ健くんお風呂で反省したくなっちゃうやつなのかな」と思ってしまったんだけど、案の定健ラヂで結構声沈んだ感じでこのことについて触れていて、「全然健くんのせいでもないし落ち込まないで!」って声かけてあげたくなったし、なにより当事者がいないことでさらに負の連鎖が繋がり、本来は楽しく盛り上げようとしたところをみんな誰ひとり悪くないのにちょっとずつみんなが罪悪感を抱えなくてはならない状況になってしまったことに悔しく思います。

 

 

ということで、予想外に長ったらしいエントリーになりましたが情報を整理し終わった今でもまだモヤモヤとした気持ちが残っている感じではあります。じゃんぷさん側からはなにか今後このことに関して公式発言はあるのだろうか。もしあったら是非教えて欲しいです。

とにかく私個人に関してはこのことでだいぶ心残りある番組になってしまったし、そもそもあんま好きではなかったこの「チャリティ」番組への印象がさらに微妙になった...

でも健くんにはこれに懲りず今後も臆することなく自身の自由奔放キャラを出していって欲しいなぁと心から願っております。嵐はもちろん責任感じる必要ないし、おじゃんぷさんはこういう経験も糧にしてこれからキャラや個性を模索していってほしいです(上からナニサマ)。伊野尾くんの嵐内におけるアンジャッシュ児島的いじられ方とか好きだよ?

あと烏骨鶏には罪はないです。多分今後烏骨鶏とか烏骨鶏卵見るたびこのこと思い出して引きずるかもしれないけどね...

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:でもいただきハイジャンプは特番の時から見てたよ!

*2:Timeless、みんな買ってね!

*3:SUPER Very best、初回限定はおじさんたちの楽しい一泊二日の合宿もついてるしみんな買ってね!

*4:そういえば最近あまり見かけなくnゲフンゲフン

*5:ちなみに蛇足ですが私はおじゃんぷさんの中では伊野尾さんが一番気になってます

*6:例えるとアウトデラックスで田口学さんに説教したときのああいうちょっとふざけた口調

*7:ちなみに最初は微笑ましく見てたけどやたらツイート内容が香ばしいのと、烏骨鶏とつぶやくだけで無差別に全部ふぁぼってくるのはちょっと度が過ぎてるかなぁと思いました

15/09/02 MAROON5 WORLD TOUR 2015@横浜アリーナ レポ

興奮冷めやらぬ!!!!

 

すーかつ(スーツで活動)中に友人があの倍率高いマルーン横アリのチケットを取ったと聞いて心臓が口から出そうになったのも懐かしく感じる9月。午前中ちゃっちゃとバイトをこなして身軽に参加してきました。あの時は正直今年から変わったすーかつスケジュールが全く読めず、9月で終われてるか心底不安だったのですが、おかげさまで後ろ髪引かれる思いなく最高に清々しい気分できもちよく参加することが出来ました。*1本当に良かった。

当日は15:30くらいに行ったらもうグッズ販売待ちの長蛇の列が。雨予報だったのに午後からピーカンで雨傘さしてしのいでたべや。しっかしおばさん、いつも年齢層幅広いライブばかりいってたから、今回のライブの客層が日常生活なら絶対絡まないであろう若きパーリーピーポーばかりで少々ビビりました(笑)別にどんな格好するかは自由だと思うけど花かんむりと頭のてっぺんに団子結びしてるのはやめてほしいなと心から思いました(迫真)。16:00から物販開始して、なんだかんだ40分くらいでタオルとリストバンドをゲット。友人はTシャツを購入。その後うどんで腹ごしらえしてから入場。

ではいつものように全部全部ネタバレなので畳みます。

 

*1:蛇足ですがおかげさまで内定先が決まったので来年晴れて社会人になれそうです。そう、卒論さえ頑張れば。

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14/11/01スターダストレビュー「SHOUT」ツアーライブ@中野サンプラザ

9ヶ月くらい前のツアーライブですが、ようやくツアーの全日程が終了したのでこの鳥頭が思い出せる限りの簡単なメモを書き出したいなと思います。

スタレビさんのことはいつから好きだったのかもう思い出せないくらいですが、帰国してきて2012年から大学に通い始めては絶対年に一度はライブを見に行ってます。

活動人口が多くはない狭い世界なのでなにかは伏せておきますが今私が大学で参加している課外活動も新歓当初、たまたま先輩数名とスタレビのことで盛り上がったのが縁でした。そこからは毎年スタレビ好きの先輩とライブに行ってます。ちなみに去年はそのうちひよっこ社会人になった人と見に行きました。晩御飯だけ奢ってもらった。毎回私がチケット取ってやってるんだからたまにはチケット代も奢って欲しいっすウィッス。

 

 

大したネタバレでもないですが畳みます。しかし年々要さんのMCが長くなってる気がするのは私だけかな...

 

 

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15/05/30 V6 Next Generation およそ1000回記念(ゲスト: Coming Century)

ラジオの文字おこしなんて大昔に魂ラジを好きなゲストが来た回だけ数回やった程度だべよ...

でも今回はおそらくANNGold以来の6人ラジオで、その音源聞いたことない新参の私としては初めてのことだから、もうこれはメモとして文章を残しておく必要があると感じて、次の瞬間にはキーボードかちゃかちゃしてた。ヲタの本能ってすごい(絶対違う)。

本人たちが雑誌とかそういう間接媒体挟まないで自分たちの口で6人だけで語るデビュー当時の話本当に尊い...どうしても雑誌だと第三者による編集とか入るし、文面だけでは伝わらないニュアンスもあるからね。でもこうやって笑って昔の話を語れるのも今の関係性と今までの積み重ねがあるからなんだよなぁ。素敵!

 

クソ長いので畳みます。雰囲気だけ楽しんでください

 

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15/05/23露崎春女アカペラミニアルバム『one voice』発売記念インストアライブ@タワレコ新宿7F

ぼっちで行ってきました。通常運転通常運転。

ここ数ヶ月はしゅーかつの関係で度々都心に行く口実があるので、夜とかにイベントスケジュールがあると昼間の用事からはしごできるので実に行きやすくて便利です。軽率に遊んじゃいます(良くない)。
おかげさまであの永遠のダンジョン、JR新宿駅でももう前ほど迷わなくなったし。やったね!
ちなみにこの日もバリバリせつめーかいでしたよ☆リクスーの格好のままだとさすがに浮くと思い、ギリの時間に終わってからダッシュで駅トイレに入って持ってきた私服に着替え、整える暇もなく髪の毛ボサァのままでお店に向かった。がしかし見た限り20代らしき客が私くらいしかおらず結局浮いたという。着替えた意味とは。
 
 
以下セトリとちょいレポです。

ある日目覚めたらそこは長野博だった

前回のエントリーでも書いたのですが

 

niwakarain.hatenablog.com

 

ぶいさんにハマってから程なくして私は長野さんが好きになりました。

好きという自覚症状が現れるのにもだいぶ時間がかかりまして、ぶいさんが気になりだして色々動画とかコンサートDVDとか見ているうちに、「まんべんなく全員を見ている」から「いつの間にか目が長野さんを追っかけてた」ということに気づき、そこから初めて意識して長野さんを見るようになりました。 

「どこが好きなの?」という質問をたまに聞きますが、別にスラスラと答えられるわけでもないんですよね。いや、長野さんの素敵なところはたくさんありますよ。顔整ってるし言葉使いが優しいし笑顔が素敵だし男前だし。でも語弊があるかもしれないけどそれだから好きなのかって言ったら多分俳優さんとかにももっと長身イケメンとかいるし本業の歌やダンスに関してももっと上手な人たくさんいるから、違うんですよね。

 

話は変わりますが、私は趣味を聞かれた時によく芸能全般と答えます。

アイドルや歌手を追っかけるのも好きだし、でも他にも読書も映画もドラマも演劇も落語も古典芸能もなんなら美術館博物館めぐりも好き。自分に文才も絵心も高い顔面偏差値もうぐいす喉も演技力もないし、バリバリ右利きで普段も右脳より左脳を使ってる人間だからこそ、抽象的なものだったり自分が持っていないものを持っている人たちに惹かれるというか、敬意と憧れを抱いてその真髄を知りたくなる。だから芸能が趣味なんです。

要するに誤解されがちなんですが私の芸能好きっていうのはそれらに癒しとかを求めるというよりは、自分が持ち合わせていない感性に対する好奇心探究心から来てるんですよね。

 

そこで話を戻しますと、私が最終的にぶいさんの中でも特に長野さんに落ち着いた理由は多分長野さんが観察対象として非常に興味深いからだと思うんです。

顔が好みだからとか言動が面白いとかっていうのももちろん入るきっかけになっているのですが、継続してハマってずっと見ている理由はどちらかというとそういう見た目のことより、長野さんが私から見たら不思議というか語弊を恐れずに書くと意味不明というか、とにもかくにもこんな飽き性な私でも飽きずにずっっっっっっっっっっっっっっっと観察研究していられるからなんだと思います。

観察対象って人聞き悪い気がするな...なんていうんだろ、こないだのラジオでの井ノ原の言葉をそのままお借りすると「掘れば掘るほど面白い人だと思ってる」*1

余談だが井ノ原さんの話す長野博像ってファン目線なことが多い気がする。特に「なぁのくんかぁわいい~~」に関しては同感ポイント多すぎて。萌えポイントが似てる。ただし下でもこれから説明するが井ノ原が言う「なぁのくん優しい!」にはあまり共感した覚えがない。いや、優しいけどコレジャナイ感。

 

 

 

 

さて、本題。

私が長野さんを気になりだしてから、長野さんに対する印象というのはころころ変わっていきましたし、今でもどんどん変わっています。

長野さんの違う一面というか自分が気付かなかった一面を見つけるたび、「この人から目が離せないな」という気持ちが湧いてくるわけです。

前エントリーでもちろっと触れているのですが、そもそも私が事務所タレントの中でも特にぶいさんに関しては世間(というかネット?)でのパブリックイメージによる偏見がかなり先行していたので、6人全員に関してファンになる前と後では印象が随分変わってる気もします。あ、井ノ原はそうでもないかも。

 

まずぶいさんが気になるの長野さんに関する印象:

 

 

ー6人の中で一番地味

ーティガ。君ペの優柔不断な元彼。優しそう

ーまじめそう

ー運動神経めっちゃいい(J運動会見て)

ーグルメ

ーあんま発言とかしないし静かそう

ー口調と声質が柔らかい

 

 

...絞り出してやっとこんくらいしか出てこないくらいには私の中で印象が薄かったひろし。

単体でグルメ以外のバラエティに出てる印象はあまりなかったし、六人で番組に出たりとかしても仕切るのは井ノ原、いじられるのは坂本くんオカダ、たまに面白い発言をかます剛健、という印象の方が強くて、長野さんあれ?何話してたっけ?ということが多かった気がする(※茶の間で見ていたときの感想である)。我ながらひどい。

 

でもいざファンになっていろんな過去のMC・テレビやラジオでの発言を聞いたりパフォーマンスを見たりすると、実はこの人こんなにキャラ濃いんだなとびっくりしました。そこで私がびっくりした長野さんのギャップ?意外性?について思いつく限り整理してみようと思います。

 

 

 

1.外見:彫りが実は深い。髪の毛実は継続的に染めてる。髪型実はマイナーだけど常に変化してる。実は私服がダサい。

外見は整ってるなぁとは思っていましたが、改めてまじまじと見てみるとこんなに二重パッチリで鼻も高く、唇は薄いけど人中(鼻と口の間の線)が深くて、オカダに負けるも劣らず彫りが深いことに驚きました。パーツパーツがめちゃくちゃ美しい。でも多分それぞれのパーツが整ってるから、特徴を掴みづらいのかもしれないですね。坂本くんがかつてメンバーの似顔絵を描いたときも「意外と難しいのが長野」*2って言ってたし。私は絵かけないんですがほくろ以外どう書けばいいのか分からなさそう。ぜひそこんとこひろし書いてる絵師さんとかに聞いてみたい。

ただ、ご飯食べてるときにその薄い唇と深い人中のおかげで上唇がムニムニ動いて、めちゃくちゃエロいのはわかる。

あと健くん同様割と時系列迷子と呼ばれる長野さんですが、髪の毛がもっさりしてたりすいてあったり、分け目や外ハネ具合とかも微妙に変わってるのがかわいいです。それ以上にメンバーすらあまりその変化に気づいてないのが愛おしい。どんだけマイナーなチェンジしてるんだよアハ体験かな?あとメンバーの中でもあまり黒髪を見かけたことがないってのが本当に意外でした。ファンになる前は顔が純ジャパっぽいなーと勝手に思ってたから染めてるイメージなかった。私だけ?

衝撃だったのは私服ね。何がとは言いませんが去年11月に撮られてしまった某プライベート写真に写るあの謎コーデが、数年前にプライベートでNEWS小山くんの実家のラーメン屋行った時来てた服と全く同じで笑った。本人が恐らくあれを気に入って着てるってのがじわる。かわいい。

 

2.柔そうで強い。

いかんせん口調とか柔らかいし、普段もどちらかというとにこにこしてるから、こんなに弱音吐かない人なのかと知ったときは驚きました。

坂本さんによる「辛い言わない、苦しい言わない」発言や、darlin'でオカダを飛ばすときの「一回失敗して怪我させそうになったから上半身だけじゃなくて下半身もちゃんと鍛えるようになった」発言は有名ですが、

例えば自分が頑張ったからといってその対価に自分へのご褒美を買うという発想はなかったり*3、悩み事があったら10以上離れてる年上の知り合いには相談するけど少なくとも仕事仲間にはしなかったり*4と、なかなかタフだなこの人と思うことは多々あります。ファームの農作業も大変とは言うけど苦しいとかは絶対言わないしね。まぁ長野さんの場合ストレスとか溜まったらそれこそ趣味で発散してそう。あと内心思ってはいるけど長野さん頑固じじい(BBA?)なとこあるから意地でも言わないってとこもありそう。

 

3.冷静だし淡白。

母だのBBAだの言われてますが、趣味へのアプローチの仕方や興味の着眼点、さらには物事に対する考え方は限りなく左脳的で理系ちっくな長野さん。なっとくめし読んで改めて思ったけど食べるのが好きだからそのご飯が出来上がるまでのプロセスや栄養価とかについても探究心が沸くとか、この世界いなかったら絶対研究職やってるやつやで。

ぶいさんは年々涙もろくなる坂本くん、いつでも熱い男井ノ原、胸に熱いものを秘めている剛くんオカダ、情が深い健くんと、結構情感豊かな面々が揃う中、一人「24時間テレビ以来泣いてるところ見たことないよね~」とメンバーに言われてるひろし。

別に涙を流すから感情的というわけではないのだが、言動の節々を見てもどこか一歩引いて客観的に見ているというか、当事者であると共にオブザーバーの立ち位置にもいたりしている印象を受ける長野さん。

雑誌コメントとか見るとほかの人が拙くても自分なりの言葉で感想を言っている隣で、結構テンプレっぽい言葉で無難にまとめてることが多い印象。2015年も24時間テレビの司会が決まった時、感想コメントがあまりにも無難すぎてどのワイドショーにも長野さんのコメントだけ取り上げられなかったのは記憶に新しいですね。

一番鮮明に覚えているのは学校へ行こうMAXで井ノ原が高校に復帰するという企画「トニ線流し」での言動。

番組の企画でなく自分の意志で高校再入学を決意し、それをメンバー一人一人に井ノ原が報告するのですが、いかんせんカミセンとかは天邪鬼集団なので笑いながら容赦ないことを言ってきたりします。それを経て井ノ原は唯一長野さんに「ありがとう...すげぇいい人だよ長野くん」と感謝しますが、私はその時見てて「そうかなぁ」と思いました。

だって、普通自分の仕事仲間が、しかもグループメンバーという関係にある人が「これから僕は一年間高校に通います」と言ったら、色々疑問や心配が湧き出ますよね?

だから坂本くん、健くんの反応はすごくしっくりくる。リーダーとして「仕事はどうすんの」と心配するのは当たり前だし、健くんの「は?何?」も馬鹿にしてるのではなくそういう心配から来てる側面の方が強い気がする。身内っぽい反応。

一方、10年近く一緒に働いてきたという信頼と実績もあるから、井ノ原が自分なりに折り合いをつけて仕事と学業をきちんと両立する工夫を考えたのだろうという安心もあってこそ、剛くんのあの「えwwwマジで?www」や健くんの「なんだもっとすごいことかと思った」、オカダの「...うん、いいことじゃん」「『合格した』とかも別にいらないから」もあるのかなとも思う。それにカミセンはどちらかというと照れ屋で素直じゃないってのも知ってるし。絵に描いたツンデレみたいな反応でしたね。

問題はヒロシナガノですよ。

「はーはーはー(笑)いや、いいんじゃないすか、年とか全然関係ないっしょ」(あっけらかん)

めちゃくちゃ淡白なこの感じ(笑)

冒頭のはーはーはーは恐らく自分が想像していた報告とは違って安心したから出たものだと思うのですが、後半のこの端的に述べた感じ。井ノ原は「すげぇいい人」と言ってましたが、なんか私は聞いてて同じグループのメンバーっぽくないというか、すんごい第三者っぽいなーと思いました。高校に年齢は関係ないってのはいい言葉だし、仕事と全く関係ない人にこのこと相談してこういう言葉かけられたら相手のこといい人だなとは思うけど、現在進行形で一緒に濃い密度で仕事してる同僚にこの言葉かけられても「いい人だぁ」というコメントは出てこないと思うのよ井ノ原。

 

デビューしたてのころとかよく母親っぽいとかも言われてましたがそれに関してもどうなんだろと思ったり。

たしかに坂本くんが怒るのに対して長野さんはガミガミ言うタイプではなかったと思うけど、それだからといってじゃあカミセンを慰めてたかと言うとそういう類の話は聞いたことないし(知らないだけかもしれんが)、感情的になってフォローするというよりは良くも悪くも「デビューしたからには同じプロだから対等に」って感じで接してたのかなという印象。ただ男性と女性では付き合い方が違うから、こんくらいの客観的な距離感の方が同僚として付き合いやすいという意味で井ノ原やカミセンに好かれてるのかなと思ったり。オカダとかに甘えられてもそれに丁寧に返したり受け止めるというよりは上手に流してるって印象だし。

親しい人は別として、仕事仲間とかは仕事仲間としてきちんと自分の中で割り切って、相手に必要以上に踏み入らないし、逆に自分のことも必要以上にひけらかさないって感じ。それを井ノ原とかたまに健くんがこじ開けてみようとしてかたくなに拒否られてるのを見るのが私は楽しいのですが。とにかくどこまでも「男の人らしい」思考回路の人だなぁと。(ジェンダー論的にはおかしい表現ですが一般論として受け止めてください)

時折発言がブラックって言われるのも(わざとちょっとふざけてる場合は除いて)、客観的に本音をスパッと言っちゃったり、冷静に感想を述べてしまった結果だからじゃないのかなぁ。本人が自分のことブラックだとあんま思ってないというズレもそれで生じてる節はある。

 

だから、食べ歩きするときに牛肉食べる前に牛見に行くとか普通ならこれから捌かれるであろう牛に感情移入してしまって食欲なくすと思うんですけど、長野さんがケロッとしていられるのはそれを「食材」として割り切って客観的に見てるからじゃないですかね。そんなんだからウーパールーパー*5とか熊とかワニのタン*6とか見た目がグロテスクなきのこ*7にも食欲が湧くのだと思います。私は無理です。

 

 

4.不器用だし大雑把。というか雑。

個人的に一番萌える箇所。

上でなんか長野さんの優しさ否定しちゃったみたいな感じになってしまったのですが、長野さんはやはり基本的にやさしいと思うんですよ。ファームの女性ゲストに「大丈夫ですか」と気遣ってみたり、周囲に目をかけていたり、アクロバットで飛ばした相手が無事に着地するところまで見届ける。なにより人が話している時は深く頷きながらちゃんと表情をつけて相槌を打ってくれるし目を見て話してくれる。なかなか紳士だなぁと思います。

メンバーにだってボンタン狩られても怒らないし、メイク道具とか貸すし、BBAと言われても微動だにしないし、口調も優しい。

それにこだわるところにはちょいちょい神経質な感じを醸し出してる。がこいこで汚ギャル部屋に行ったり、女優さんの部屋に行ったりするとやたらめんどくさい姑みたいに指でほこりチェックしてたのが印象的です。仕事でもきちんと自分の意見やこだわりを持って監督の方やメンバーと話しているところをちょいちょい見かけますし、そこにキュンときます。

 

だけど!雑なんです!年の離れた三兄弟の末っ子で27歳まで実家暮らしだった箱入息子っぽいというか。自分のことじゃなかったら細かいとこに目が行かないというか。

逃してあげようと思ったなめくじを結局干からびて死んでるとこ発見するまで忘れるとか、酔った井ノ原を家までタクシーで連れていくも家に入るまでは見送らず玄関に転がして帰るとか、「最後までやったれよw」と思うこともちょいちょい。

細かいことも苦手そうですよね。ファームやモビの手作業コーナーでは散々不器用さを発揮してきましたが、ダンスでも運動神経生かしたダイナミックな動きは迫力あるのに手や腰の動きがちょいちょい違ったり細かい動きのニュアンスが違ったり、振りをごまかすのが下手だから振りが入ってない時はわかり易く間違ってるしなんなら少しテンポも早くなってるという(例:少クラのセクバニ)。パワフルなのになんかどんくさい。

つい最近ではおじゃんぷさんのスク革に出たときのやつ。鍋で味噌とく時とか丁寧にやってるなと思いきや、シメのパスタを盛り付けるときは汁を皿の淵に飛ばしまくるわ、チーズ削るときは削り器の角を思いっきりパスタの中にぶっ刺すわとかなり雑だったwカメラさんここぞとばかりに削り器をどアップで映してたので見ていた私は思わず「やめたげw」と思いました。

雑とはちょっと違うと思いますが、お箸とかの作法はめちゃくちゃ綺麗なのに、口元拭くときはナプキン使うよりまず親指でぐいっぐいっと拭っちゃうとこも好きです。

 

 

5.まじめだからふざける時も全力。

突然ですが私PVメイキングの長野さんめちゃくちゃ好きなんですよ。

監督さんと話し込んでる姿とか、モニターチェックをしている姿。プロという意識を十分以上に持ってまじめに作品に取り組んでる姿はとてつもなくかっこいい。涙アトのメイキングとか多分本人もやってて恥ずかしいだろうに、少なくとも撮影中は決してそんなそぶりは見せず、時折指示を確認しながら最後まで取り組んでる姿はキュンときました。2nd houseの脚本の方もたしかブログで長野さんを褒めてくださってて。恥ずかしいと思って仕事はしないし、作品一つ一つに誇りを持って真摯に取り組むっていうのは言うのは簡単でも実際は難しいことだと思うから長野さんすごいなぁと思う。

コントとかも全力ですよね。ハマる前はこんなコント職人だったなんて知らなかったw 嵐の二宮くんが以前「長野の五輪が好き」と言ってたのは知ってたんですが、それが具体的になにをするコーナーだったかは知らなくて。全身タイツ見たときはリアルにお茶吹きました。コンサートとか番組とかでもコントスイッチが入る時の表情が好き。こういう顔。

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一切笑っちゃわないでやり遂げるってすごい。そしてこのひろしまつげ長くて麗しい。

坂本くんいじるとき声のトーンが半分くらい上がるのもツボです。メンバーの悪ふざけにもとてもノリよく乗っかってくれるし。

 

6.あの顔で結構ワル。

だいぶ偏見チックになってきましたが、割と童顔というかあどけない感じの顔してて、しかも飲酒も喫煙もしないというのに、掘れば掘るほどなんかポロポロ出てくるのがすんごい面白い。

ーメンバー内随一のギャンブラー。親が遊んでるわけではないのに麻雀ポーカーパチスロ経験者で、仕事でベガス行った時も最後までカジノにいた2人のうち一人。UNOのルールも作っちゃう

ー近所の空き地でバットベースをやってる時自分の名前が書いてあるボールで隣の家のおじさんのトイレ詰まらせて「ワルガキ」と呼ばれる

ー友達に誘われて小学生ん時、自分が卒業した幼稚園に忍び込んで園長先生の悪口を言ってクソ怒られる

ー同級生のスカートはめくるし、呼ばれてないのに勝手に人のカメラに写りこもうとする

ーjr時代に楽屋で室内花火大会してボヤ騒ぎ起こす

ー授業中に寝るかポーカーして遊ぶ

ー自分がやらない割には他の人の悪事・下ネタは助長する

などなどなどなど。

多分私が知らないだけでまだまだある。先入観は怖いという言葉を体現している男である。井ノ原がjr時代にナンパを教えてもらうために長野さんに頼んで一緒に海に行ったという有名なエピソードがありますが、聞いた当初は「なんでそこはひろしなんだろ」と思ったけど、もしかしたらjr時代の長野さんがそういう遊び人気質を発揮させていたのかもしれない。真実は闇の中。

あとこの欄で書く事かちょっと分からないけど、頑固というかめったに謝らないよね。意外とミスったりとかしてもうまーく後ろに引いたりして、あんまりひろしの「申し訳ございませんでした」「ごめんなさい」を聞いた覚えがない。土下座はするのに。

 蝶のPVメイキングで坂本くんが振り付け間違えて固まっちゃったせいでメンバーに非難されてたけど、坂本くんが固まるちょっと前に実はひろしも地味に振り付け間違えてるんですよ。なのに非難の対象が坂本くんに行ったらしれーっとメンバーに混ざって坂本くんのことおちょくってるのが笑える。

 

 

7.人見知りなのに交友が謎。

シューイチにゲスト出演したときも自認してましたが、長野さん割と人見知りするタイプだと思う。というかやっぱり気ィつかいしィだからやっぱ初対面の人には緊張してるの伝わるし、気使ってるから余分にしゃべるタイプだと思う。私もそういうコミュ障だから分かる。

しかしその割には、なんかほかのメンバーとは毛色が違う知人友人が多いですよね。まぁ本人がそこらへん秘密主義すぎるからたまに会話に出てくる「知り合い」ってのが業界の人なのかどうかすらもわからないてのがあるけど。ほかのメンバーは地元の友達や事務所の人、もしくは同級生や芸能人とかって割と人付き合いが明らかじゃないですか?それに対して「10歳以上年上の人」とか「夫婦で食べ歩きが趣味の人」とか、グルメ界隈って人付き合いどうなってるの?どうやったら誕生日に蕎麦畑プレゼントしてくれる人とかジビエ送ってくれる人とかと知り合えるの?友達なのパトロンなの?貢がれてるの?

挙句は寿司屋のカウンターでとなりになった医者に奢ってもらった上にそこから交流始まるとかマジナンパ...ガード固いのか緩いのかおばちゃんわかんないよぉ...

ひろしもなかなか連絡先交換しないって聞いたことあるんだけど昔の共演者と今でも交流あったりするのかなそれこそティガのGUTS隊員勢とかさ。もしないんだったらなおさらたまたま隣り合わせになった見知らぬ客とどう仲良くなるのが謎。

小さい頃から自分よりかなり年上のお兄ちゃんとその友達と遊んでいた名残からか甘える対象がかなり年上の男性で、しかもよく「既婚の、夫婦共々交友関係がある」というところを強調してくるのも笑える。既婚強調されると余計怪しいからやめてw

あとちょいちょい坂本くんと一緒に先輩後輩交えてゴルフ行ったりしてる割にはメンバーとは遊ばないとか言ってるし、そういうよくわかんない嘘はやめてください。あなた剛くんとフットサルもいったでしょ?剛くんサイドの話しか聞いたことないよ?

 

 

8.ドがつく天然

グループ内ではオカダが読書量の割には言葉足らずで説明下手なのが有名ですが、ひろしもなかなか文章構築下手くそというかよく主語が抜けてることが多い。それがゆえに本人が伝えたいことと、受け取る側との齟齬が発生して「言葉の発砲事件」が多発してるんじゃないかと。下ネタ好きな割には自分からストレートなやつは言わない、なのに自分では下ネタと意識してない発言がとんでもなくエロい意味で捉えられたりしてメンバーが喜んでるの見るの楽しい。井ノ原が長野さんに対してセクハラしたがるのも分かる。

例挙げるとキリないですけど、私が好きなのはラジオで「もじゃもじゃといえば?」という質問に対し、三人がシモで一致しちゃったからそれぞれがもっとかわいくてアイドルらしい答えを考えてベストアンサーをスタッフに選んでもらおうという回。せっかくシモから離れるってのにひろしの答えが「まっくろくろすけ」でまぁかわいいけど捉えようによっちゃあひどい下ネタだってのがじわる。絶対本人気づいてないし。

あのコーナー長野さん一人だけ超迷子になるのも可愛いですよね。ただこのグループ全員どこかしら天然入ってるからな...

 

 

 

ざっとこれくらい思いついたのでとめどなくつらつらと書いてしまいましたが、結局は長野さん大好きなわけです。長野さん好きだし、長野さんの名前をやたら連呼したがるメンバーも好きだし、最後はやはりぶいさん全員が好きです。

長野さん自分で自分のことを語りたがらないし、話の中心にもなりたがらない、しかもちょっと秘密主義ちっくなところがあるから、こういう掘り出し物が沢山あるんじゃないでしょうか。

なによりやっぱりアイドルという職業へのプロ意識がとても高い。画面に見えているものは全力で提供するから、それだけを受け止めて欲しいという意識。だからどんなに食べても体型維持は怠らないし、(いかんせん雑だからしょっちゅう剃り残しとかあるけど)ファンの前で公式には髭面を見せたことがない。自営業で実家の場所もファンに割れてるのに聞かれなければ過去の話とかもあまりしないし、メンバーですらプライベートあまり把握できていない。

それについて私は「全部知りたいな」と思う反面、長野さんには今後ともぜひこの謎めいた感じを貫いて欲しいしおっぴろげに自分を出さないで欲しいなと思ってます。知りたいことはファンが自分で断片から見つけに行くから。これからもアイドル長野博を見させてください。

ついこないだ発行された雑誌で長野さんが「変わらないでいるためには変わり続けないといけない」と言ってたのが印象深かったです。きっとまたこれからも長野さんはぶいの一員として変わらず居続けるために変わっていくのでしょうね。また新しい一面を見せてくれるのが楽しみです。応援してます。

*1:2015年5月2日V6 Next Generationにて

*2:2013年9月21日放送Next Generation

*3:2012年2月4日next generation

*4:2014年11月22日next generation

*5:ここまでくると長野担はもはや驚きませんがお茶の間の皆様には大変ご迷惑おかけしました

*6:牛タンをさらにしっとりさせた感じbyヒロシナガノ

*7:毒がないなら食べてみたいですね~byヒロシナガノ

長野博担になったということ

2015年まだ始まって3ヶ月弱しか経っておりませんが、私にとっては既にかけがえのない一年となりました。

 

 

 

この度、ワタクシにわかあめは長野さんの名前でぶいしっくすのファンクラブに入会いたしました。

 

 

 

今までの経験上私がこのアイドル事務所最大手に所属するグループのファンクラブに入るという選択肢は人生の中でほぼゼロに等しいものだと思っており、実際去年の夏あたりまでそうでした。

というのも、そもそも私の事務所タレントさんに対する関心と興味そのものについては今に始まったものではなく、昔からドラマ・バラエティ・音楽好きが高じてスマップ、Jフレ、嵐、関ジャニKAT-TUNの皆さんに関しては茶の間で気楽に追っかけていました。

特に嵐さん。02年にたまたま観たCの嵐で可愛い顔をした男の子達(※自分より超年上)が困り顔でクレーム対応している画期的な絵面を見てから興味を持ち出し、03年の暮れか04年の頭にふとした機会に見せてもらった『How's it going?』サマコンの映像でso-so-soという楽曲を伸びやかに歌い、かつキレッキレに踊る大野さんの普段のバラエティでの様子とのギャップに落ちてからは、嵐さんの音楽CDやコンサートDVDはもちろん、大野さんの特にJr時代見たさに当時はまだそんなに価格が高騰していなかったPZやきょーときょーのビデオとかも可能な範囲で探したりしていました。*1

 

 

でも、私はそれで満足してたんです。

たしかに舞台やコンサートも魅力的だし、願わくば現場に足を運んでみたいなぁという気持ちは全くなかったといえば嘘ですが、比較的5人一グループとしてのメディア露出度が高かったこと、映像メディア作品への進出が増えたこと、シングルやアルバムの発信が短期スパンで行われていたこと、等があり、それだけを嗜むだけでもだいぶエネルギーを消費しました。

あとなにより私未成年だったから。趣味に対する金銭的自由が効かないというのが大きかった。

まぁあと細々とした内心の葛藤ってのはあったんですけど、こういった理由が相まって私の中にジャニーズのファンクラブに入るという選択肢自体存在していなかったんです。

 

 

去年の夏にON THE TOWNを見に行くまでは。

 

 

そもそもいつから私は嵐でなくぶいさんにシフトしたのか。

 大きなきっかけとしてあるのはやはり大学の後輩*2に見せてもらったSHBコンのDVDです。前提として私はティガどんぴしゃ世代だし、ぶいさんの楽曲や番組は以前からちょいちょい注目してたし、メンバーによっては映像よりむしろ舞台のお仕事が多いということは知っていたということがあります。特にぶいさんは嵐直接の先輩ということもあって、嵐さんのお仕事でもちょいちょいぶいさんが話題として出てきたりしたのもあって、もともと親しみはありました。ニコ動ユーザーだから例の修学旅行動画のトレスが流行ってたのも知ってたし。*3

 

07-08あたりのアジアツアー→凱旋コンを境に嵐さんの人気が「じわじわ」という程度から一気に沸点に達したことから、私は嵐さんの10周年を茶の間からお祝いしてから正直一方的な完全燃焼感を感じていました。

そのあとさらにプライベートで高校卒業→帰国→大学受験が待ち受けていたのでそもそも趣味を増やすとかあまり考えられなかったのがあります。

 

こんなだらだら書いてまだ長野さんのなの字どころか、ぶいさんのぶの字にもろくに触れられてないという。

 

そんなこんなでようやく出会ったSHB。

一言でいうと「感動した」

今までちゃんとコンサート(映像)を見たことあるのが嵐、関ジャニKAT-TUNだったこともあり、私の中のジャニーズアイドルのコンサートのイメージというのは「キラキラ笑顔を振りまき、歌とダンスとMCトークあるいはミニコントでお客さんに総合エンターテインメント性の高いステージをお届けする場所で、お客さんを巻き込んで一緒に楽しむ場所」でした。

ぶいさんだってもちろんそれらの要素はあります。でもなんだろ、それ以上にアーティストぽかったというか、お客様を巻き込む以前にまず魅せて、そこから徐々に引き込む要素が強いなと思ったのです。

MCは面白い。ファンサもしっかりやる。でもそれ以上に生歌やフォーメーションダンス、幕間の映像や照明・小道具等、一つの作品としても興味深いなと思いました。

多分、私自身が大学で音楽系のサークルに所属していて、普段自分も構成する側・見せる側に立つようになったことも大きいかもしれません。そこでたまたま出会ったのがぶいさんだっただけなのかも。

 

でも、それがきっかけで今まではなんとなく見ていたミッションV6やヘンサーチをもっかいちゃんと見直してみたり、嵐さんの番組にゲスト出演してた時や、ゲストを問わずいつもチェックして録画してた少クラのぶいさんの回を引っ張り出してみたり、何よりその岡田担の後輩から今までのコンサートぷらすトニコンカミコンのDVDを片っ端から借りて*4みたりしました。

それらを見ていくうちに、いろんな新しい発見があり(Twitterでも呟いたけど例えば一番大きいこととしてカミセンの特に剛健に対する偏見とかが取れてかつこの二人の歌声の魅力に気づいたこと)いつの間にかかつて嵐に注いでいた熱意と同じくらいのものをぶいさんに注ぎ始めていました。特に長野さん。

ちなみに長野さんのどういったとこに惹かれたかについてはまた時間があったら別エントリーで。

 

そして夏。たまたま母が入会したコープでチケット配送サービスがあることを知り、チラシを覗いてみたらまさかのOTTのチケットも抽選項目に入るという情報が。

舞台好きだし、トニセンのおじさんたち好きだし、いっちょ応募してみようかなくらいの軽い気持ちで抽選だしたらまさかの当選だった。これがダメだった。

niwakarain.hatenablog.com

 

こ!れ!

 

ジャニーズタレントを愛する皆様がなぜDVDを購入しつつもこうも現場にこだわるのか、あの瞬間ちょっと分かった気がしました。

生って、すごい。

ほんとこの言葉に尽きる。今までテレビという媒体を挟んで画面越しからしか見たことなかったトニセンの三人が、目の前で歌って踊り、その空間を私も共有している。

めちゃくちゃ感動しました。そして欲が出てきました。

 

あ、私、この人たちのライブに行きたい。ちゃんと現場に行って応援したい。

 

それからすぐに振込用紙を準備して...とは正直なりませんでした。だって私BROS.*5だから。

アルバイトで稼げるお金をやりくりして趣味に投じているのでファンクラブ掛け持ちの決断は正直すぐ決断できず、あーだこーだしてるうちに19周年が来て、紅白の話題が来ました。その間私ゴウモリタの舞台行ってるけど。この時点でもう素手に半分沼に浸かりかかってるぜ。

そこで出てくる20年目のライブの話。

「20周年イアーは皆さんに恩返しがしたいです」

「今年は六人での活動を増やしたいです」

「これからどうやって皆さんに感謝の気持ちを伝えるかチーム一丸となって考えていきたいです」

 

...これ絶対ツアーあるじゃん!絶対参加したいじゃん!ファンクラブ入らないとなかなか参加できないじゃん!入るじゃん!!

 

そして現在に至る。

 

 

トニミュをきっかけにこのブログを立ち上げ、さらにTwitterをリサイクル再利用し始めましたが、当初は長野くんが好きでもぶいさんが好きでも、私はファンクラブに入って熱意を持って応援している皆さんを見ているとどこか遠慮が生じたというか、素直に「私はぶいしっくすの長野博担です」と言えなかった。どこかにつっかえがありました。

でも、今私は胸を張って高らかと宣言したいと思います。

 

私はぶいしっくすさんが好きで、長野くん担です。

どどど新規ですが、どうぞよろしくお願いします。

 

20周年イアーまだ幕開けしたばかりで、でも既にいろんな嬉しい情報に悲鳴をあげていますが、これからもっともっと楽しめるのかと思うとワクワクしています。ぶいしっくす、ありがとう。今日からはどうぞ、末永くたくさんよろしく。

 

 

 

 

 

*1:一番手に入れたかった99PZは見当たらなかったので二度ほど知り合いに見せてもらいました

*2:母娘共に岡田担

*3: (仝_仝:) <やべぇ鹿が乗り移った

*4:後輩ちゃん本当にありがとう

*5:福山雅治のファンクラブ名称

14/12/31 福山☆冬の大感謝祭 其の十四@パシフィコ横浜

福山☆冬の大感謝祭 其の十四

Hotel de Fukuyama Ⅲ

お待たせしました!あなたの街でもオープンしちゃわnight!!

旅する音楽の館、Hotel de Fukuyama III

 

 

相変わらず長いタイトルだなー

というわけで2年ぶりにおてるでふくやま参加してまいりましたよ!

今年もありがたいことに年越しに参加できることができました。ましゃによると倍率がすごいことになってたらしくて。24万人応募の中の1万8千人だから「お前ら皆ラッキーボーイズとラッキーガールズ」だそうです。とりあえず「きゃーー♡♡」と叫んではみたものの、にわかあめさんは小心者なので「やべえ2015年の運気ここで使い果たしてねえかやべえ」と焦っておりました。

実は今回席もめちゃくちゃ恵まれてて、北花道の真横・柵から一列目でステージからも多分70mあるかないかの距離。ましゃが花道通って私の真ん前來たら多分2mもない!ボーダーレス!!死ぬ!!

2014年の舞台観覧では大活躍した私のオペラグラスちゃんも今回は一度も仕事することなく、肉眼でましゃの顔を首を滴る汗を拝んでおりました(変態)

 

というわけで2月15日の宮城公演をもちまして感謝祭全日程が終了したのでちまちま書いたメモを書きおこしてレポにしてみました。ましゃお疲れ様でした!!!

そしていつものように誰にも遠慮せずネタバレ全開なのでなにとぞ、なにとぞよろしくお願いします

 

 

 

とりあえず自分のメモとたまに他力に頼ったセトリ

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22:30~紅白中継でHUMAN、クスノキ

23:32~ライブ本編開始

1.少年

2.追憶の雨の中

3.逃げられない

4.カウントダウン~心color

5.good job

6.cool

7.milk tea

8.昭和やったね

9.Peach!!と見せかけてとりビー!

10.家族になろうよ

11.ただ僕がかわった

12.ミスキャスト

13.prelude~HUMAN

14.Cherry

15.revolution/evolution

16.化身

17.クスノキ

18.明日へのマーチ

アン1.蜜柑色の夏休み

アン2.all my lovin'

アン3.新曲(no title)

ダブアン1.暁/破暁

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あんね、あんね、ましゃごめん。今さんに惚れた。

いやぁ、油断してた。花道近いからもうこれはましゃガン見一択じゃないかと入場してチケットのQRコードピッてやって初めて席番を見たときはそりゃあ思ったよ。どんくらいかって、席に着いたらあまりの近さに放心状態で、前列に座っていたお姉様二人組が心配になって「大丈夫ですか、でも良かったですねーめちゃくちゃいい席でましゃに近いじゃないですかー」と声をかけてくれたくらいにはやばかった。

でもほら、女性ってサプライズと意外性に弱いじゃない?(万人に叩かれそうな発言)

ましゃはみんなのましゃだから東西南北全ての花道にまんべんなく気を使わないといけないし、なんならトロッコに乗って遠方席の人たちにも顔が見られるように配慮しているわけで、一回20曲目くらいのライブで自分のとこの花道通る回数が結構決められているわけですよ。

その間誰が来てくれるかというとチーム福山の主に動ける竿楽器勢

今回はオグさんこと小倉博和さんと今ちゃんこと今剛さんというギター二名が何度も交互に遊びに来てくれてて。二人ともすんごい性格出る演奏スタイルなんですけど、オグさんはとにかくかわいいの。『逃げられない』の時、前の曲の追憶で紙コップ聖水撒き散らすためにトロッコに乗ったましゃが私のいるゾーンと正反対の方向に行ってたのね。そしたらオグさん、かっこいいハモリギターを鳴らしつつてくてくとこっちに歩いてきて目で「ごめんね、ましゃあっちだけどお詫びに俺見て♡」と訴えてきたの!!!(超主観)いやいやオグさん見ますよあなたがこっちにいるならあなたが主役ですよ!!!!とまで言いたくなる可愛さ。つらい。

そして肝心の今さん。まーたミスキャストとかいうめっちゃえっちぃな曲の時にこっちに来ては、モデルばりのキャッツウォークを披露しながらギターをかき鳴らし、しまいには「こんさーーーーん!!!」と叫んだこっちの方に向かってウィンクしたべよ!!!!ねえもう私に向けてファンサしたってことにしていいっすか?てか絶対目合ったよね?合ったって言ってくれ_(:3 」∠)_

もうとにかくこんさんはせくすぃーなの!オグさんの「わーいみんな楽しんでるぅ?僕もチョー楽しい!」っていうのと正反対で「ほれほれ俺のギターを聞いていきなさい楽しんでいきなさい」という大人のかほりがする魅力というかなんというか。また長髪振り回してる様子もかっこいいのなんの。雰囲気的に井上キャプとちょっと系統が似てるというか。どちらも大人かっこいいっていうイメージ。

とりあえず私はあのウィンクに射抜かれました。今さん大好き!!

 

 

 

ここまでの内容みたら最早誰のコンサートでお前は誰のファンなんだって話になりそうなのでそろそろましゃのレポに切り替えます。

 

今年は新しいアルバムを出したこともあってセトリの内容もHUMANからの曲が中心になってるけど、映像やMCでも言ってたように25周年目という節目年ということもあって原点回帰を意識する内容になってたかなぁというざっくりした印象。

中盤の古い曲は基本的に「1アルバム1曲」という選曲らしいんだけど、映像ではふんだんにましゃの過去映像とかが散りばめられてて老いをk成長を感じました。残響あたりからかなぁ、ましゃの曲って愛や恋というテーマからどんどん「人生とは」とか「青春とは」とか「生きるとは」とか、もっと大きいテーマになっていってると感じてて、それはきっと例えば大河ドラマであったり、ホットスポットでのさらに幅広い仕事や、年齢を重ねてきているという事実がましゃを必然的にもそう考えるように突き動かしているんじゃないかなと思うわけです。

新曲もまさにそんな感じだった。WOWOWで見た人はご存知かもしれないけど、内容的にもなんか明るい群青って印象だった。青春謳歌まではいかないけど、若い人を諭すような、時間は大事だよと自省の意味を込めているというか、おじいちゃん臭いというか...歌いやすそうだしメロディも割と覚えやすい感じだったけど、多分アレンジは変わると思う。実際WOWOWで宮城の回見たとき旋律にフルート的な要素が増えてる気がした。終わり方があっけなかったのでまたアレンジされるんじゃないかしら。

でもせっかく4月あたりにアルバムツアーをやったんだから、感謝祭はもっともっと過去アルバムの曲フィーチャーしても良かった気もする。

一方で、VTRでもあったように2014年の一年だけでも映画だったり台湾うるるん滞在だったり台湾ドラマへの客演だったり、新しい体験も沢山してるから46歳全然侮れない。ただ雅治はん、雪の日に車が使えないからって京王線乗ったってどゆことっすか!!!!!京王線ユーザーだからドキっとしたよ。そして切符の買い方とかイマイチ分かってないスーパースター福山。つり革捕まって若干挙動不審になってるのめっちゃくちゃ可愛かった。

ちなみにスタジオの最寄りについてからタクシーのったら自分が諦めて乗り捨てた車が目の前にいたというオチ付き(笑)でも雪道危ないから電車が正解だったかもね。

 

 ましゃももちろん何度も花道遊びに来てくれたけど、改めてまでもないけどましゃスタイルいいよね。183cmの長身脚長でケツがぷりっとしてて。ましゃ基本的に花道は通ってから花道の先端で全会場に向けてファンサするので、私がいた場所だとケツポジが多かったです。なので遠慮なくケツを拝みました。ありがたやー。

革パン履いてるとケツのフォルムがいい感じに浮き出ますからね。長野くんほどぷりぷりしてるわけではないですが、揉みがいのありそうないいケツでした。やわらかそう。

そして汗。本編後半にもなると全会場走り回ってるのでもう汗ダクダクなわけですよ。会場密閉空間だから暑いし。だから花道走ってると私の方に汗が飛んでこないかとても、とても心配(嬉)。過去には某舞台を見に行った時に堤真一さんの汗を浴びたことがあります。一般の友達に自慢するともれなく皆気持ち悪がるのでみなさんお気を付けください。

あ、ちなみに私が入った回では一人酸欠で倒れました。新潟かどっかでも一人倒れたみたいなレポを見たきがするから、もちろん私たちでも水分補給しっかりするべきだけど、運営側もなにか工夫できるといいね。本当に会場暑い。タオル振り回す曲あると空気中のホコリもほんとすごいことになるから。

というかそれに限らず入場の時一人一人に手渡しでQPマヨ配るとか結構時間かかって入口大渋滞になったりするし、大きい紙吹雪は素敵だけど落ちてくるのにめちゃくちゃ時間かかるしステージに散ったやつに目がいってライブに集中できてないお客様もちらほらいるみたいだし、運営はちょっと試行錯誤してみてもいいかなと今回強く思った。言霊言霊。

 

そしてMCでの福山さん。去年から出席確認がなくなってしまったのが少々寂しいですが、トークはあいも変わらず。前述とおり今回の年越しコンサートの倍率が聖女祭より高かったことについて「皆さんは24万人の中から選ばれし幸運な人たちなんだから」「皆さん幸運すぎるよ!」「この会場には幸運が満ち溢れている!」とかなり強調しており、その度に客が「いえーーい!!」と叫ぶと私は新しい宗教にでも入ったのかと思った。まぁありがたいけど。

稲佐山での6年ぶりのライブも発表されて、25周年ということでまた期待が膨らみますね。ついこないだも魂リクの音源化が発表されたし。今年は音楽な一年になるのか、それとも映像にもまたチャレンジするのか。

個人的には25周年は全部に手を出してなぁなぁになったってことになって欲しくないので、是非ライブとかもっと構成ひねったりして遊んで欲しいです。3年前?の全アコギライブとかみたいに。とにかく「忙しかった」を理由にはして欲しくない。もし両立が難しそうだったら全然音楽あるいはテレビ王国どっちかに専念してもらって構わないと思うし、現段階では音楽の比重が大きいみたいだからそっちの方を極めてもらいたいというファンの心境。

 

 

総合的にはめちゃくちゃ楽しかったです!ただ年末の年越しライブはいつも帰り際になると衰えを感じることになる...もう夜ふかしが辛くてできない魂ラジじゃないけど。帰りの電車ラッシュがつらすぎるのと、最寄駅がJRなのに大晦日特別ダイヤやってないので、かなりどっと疲労がくるわけですよ。今度からは年越しじゃなくて通常の方に応募しようかな。BBAはつらいよ。

 

あと全然余談ですが私の前にいた人がほんと観覧マナー悪くて中盤そっちに気が散ってしまいました。くねくね踊るのは自由ですが、身長もそんなに低くないのに台を持参してそれに乗っかって左右に揺れるのは本当に迷惑。おかげでせっかく至近距離だったのにかなりの割合で前の人に視界を遮られることになりました。終演後めっちゃ態度悪い感じでスタッフさんにステージに散ってるハート型の紙吹雪取ってもらおうとしてたし。道標ツアーのグッズもってたからそこそこライブ回数入ってると思うのにあれかと考えるとおばちゃんゾッとするよ?...

 

帰り際に福山大明神参拝して帰りました。今年はグッズが結構好みだったからポーチとバッグとタオルとキーチェーンまで購入してしまった。さよならバイト代、こんにちは三が日バイト。

14/12/20 ブエノスアイレス午前0時 ソワレ@新国立劇場中劇場

がんばってるの、しってるよ

 

すごくしょーもない個人的な事情で夜中も炎も見逃してしまった私は、実はブエノスも予測不可能な11、12月のスケジュールのせいで危うく観劇するチャンスを逃すところでした。

 
 
しかしここで未練なく断ち切れたらとっくにヲタ卒してるわけで。
TLや雑誌ではやっぱじわじわ剛くんの舞台で盛り上がってきてるし、もうクソ気になるわけですよ。チケットが手元にないだけでこんなにも
なんで11月も中旬差し掛かる頃だったかなぁ、後ろ髪引かれる思いでチケット◯あのサイトを開いたところ
 

東京前楽のチケットがまだ残ってるだと?!

 
もうこれね、運命だと思った。神様が私を森田剛という舞台の妖精さんのところへと導いているのだと(すんごい盲目なヲタ)。というか皆空席にさせないで見に行っちゃいなYO!と思ったよ。今までジャニーズ主演の舞台チケットが開演目前にしてラクラク取れる経験あまりなかったからおばちゃん戸惑っちゃったよ...
というわけで席はもう二階のD列という後ろ中の後ろでしたが、上手側に席を確保することができました。どうも、観劇はぼっちがデフォのにわかあめでございます。
 
 
いや、行っといて良かった、本当に。
 
 
前からいぞー、きんかく、なたぎりと、ヲタだけでなく一般の演劇好きの方々からも評判がいい剛くんの舞台。でもずっと見る機会を逃してたんだなぁ。
余談だけど剛くん何回も新感線の舞台出てるから各舞台の音楽監督を検索したら案の定今新感線専属の音楽監督やってる妖怪松崎様こと松崎雄一が担当してて、聖飢魔II解散後信者としては違う意味で興奮しやした。
 
せっかくなので原作は読まず、前情報も極力回避しなんならTLのネタバレに被弾したくなったからツイッターもあまり見ないようにしてほぼゼロの状態で見に行きました。あでもニュース報道は見た。美織ちゃんのあの名言にはおそらく私だけでなく多くのぶいくらがこれでもかってくらい首を縦に振って賛同しただろう。からの照れ田剛素晴らしい。有能。そう、剛くんって強面なのに本当に目が澄んでて(以下自粛)
 
 
 
 
 
以下ネタバレまくりんぐで話盛りまくりんぐな残念なあらすじ:(ちゃんとしたあらすじはみんなgglでけんさくけんさくぅ〜☆)
 
 
 
 
 
 
 
 
東京でバリバリ広告マンをやってたカザマ(森田剛)はいろいろあって仕事を辞めて地元の小さな温泉宿で毎日ひたすら無口に温泉卵作ったりモップ掛けする日を送ってた。そこにある日盲目のおばあさん(原田美枝子)が来て、カザマの身から発する温泉卵の硫黄の香りを嗅いでは「これはサン・ニコラスのマッチの匂いだわ」とダル絡みし始める。
最初はなんだこのBBAはって感じのカザマだったけど、そのうちおばあちゃんが話すブエノスアイレスとニコラスの話に引き込まれていくようになり、徐々にカザマはブエノスアイレスの話を自身の現実世界で事業失敗してしかも弟の宿に泊まり家を継ぐこととかについてやたら執拗に追及してくるお兄ちゃん(千葉真一)や、宿のダンスパーティで使おうとしたお金がなくなってやたらカザマに疑いの目をかけるオーナー(橋本じゅん)と女将さん(松永玲子)などといったやたら面倒臭い周囲の人間とを重ね合わせるようになり、現実(カザマ自身)と想像(ニコラス)を行き来しはじめる…
 
という話です。
まぁ一言で表すと「よく分からない」(暴言)
 
 
大きい舞台転換があるわけでもなく、ベースは旅館の受付ホールと、暖簾を挟んで後ろにある共同スペース?リビング?みたいな場所だけ。現実におけるカザマとミツコおばあちゃん・旅館の人々やカザマのお兄ちゃんとの話は受付ホールで繰り広げられ、暖簾と壁が上に引き上げられて後ろの共同スペースが前に押し出されてくるとそこがブエノスアイレスの酒場となる仕組みです。あとはステージの上手寄りに小さなポップアップがあって、そこがカザマくんが日頃温泉卵をせっせこ作ってる旅館外の温泉井戸になってる。
舞台が暗転したり、映像が流れたり、特段意図的な切り替えが行われていないのは多分狙ったとおりの演出だし、それが恐らくミツコの妄想?語り?に引き込まれたカザマくんの徐々に混沌・朦朧としていく自我を表現しているのだけれど、だからこそ旅館とブエノスアイレスの人物切り替えが難しそうと素人なりに思いました。
 
でも剛くんそこは本当に上手だった。
 
まずカザマくんとニコラスの違いについて。剛くんの声色の使い分け方がすごく好きでした。
カザマくんは過去の自分にプライドがあって今の居場所に迷いを感じている人物、だから剛くんの喋り方もすごくボソボソしてて、よく言えばおとなしい、悪く言えばなよなよした喋り方。過去のことを同僚に詮索されたくない、だから極力目立たないようにしよう、そういう性格が現れてくる喋り方。雰囲気としては少クラですごく言葉を慎重に選びながら喋ろうとしてるあの感じ?*1でもあれほど温かみもないのがカザマくん。少し猫背で、顔もうつむきがち。
一方ニコラスはまっすぐ。お金がなくて、酒場では娼婦を買いに来た男たちが地面に叩きつけた札束を黙々と拾い上げてお酒や食べ物を提供したり、娼婦たちのお世話をする底辺で汚い仕事をしているけど、それでも生活になにかの希望と夢を見出そうして必死に生きている。ミツコのことも心から好きで、彼女のためなら自分を押し殺しても良いと思う振り切った勇気を持つ男。だから声も力強いし、口調は人を突き放すように冷たいけどでも心は暖かいの。背筋はぴんとしてて、目つきも鋭い。
剛くんは役が中に入っていく役者さんだという評価をちらほら目にしたことがあるんだけど、今回それを強く感じた。ニコラスもカザマもまるで剛くんの一部で、それが剛くんから滲み出ているから、いい意味で板の上にいるのはニコラスでありカザマであり森田剛であるんだと思った。
パンフのインタビューでも「考えたくない。自然ににじみ出るものを出したい」と言ってたのが印象的だった。剛くんの演技ってまさにこう感性的というか、剛くんの天性のセンスに溢れる素敵なものだなーと。
 
カザマくんとニコラスって本来は旅館のはっぴ(はっぴ?ちゃんちゃんこ?)一枚の差なのね。初めてミツコの話を聞いている時ははっぴを酒場のブエノスアイレスの人たちに脱がされてニコラスになってもまだ表情に「カザマらしさ」が残っているんだけど、両次元の行き来が重なるとニコラスの格好のままでカザマになったり、ニコラスがカザマの口調になったりと、どんどん境目が曖昧になっていく様子がとても面白い。
 
 
とにかくニコラスがエロいんですよ!!!
 
下っ端も下っ端という役だから人になじられるし蹴って殴られるシーンが多々あるんだけど、小さな体がなんども板に叩きつけられる様子は痛ましくも、それによって徐々にはだけていくシャツに釘付けになりましてね。なんどもなんどもオペラグラス覗き込んでしまった(笑)私が入った日のマチネの方では剛くんの刺青まで見えるくらいシャツがはだけたらしいのですが、ソワレではそこまでならなくても、ボタンは上二つ下二つそれぞれ空いてて、上は綺麗な鎖骨、下は可愛らしい腹チラを堪能させていただきましたごちそうさまです。個人的に殴られ男子も美味しいのでめっちゃオペラグラスでガン見してました。さぞ不審者だったろうな私...
でもただでさえ華奢なのに舞台の稽古疲れもあってかかなり痩せててもはや客席まで吹っ飛ばないか心配だったよ剛ちゃま...細すぎ...
 
あと、喫煙シーンもあるのですがこれもまた良い。火つけてないタバコを片手てで弄びながら、もう片方はマッチとんとんしたり。THE色気。バーカウンターみたいなとこで憂鬱な横顔向けてタバコの煙を吐き出す剛くんほんとかっこよかった。ため息でるくらい。
 
 
なにより!!!もりタンゴ!!!!
 
 剛くんのダンスセンス及びリズムセンスに関しては別エントリーでまるまる一文書けるくらいに好きなので割愛させていただきますが、すごくしなやかで美しかった...タンゴって剛くんもスカリミ宣伝期のラジオで言ってたけど重心が下にあるらしく、足はあんなに力強く動くのに美織ちゃんや原田美枝子さんに添える手は優しいの。あと表情。ニコラスやカザマは基本的にとても険しい表情をしているのだけど、タンゴを踊る剛くんはとても顔が柔らかくて、本当に美織ちゃんが言っていたように「優しさに溢れている」というか...あー惚れる。あれがくすぐったがりの恥ずかしがりで、ガコイコでタンゴの先生のとこ行った時散々怒られてたのが嘘みたい(当たり前です)
 
ただ、終盤雪の中カザマが温泉卵茹で上がるの待ってる間長靴姿で一人タンゴを舞うシーンがあるんだけど、長靴でタンゴって大変そうと思いました(KONAMI)
あとこのとき上から粉雪がひらひらと舞い降りてくるのですが、雪の中でタンゴを舞い、しかも頭に雪くっつけちゃってるカザマくんもとい剛ちゃまは私には天使に見えましたけどいかがですか
 
 
 
 
美織ちゃんよかった!美織ちゃんの演技は朝ドラしか見たことなくて、正直ちょっと大丈夫かなと思ったこともなくはなかったのですが、舞台で見ると迫力あるし、特にミツコがニコラスをかばうために「マリア」というトップ娼婦になってニコラスに自分を忘れさせるためにわざと辛い言葉を投げかけるシーンでは、かなりの凄みを感じました。
印象的なのはやっぱり美織ちゃん(とたまに原田さん)が歌うミツコの故郷の歌と思われる『りんごのひとりごと』。


りんごの独り言 - YouTube

伴奏ついてるとサビの「りんごりんごりんごーりーんごかーわーいーいーひーとーりーごーとー」は一瞬メジャー調になるんですけど、伴奏がないととことんマイナー調に聞こえて、物悲しさ倍増。
ミツコは幼いころから船で旅をして、船でブエノスアイレスを目指すニコラスに一目ぼれして追っかけるようにブエノスアイレスに行くまで、陸にあがったことがないそうな。どんな童年生活なんだ...
ニコラスといるときのミツコが無邪気でいればいるほど、ブエノスアイレスという異国で懸命にニコラスのためにも生き抜こうとするその様子が胸に刺さりました。
「ニコラス、あなただけ見えていればいい、あなただけを見ていればそれだけでいいの...」えーんミツコ幸せになってよーーー(  ;∀;)
ただあれだ、なんかのシーンでミツコ、いや違うマリアがカザマに向かって「だーいじょーうぶ」と励ますシーンがあるんだけど、あの一瞬だけ脳内がお客様に選ばれて自動車保険売上ナンバーワンだった。*2
 
 
原田美枝子さんはもうさすがでした。本当に目の見えないひとに見えた...(色々失礼)
冒頭から繰り返されるあの「サンニコラスに電報を送って。頼まれたの。遅れてごめんなさい、きっとあの人困ってるわ(ニュアンス)」というセリフは、最初はただうわごとのように言われていたのに、話が進むにつれてミツコのあのすがるような気持ちやニコラスへの深い愛情がひしひしと伝わってきて、一番泣きそうになりました。
あとタンゴ踊る時のあの妖艶さな。エロかったぜ(最悪な結論)。
 
 
キャラクターは本当にどれも濃かった。千葉哲也さんとかお兄さん役もブエノスでのチンピラ役もどっちもすんごくイヤーな役柄だったんですけど、あの偽善的な怪しさっていうのがもうどうしようもなく気味悪くて素敵でした。あ、声はダンディ(笑)
あと、基本的にとても重たいストーリーラインである意味箸休め的な存在だった橋本じゅんさん演じる旅館のオーナー竹村(実はブエノスの方の役の酒場の主人兼地域のボスマルコーニも実はそこそこいい奴だったというオチだけど)。奥さんが執拗にカザマの窃盗を疑う横で、一オーナーとして、なにより一人生の先輩として誠実にかつちょっと弱気な感じでカザマに接し、カザマの人としての成長にある意味一番貢献していた竹村は奥さんに尻に敷かれてるけど全然憎めなくて。最後カザマと二人きりで話すシーンはクソイケメンだったぜ。じゅんさんかわいい(ファンの贔屓目)。
 
今回の舞台でかなりたくさんツイッターを通して稽古情報などを教えてくれた松本まりかちゃん。今回が初めてなのですが(昭和島ウォーカーは見たよ!)結構特徴的な声をお持ちの方。でも浮いてるとかじゃなくて、かわいいけど強い、幼げがあるけど頼りがいがある、そんな感じの声でした。あと非喫煙者だそうですが、ヘビースモーカーのミツコのヘルパー役、すごくハマってた。片手で吸いながらもう片方の手はパーカーのポッケにつっこんでる佇まいめっちゃかっこいい(笑)
 
 
 
 
もうほんと挙げきれない...というかそもそも話が入り乱れてて複雑だからこれレポと感想めっちゃ書きにくい...
カメラ入ってた情報あったから、DVDになるのかなぁ。なって欲しいなぁ。パルコさんに期待。
 
 
とにかく諦めずに行っておいてよかったよぉ。劇場も観劇にもってこいのいいサイズの箱で、私二階の最終列だったけど全体見渡せる上にオペラグラスなしでも表情全部見えるし(私欲で剛ちゃまの喫煙シーンや鎖骨などをprprするためにオペラグラスはちょいちょい活躍しましたが)とてもよかった。
ただたまたま私が入った回があれだったのかは分からないけど、ちょいちょい観劇マナー守らない人がちらほらいたのが残念だったかなー。乗り出して見たり、小声で喋ったり、レジ袋ガサゴソしたり。うーん。
 
余談ですけど幕間でスタッフさんが粉雪の紙くずをめっちゃ掃除機でウィーンって吸ってたの上から見下ろしてるのちょっと楽しかった(笑)
 
 
 
多分劇の解釈は見た人の数だけある、そんなオープンな結末だったけど、私が感じたのは人間って過去を振り返るのも大事だけどやっぱり一番見据えなきゃいけないのは目の前にある現実だから、いつまでも過去の自分に浸るんじゃなくて前を向かないとなにも進まないってことかなぁ。
ミツコとニコラスの話は悲恋だけど、でも劇が終わった時絶望的な悲しみはなくむしろ希望に満ちてるように感じたのはやっぱりカザマがきちんと自分の広告代理店での過去に向き合えるようになった上で、自分が旅館で働いているという現状を認識し、今後どうやって自分の人生を設計しようかと前向きに考えるようになったからだと馬鹿なりにかんがえてみたのでした。
ちなみに、「がんばってるの、知ってるよ」というのはカザマが広告代理店時代にヒットさせたCMのキャッチコピーで、劇中は夢魘としてカザマを思い悩ませるんだけど、最後それを受け入れて少し素直になるカザマがマジただのツンデレ剛ちゃまでかわいかった(語彙貧)
 
しかしトニ特に坂本くん、OTT以来舞台の話全然出てませんけどそろそろ来ますか?マージカル見に行きたいです...あとFPの再演もお待ちしています...(言霊言霊)

*1:「長野くんは...うーん...すー...なんか、お水みたいな感じっす」@20030716少クラプレミアム

*2:美織ちゃんがやってるソ〇ー損保のCMの「でも大丈夫!」ってやつとトーンが全く一緒だったというかまぁ本人だし

14/11/26 皆既食~total eclipse~ ソワレ@シアターコクーン レポ

OTT以来の舞台で、現場としてはこの間にスタレビ中野サンプラザ行ってるんですけど、SHOUTツアーまだ真っ只中だからネタバレ書けないという。ツアー期間長いよ(笑)

 

良い息抜きになったよ!!!

 

うちらの代からすーかつのスケジュールが色々変わって、たしかに解禁日は遅くなったけど結局早くやってるとこは例年通りの解禁だから、むしろだらだら長引いてしまったという印象。だからもう夏からごたごた忙しくしてて、この時期にもなるとそろそろストレスとか溜まり始めてきてたんだけど、無事インタンも幾つかこなして、仕事明けの良いお休みになったという印象。

 

ニーナの舞台を生で見るのは海辺のカフカぶり二回目。正直現代的大衆演劇や人気劇団の演出に慣れちゃってるからニーナのクラシックでちょっと堅苦しさもある演出はあまり得意ではないんだけど、デカプリオ様の映画の舞台版じゃん?岡田将生いるじゃん?生瀬さんと禁断のラブしちゃうじゃん?

 

今でしょ(死)

 

 

んなわけでよりにも大野智の誕生日でございますがバイト終わりにその足でシアターコクーン行ってまいりました。

 

席は3階コクーンシート。はっきり言って見づらいし途中からかなり首痛くなるのコクーンでちゃんと舞台見たい人には全然お薦めしないんですけど、貧乏学生はいかんせん行きたい舞台数に見合うお金を持ってないので、年末までの出費を考えて我慢。ただ二回のコクーンシートと違って三階までも来ると後ろに立ち見がつかないので常識範囲内で乗り出し観覧OKなので、多少は楽かと。

 

 

 

しっかしまぁ...

 

 

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豪華なメンツやな!

 

 

話の筋として三角関係がテーマなので、主な会話ってもうほぼ主演の二人+中越ちゃんで終わりなんですけど、こんな豪華な面々が実は後ろで地味に演技をしてますよということで。最後のカフェでのシーンにおける野口さんの演技は本当に惹かれるものがあって、メインはヴェルレーヌの独白なはずなのにタロットやってる側ばっか見ちゃった(※ダメです)

 

あらすじは簡単。生瀬さん演じる詩人ヴェルレーヌはいい年したおっさんだけどなぜかお若い金持ちの娘マチルド(中越典子)に好かれ(大半はあれ、世間知らずのお嬢さんがちょっと変わってる人見たら「なんかおかしいけどそれが素敵!」的なノリで恋しちゃった、みたいな)、ヒモとなってマチルド家の豪邸に寄生。そこで一通の手紙に書かれた詩に感動してその詩人を呼び寄せて育てようと思ったら来ちゃったのが想定より若くてしかもかなーり美青年なランボーさん(岡田将生)だったと。

 

あ、以下ガッツリネタバレしますね。

 

 

 

 

 

 

 

ランボーは諸事情で以前からそっちのけがあるのでその美貌と才能を使ってヴェルレーヌを翻弄し、ヴェルレーヌもその気になってランボーと駆け落ちとかも試みたりするんだけど、なんだかんだ肝っ玉弱いただのクソ野郎だからマチルドの若い美ボディも捨てられないしマチルド金持ってるしどっちも選べないよー(つд⊂)ってなって、愛想を尽かしたランボーが「俺は出てく!!」と怒ったのに逆ギレしたヴェルレーヌがなぜか(まぁ理由はあるんだけど*1 )持ってた拳銃でランボーに怪我を負わせ、決裂確定。ムショ入りは避けられたけど二人は一緒になることはなかったそうな。めでたしめでたし。

 

 

というクソ野郎×2と世間知らずのお嬢様によるドロドロで割と不毛な三角関係の話を「ランボーの妹がランボーの死後ヴェルレーヌのとこに訪れて兄が書いてた詩の原稿をもらいにきた時、おじいちゃんが昔話を滔々と聞かれてもないのにはじめる」という体で勧められます。

 

 

ちなみに映画版はこちら。邦題は『太陽と月に背いて』。うーんこの訳題。


Amazon.co.jp: 太陽と月に背いて [DVD]: レオナルド・ディカプリオ, デビッド・シューリス, ロマーヌ・ボーランジェ, アニエスカ・ホランド: DVD

 

話のあらすじもだいたい一緒だし、結構舞台で描ききれなかったこととかも描写されてるので映画見て雰囲気味わうのもオススメです。というかディカプリオが本当にため息出るほど美しいからそれだけのためにも見て!ちなみにヴェルレーヌを演じてるのはハリポタシリーズでルーピン先生役やってる人だよ!

 

 

大まかな印象としてはやっぱりニーナの演出はクドいかなぁと。あと少々古臭いの。型がかっちり決まってるというか。

野島伸司じゃないけどやたら主人公にながーいモノローグ喋らせたがる印象があるけど、今回もやっぱりそうだった。ヴェルレーヌが各幕の冒頭で長い独白を言うんだけどまだ観客的にも感情移入しきれてない状態であの詩的セリフを言われてもイマイチぴんとこないとこが多いのかなぁというイメージ。

なにより「詩的」という部分を強調しすぎたのかなぁという感じもあって、ヴェルレーヌランボーがどうお互いに惹かれたのか、どういう関係性を築いたのかというのが見えにくかったのかなぁという印象もありました。それについては役者のなるしこと池田成志さん*2が書いた感想があるので貼ります。

 

 

 

 

時系列でしかも結構な時間の中進んでいくお話なので、舞台転換の時は両サイドのモニターに年月・地名が逐一表示されてたんだけど、親切である一方でモニター見るたび「あぁこれは芝居なんだ」と結構現実に引き戻された感もあったかしら。

 

でも三者三様の「どーしよーもない」感が妙に癖になって、そんな愚かな人たちを鼻で笑う一方で人生の諸行無常を虚しく感じる、すごくいい舞台でした。

 

 

今回岡田くんは初舞台だったらしいのですが、全然見劣ることなく、とてもハツラツで幼くて、でもどこか毒を持ってそうなそんな危うさを醸し出すランボーがそこにいました。

 

とにかく白い!!!なにあれ!!!

金髪にしたこともあってか一層白さが目立ってもはや外国のお兄ちゃん。唇ぽってりしてて、白シャツ一着から垣間見れる素晴らしいデコルテ。めさんこ美人さんだった。デカプリオのランボーは若者故の衝動とか、天才詩人が故の気難しさとか、正に「魔性の男」って感じだったんだけど*3、岡田くんのランボーは純粋。天才詩人だからもちろん博識なんだけど、森羅万象への解釈がやっぱりどこか未熟で、若いから好奇心と冒険心も強い。だからヴェルレーヌは「惑わされた」っていうより「愛おしく思えた」んじゃないかなと、そう思わせるランボー像。

あとあれだ、岡田くん自体がすんごい大型犬っぽいからレトリバー的な。だからヴェルレーヌに甘えるシーンも淫靡というより「わーいかまってーかまってー甘えるううう」という雰囲気だったんだと思う。

 

それっぽいシーンはあるけど(同じベッドで就寝とか)、映画ほどの絡みもなく、岡田くんはキスシーンすらありませんでしたよ。(・д・)チッ←

 

 

一方の生瀬さんは映画版よろしく、ハゲ姿で登場。とにかくヴェルレーヌはだらしなくてどうしようもないクソ野郎だったわけですよ!はっきり言っちゃえば「ランボーの肉体もマチルドの肉体もどっちも好き!」ととにかく若い体が好みということで。一体お前はいつ詩を書いてるんだというくらいにはただのプータローだったんですけど。

優柔不断で、でも頑固で、キレやすくて、奥さんにもDV振るうしランボーも傷つけるし。ほんとどうしよーもないんだけど。

でも、やっぱり究極は寂しがり屋で、一人じゃいられないから傷つけながらも誰かと一緒にいたいという気持ちが強いんじゃないかと、老いて連れ添いの女(多分どっかから買ってきた女?)とカフェに佇む姿を見て思ったり。

ランボーに「奥さんと僕どっちがいいの!!」的な選択肢を迫られた時のヴェルレーヌの言い訳の繕い方が三歳児レベルでわろた。

あれも欲しいこれも欲しいって言ってるとどっちも得られないんだよ(・∀・)

生瀬さんめっちゃ声張らなきゃいけない場面が多かったからちょっと喉の心配をしてみたり。

でもこれだけは言わせてもらおう。

典子ちゃんとキスだー?羨ましいぞ!!!!

ステテコ姿(※中世のあの白い下着あるじゃないですか、あれあれ)で今舞台唯一の濡れ場とカウントしてもいいキスシーン演じるとかマジ裏山。なんなら岡田将生にあんなに愛されるのも裏山。でも生瀬さんにベタベタできる岡田くんも裏山。要するに裏山。

なお、別番組で番宣出てた生瀬さんによると、舞台見たお客さんから「なんであんなに禿げた生瀬さんが岡田くんに愛されてるんですか意味がわかりません」という苦情を頂いたらしい。役者さんって大変(笑)

 

中越の典子ちゃんはこどもの一生以来二回目。

あんね、めっちゃエロかった。素晴らしい。

 中世のドレスっておっぱい強調するじゃん?コルセットでめっちゃ腰縛って、余ったぜい肉全部おっばいに寄せるの。だからすんごいいいおっぱいだったの。もうずっとおっぱいよ(無意味な文章)

真面目に言うと、いい意味で一番人物形成が分かりやすくて、感情移入しやすかった。マチルドはほとんど被害者なんだよね。旦那には暴力振るわれるわ、息子生んだのに旦那は家かえって来ないわ、家にいきなり田舎から出てきた礼儀知らずの男の子が来たと思ったらまさかの旦那がその男の子にホイホイついてくわと、結構散々な目にあってると思うのですが、でもそこで全部「それでもうちの旦那は才能ある素晴らしい人だから私が支えなきゃ」という献身を装った自己陶酔的ななにかを醸し出してるという、別の意味で見ててイライラする人物。最終的にランボーと駆け落ちした(けど定期的に奥さんとこにはどこに逃亡してどんな生活送ってるか手紙で報告してた)旦那に振り向いてもらえるために、約束してたホテルでまさかの全裸でお出迎え*4という奔放っぷり。

それなんてエロい本なの。

それで本当に旦那もランボーのとこ戻るの躊躇し始めるからある意味お似合いな夫婦ということで。

「~ですわ!」口調で喋る典子ちゃんマジマリーアントワネット。

 

 

脇役の皆さんも本当に素晴らしくて、特に詩人が集まって会食するシーンはそれぞれキャラ濃すぎてランボーが机にのっかってションベンかける時も「いやいやふつーじゃん」と思ったくらい(大げさ)

 

パリに初めて来て、はしゃいでベッドとかソファの上ぴょんぴょんしちゃうランボーちゃんぎゃんかわでした。

 

 

途中独白シーンとかで集中途切れちゃうこともあったけど、3時間半超の大作、見ごたえあって楽しかったです。

最後撃たれたけどそれでも「事故だ」と言い張ってヴェルレーヌがムショに入るのを防いだランボーはきっとここから愛なんだー。

これでおわれば「アーイイハナシダッター」で終わるのに、決別したあとも一人森の中で未練タラタラ「えーん一人はやだよぉランボーの肉体が恋しいよぉーえーん(つд⊂)」(多少脚色あり)と言うヴェルレーヌで台無しでした(笑)ほんと最後まで反省しないやつだなこの野郎。

 

 

無事千秋楽を迎えて、皆さん本当にお疲れ様でした。

岡田くんも初舞台で初主演、しかも蜷川舞台と、色々重荷だったかもしれないですが無事終われてよかったです。お疲れ様でした!

生瀬さんはネズミ三銃士のチケット見事に全然取れなくてすげえ悔しかったんで、ここで会えて良かったです。でもやっぱりネズミ三銃士行きたかったぜ...チケット瞬殺だったよまぁ知ってたけど...

てかこう考えると去年古田新太さん見に行けないんだなぁ。今年は行きたいなぁなにか。

岡田くんは今後しばらくは映像作品が続くみたいですけど、是非今後も舞台作品に挑戦してほしいなと思います!見に行く!!!

 

早くモリタンゴの感想も書かないと。日に日に記憶が薄れていくヤヴァイ。

*1:借金作って海外逃亡したから防犯用に

*2:結構行った舞台の主に演出とかの感想を舞台役者さんなりの目線で語ったりしてるのでちょこちょこ見てる

*3:猫目ってのもあってかすごい猫っぽい

*4:板の上では全裸になってないですよ、あくまでも設定