ブッ壊れたシャワーヘッド

好きなものを、不規則に撒き散らすだけ

14/10/06 ブロードウェイミュージカルOn The Town ソワレ@青山劇場 レポ

ぶいさんを注目し始めてから初めての現場となりました。初めての現場がon the townで私は幸せです。

 

 
というのも実は私長らく海外で生活しておりまして。お外でもネットはあるから情報は手に入るし、CDやDVDも面倒だけど頑張れば購入できるから、GUILTYでドハマリして以来ぶいさんのことは俄なりにゆるく応援してはいたんですけど、国に帰る機会はゼロに等しかったし私はただの学生にすぎないので、ライブや舞台は皆様のレポと後に販売されるDVDでのみ楽しむことしかできませんでした。
 
といいつつOMGツアーの年にはもう帰って来てたんですけど、まぁ私にも社会生活というのがありまして、いろいろ順応するのに手こずってた時期でもあったので本命福山以外に目を向ける余裕なんぞとてもじゃないけどなく。ズルズルしてるうちにこれがぶいさんの初現場になりました。六人揃ってないけどね!!!
ただ、今でこそ私も胸を張ってall担トニ寄りひろし好きと言えるようになりましたが、そもそもブイ兄さんに興味を持ち始めたきっかけはトニセンなので(あとは木更津→岡田くん、でも岡田くんについてはV6ていうより俳優目線で見てた)、正直いうとカミセン、特に剛健に関しては見た目的にも若干取っ付きにくかったのもあって(世間のイメージ先行説もあるけど)興味がなかったんですね。だいぶ経ってからたまたまギルチーのPV見てぶいさんにビビッと来て、昔の番組とかライブ映像を見るうちに、やっと剛健含む六人の良さがわかったという。要するに私的にトニセンこそが私のブイファン人生の始まりであり、ぶいさん6人の現場に行く前に(今後は行ってみたいと思います)まずトニセンのステージを見に行けて本当に良かったなと思います。
 

on the town 10月6日 ソワレ

とまぁまた前置きがやたら長くなってしまったのですが、それくらい私は楽しく舞台を見てたという訳です。あ、私のレポは基本的に感想中心なのでネタバレありますがストーリー読み取りにくいかもです。

日本人によるBWミュージカルを見たのはこれで二回目かな?7月に四季のwicked見たのが一回目なんですけど、正直言っていい印象があまりなかったんですよ。私自身ミュージカル大好きで輸入DVDとか購入したりしてBWとかのミュージカル作品は色々拝見しており、四季のあの微妙にニュアンスが違ってくる訳詞と(主に)独特なセリフの言い回しにすごく違和感を感じて、最後までどこか冷静に見てしまう自分がいたんです。だからOTT見るときはハードルをすごーーーく下げました。「トニセンが最後に青山劇場に揃うのが観れる、マージカルが観れる、シルビア姉さんの生歌が聞ける」。これだけを胸に抱えて、コープ経由で応募したチケットを持って渋谷に行きました。

 

大正解。

 

G2さんの演劇作品は以前にもこどもの一生とか観に行ったことあるんですけど、ミュージカルは初めてで、でもなんとなくG2さんはミュージカルあんま好き じゃないのかなと思いました。私の浅はかな理解としてはミュージカルの醍醐味っていうのはやっぱり「セリフの言い回しだけでは伝えられない感情や情緒をメ ロディとダンスに乗せてより分かりやすく豊かに表現する」というところにあると思うんですよ。でもうちの母親とかが典型なんですけど、ミュージカルあんま 好きじゃない人がよく言うのは「なんで登場人物は話してていきなり歌いだすのよ」なんですね。本当はそうじゃない。妥当な流れと感情の高ぶりがあってそこ で初めて歌やダンスがあるわけで、もし登場人物が所謂「私の番だから歌いだした」なんてパフォーマンスをやっちゃったらそれはミュージカル作品としては失敗だと思うんですよ。(追記:ググったらジョン・ケアーズが似たようなこと言ってた)(関係ないけどこないだ『舞妓はレディ』観に行って同じこと思った。日本のミュージカル映画の伸びしろが見えたって意味では希望に満ちた作品だと思うけど)(あ、でも私デーモン閣下のシンデレラストーリーは好きだったよ。そういえば東宝ミュージカルだね。そういえばあの女の子のデビュー作だね。あはは)

今回のOTTはなんかそういうのが随所あったような気がなんとなくしました。例えば博物館でオジーとクレアが出会ったとき。クレアは本来標本にそっくりなオジーを見て卒倒する勢いで興奮します。そしてオジーを観察していくうちにオジーという人間そのものの魅力に取り付かれもっと相手を知りたいと追求していきます。その流れがあっての『夢中になるの』なはずなのに、なんかあたかも「曲が流れてきたから歌うわ」感があったというか。うーん私だけなのかなぁ。

あとは人物設定ですね。確かに元々のゲイビーオジーチップは本当にトニセンに似てるところは沢山あると思うんですよ。ゲイビーのロマンチストというかクサい言葉もたまに平気で言っちゃうとこなんか「日常がミュージカル」のまーさんだし、オジーの周りを楽しませるために一生懸命で中学生レベルの下ネタ大好きってのはイノッチそのものだし、予定立ててから動き出したいし飽きるのも割と早いってのはひろしに似てると思うんです。でも「似てる」と「同じ」は違うし、やっぱりあくまでもあの三人はOTTという作品のキャラクターに過ぎないからそこを区別して演じることにきっと意義があるはずなのに、脚本のせいなのかトニセンの表現力のせいなのか、ちょいちょい「素」っぽい演出になっちゃってたのは気になったかな。劇中なんどか「トニコンやんw」と我に返ってしまったことはあったかも。

 

というとなんか私すごいこの舞台けなしてるみたいで申し訳ないんですけど、でも!役者さんたちは本当に魅力的だった!!!!特にシルビア姉さん!!!やべえ超かっけえなにあれ!!BWのヒルディーって結構なんていうんだろう物理的に男らしいお姉様が役者として演じてることが多いんだけど、シルビアさんみたいにちょっと華奢で見た目は可愛らしいけどいざ歌いだすとすごくイケメンでしかもチップみたいな「脳が空っぽなイケメン」を押し倒せる勢いがある、そんなタクシー運転手も魅力的だなと素直に思いました。『料理もできるの』というナンバーでヒルディーはミスサブウェイ探しもほどほどに部屋でまったりし始めたチップをもてなし(意味深)するんですけど、料理の下ごしらえが大体すんで、さぁチップをソファに押し倒そう!!ってときのシルビア姉さんのあのドスの聞いたえぐりとビブラート。是非チップにそこ代わって欲しかったくらい←え

さてさて三人のセーラー服おじさん。クソ可愛かったよ。なにあれ。ひろしが公開リハの記者会見で衝撃の帽子のかぶり方を披露してからたしか毎日のようにひろし担による前髪レポがTwitterで行われたんだけど、この日はあの短い髪なりにちゃんと前髪出せてたよ。やっぱりちょっと帽子深くかぶりすぎてた説があるけど。

行く前は正直ひろしの生歌ちょっと心配だったんだけど、気にせず見れました。むしろそんな心配こっちがするなんて失礼ですね、すみません。ツレの友人と私はどっちも観劇後「やっぱイノッチのこういう時の表現力すごいね、上手だったね」という共通認識だったのですが、長野くんも彼の個性を出せてたと思います。若干舌っ足らずなんで『ニューヨークニューヨーク』での説明セリフは私がいた2階席から聞き取るのがすこーし難しかったりしたんですが、とりあえずひろしの「全部行きたぁい」は脳裏に焼き付けておきましたし。坂本くんは感情表現が本当に上手ですよね。はっきり言って生歌は坂本くん結構ピッチが日によってさがりーだったりあがりーだったりするんですよ。私が入ったこのソワレはさがりーだったかな。自分も歌ちょっと囓ってるのでピッチにはかなり敏感に反応してしまう病気があるんですが、特に『ロンリータウン』でのピッチの低さはむずむずするくらい気になってしまいました。でも坂本くんがなぜミュージカル俳優として定評があるかは本当によくわかった気がします。なんで音楽やダンスで、なにを表現したいか、それをきちんと理解してその役としてステージに登場してる。肩落として街ゆくリア充見てるゲイビー可愛かったです。

ミスサブウェイチャーミングだったなー。ちやほやされてるアイビィの小悪魔っぷりがすごく良かったです。あの真っ赤な衣装と真っ赤なハイヒールがすごくよく似合うし、なにより足長い。ぴえええ。ドヤ顔で男たちに持て囃され持ち上げられるのも良かったんですけど、個人的には軍礼しながら水兵さんの隣でぴょこぴょこしてるアイビィが可愛かったです。で、ヒルディー。迫力すごい!荒々しさと女性らしさを兼ね揃えててこれは惚れるわってなりました。逆にひろしなぜ全身あんなに力入ってたの足釣るよ?顔の表情筋これでもかってくらいに使っててオペラグラス越しに楽しかった。この二人は二幕が良かったな。二幕でお別れ間際の別れを惜しむシーンがあるんですよ。地下鉄で歌うやつ。そこでヒルディーがもう完全にただの女の子になってさみしそうにチップの隣で肩に頭を傾けるの。それをチップが腕をヒルディーに回してギュッとしてあげるのがもう...もう!!!!あとチップのヒルディーあすなろ抱きがやばかった死ぬ

そして私的ベストカップル賞オジーとクレア。なんかこの二人稽古の時も仲良く家電のお話とかしてたそうで。樹里さんのことは今まで存じ上げていなかったのですが、Twitter見たら関西弁のとても可愛らしい人なんですね。絵文字が可愛い(笑)ゲイビーのくねくねダンス(byイノハラ)を舞台袖で真似してたってのはイノッチ通常運転だなと思ったんですけど、そのあと樹里さんもヅカの後輩アイビィが踊ってる袖で真似して踊ってるって聞いてこいつらアホかと思った次第(笑)博物館シーンはわかりやすくセリフが面白かったりオジーの「研究対象としてみなされた」時の戸惑いっぷりに笑ったのですが、個人的に二人がクレア宅でイチャイチャしてる時に婚約者ピットキンと出会ってしまったときの二人の脳みそ空っぽプリがすごく笑えました。「シャンパンで鼻がシュワシュワしちゃうのよ」と真顔でいうクレア愛おしい。

まぁ話としてはすごく単純で、長時間船で男しかいない環境にいた水兵さんたちが大都会紐育に24時間だけ滞在できることになったから欲の捌け口代わりにいい女探して一発やりたいんだけどゲイビーのせいで色々めんどいことになったぜって話なんだけど、チップとオジーがそこらへん設定に忠実で前半なんかいろんな女の子に目移りしちゃってた分、ゲイビーマジDT臭いと思ってしまったよね(笑)だからその分彼がとうとう一幕最後でカーネギーホールでアイビィに出会った時の二人の初々しさすごく可愛かったです。またここでもアイビィが素敵というか。自分が本当は社交界の花でなく、授業代を稼ぐためにエロダンサーやってることを必死に隠そうといじらしく嘘をついてるのがとっても等身大だなと。バーンスタインの音楽ってWWSとかWTにも現れてると思うんだけど、リズムや構成が難解な割にやたら耳にこびりつくというか。だから私も一回しかOTT見に行ってないけど全然忘れないし、生活に多少支障きたすくらい音楽が脳内でヘビロテしてるんですよ。特に、アイビィのあの「ドッドレドードレミドー」(笑)

 

さて第二幕ではバラバラにNY探検もとい現地妻探ししてた三人がやっとまた約束の地で落ち合って行動を共にするんですけど、ここの三人が本当にただのトニセンだった(笑)社交界のパーティに行って(嘘だけど)アイビィが約束をぶっちしたことでもう世も末みたいな顔で落ち込むゲイビーをオジーとチップが全力で励ますんですけど、オジーは肩組んでゆっさゆっさ揺さぶるし、チップなんかあのケツを!あのプリケツをなーぜーかゲイビーの膝に乗せて慰めてやってるしなにあのハーレム。歌詞は素敵なんですよ、要するにほら友達もいるし家族もきっと応援してあげるから自分に自信を持って元気出せよと周りがゲイビーを元気づけるんですけど、水兵さんって密閉空間で長期に渡って同性とのみ接してるから男子校みたいに距離感迷子なのかなってくらいスキンシップ激しめでめまいした。ちなみにバーンスタインはゲイなんですよね。まぁそれだけなんですけどね。

そして来ましたよやたら話題になってるゲイビーの淫夢シーン。あれって要するにアイビィと早く交わりたい(意味深)のにかなわないしそもそも会えないから彼女がいると聞いたバーに行くまでの地下鉄でウトウトしてる時に「すんげえエロい夢見た」って奴なんですけど、アンサンブルに坂本くんが上着脱がされた途端周りの人たちが一斉にオペラグラス持ち上げ始めてなんか笑った(笑)私は後半の二人が近距離でダンスするとこまで鼻の下伸ばしながら我慢しましたよ。舞台見たかったので。ここでもアイビィが小悪魔っぷり発揮してて良かった。社交界の華やかな世界に隠れ込みゲイビーとかくれんぼするアイビィが華奢ででも淫靡である意味二人が分かりやすく絡み合うよりエロかったです。二人でのダンスシーンは一応私もオペラグラスで見てたんですけど、まーさん雄っぱいすごいね。あと肋骨の間の筋肉。個人的にツボなのはちょいハイウエストなタイトズボンに乗っかってるお肉。マニアックですいません。のちに少クラプレミアムのステージリポートでこのシーンやってるときにゲイビーが後ろからアイビィを抱きしめるとこでまーくん顎の置き所が納得いかなかったのか「1、2、3」のテンポで三回アイビィの肩の上で置き直してるがツボでした。かばええ。

 さっきもちょっと触れましたけど地下鉄での二組カップルのお別れシーンが個人的に今回一番萌えポイントが多くて好きでした。オジーとクレアは最後まで情熱的なんですよ。いかんせんクレアがあれだから、もう二人ともいっぱいいっぱいどうしようどうしようって感じで。(なのに最後警察に捕まって水兵三人が海軍に引渡しされる時はクレア割とあっさり「さよなら!」なんて言っててほんと笑ったんだけど)。で、なによりチップとヒルディーですよ。第一幕あんなにちぐはぐコンビで、どちらかというとチップが尻に敷かれてる感満載だったのに、あの一連のハプニングを経てヒルディーが完全にレディになって甘えに甘えて、逆にチップが超絶男らしくなってたのがもう...もう!クレアの歌唱シーンが気持ち多い分、この二人が黙々とうしろで地下鉄の座席で悲恋を演じてたから私多分このシーンずっとオペラグラス持ちっぱだった(笑)この時はひろしももう表情筋だいぶ柔らかくなってて、ヒルディー見つめる表情がもう菩薩そのものだったの。ねーかわいいよぉねーねーねー。女性の肩に腕回すひろしいいね。すごくいいね。あとシルビアさんが予想以上に華奢だったおかげで、ひろしが実はそこそこ身長もガタイもあることを再認識出来て良かった。普段たっきーとかトニセンとかといると目立たないから。

で、まぁ最後はまた新しい水兵さんが陸に降りてきて「無限ループってこわくね」ってオチなんですけど(多分違う)。カテコは四回ありました。2回目の時にトニセンが各自自分のパートナーと腕組んで帰っていって。あとピットキンが異常に人気でした。青木さんってトニセンさんのミュージカルで結構ボイストレーナーやられていらしたんですね。なるほどな。「わかるよー」は汎用性高いので劇終わってもついつい使いたくなります。見ていない人には絶対わからないネタなのに。3回目のカテコでは坂本くんが両手を下に広げて、端のイノッチ、ひろしがタッチ!坂本くんのはにかんだ笑顔にやられましたよ。そしてまさかの4回目カテコ。幕が閉じてある状態でトニセンだけぴょこっと出てきて挨拶。そのままいのさかは捌けたのですが、ひろしが!!頭だけ!!!ぴょこっと幕間から出して!!!バイバイしてるの!!!!!私も意識バイバイしそうだった(´;ω;`)持ち帰りたいあの可愛さ。まもりたいあの可愛さ。

しかしOTTのあの最後ってどういう意味なんでしょうね。いつも見るたび深読みしたくなるエンディング。WWII前の海軍っていう背景を踏まえるとどうしても「底抜けに明るい」っていう宣伝文句が私の中で引っかかって。だってあんなに可愛いおっさんたちだって夜が明けて朝6時船に乗り込んだら戦線へと送り込まれるわけですよ。なんかモヤモヤしながら劇場を出て行きました。

 

 

うえええ、パンフ読みながらレポ書いてたらじわじわとトニミュロスが効いてきてる...

でもいずれにせよ、みなさん多忙な中あのスケジュールこなしたのすごいなと思います。本当にお疲れ様でした。まーさんの雄っぱいは日に日に小さくなっていってたし(わたしが観に行った日も公開リハの時と比べてカップが縮んでた)、イノッチもどんどん薄っぺらぺらのぺらひこになってたし、なんならひろしも絞っちゃって目尻のシワが目立ってたよね。でも怪我なく終わってよかったです。グッズは買いませんでした。ってか私舞台見るときパンフ以外特に欲しくない派だし多分ヅカとかのファンもそれだと思うからパンフだけ別列で売ってくれれば良かったのにな。青山劇場・円形劇場は過去に2回足を運んだことがあるのですが、これで最後かと思うとちょっとさみしいです。ケラの舞台見に行きたかったけど私就活控えてるんでスケジュール見えないからチケット買えない...(涙)

しかしSTL盛り上がってますね!20周年楽しみですね!その時になったら6人に会いたいです。本当に。