ブッ壊れたシャワーヘッド

好きなものを、不規則に撒き散らすだけ

2020/01/17 An Evening With Cynthia Erivo 大千秋楽@東京国際フォーラムホールA

三浦春馬くんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

プライベート用PCの不調、自身の異動と引越し、身内の不幸と、ちょっと色々重なり、随分長いあいだブログを更新できてませんでした。申し訳ないです。

皮肉にもこのご時世、ありとあらゆる楽しみを奪われ、やっと7月にまとまった休みが取れるから溜まりに溜まっているレポを更新しようと思った矢先のニュースでした。

こんなにショックを受けるもんなんだと自分自身でも驚いているのですが、考えてみればほぼ同世代で、学生時代同級生と盛り上がっていた作品に立て続けに出ていて、そしてなんなら今年も板の上にいるご本尊を拝見したというのに、情報だけが波のように押し寄せてくるこの状態。正直心が全然ついていけてないです。ワイドショーを見るだけ苦しくてテレビを消す毎日です。

もういないという実感は全くといって湧きませんが、せめて私は1月にこの人のパフォーマンスを見たんだということを思い出したくて書きます。もし読みたくない方がいらっしゃったらもう全然、飛ばしていただければ幸いです。あと、どうか周りの皆さんがご自身を責めず、一日でも早く日常を取り戻しますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではここからはいつものテンションで。

まずはセットリストからどうぞ。特記がなければCynthiaが歌った曲です。

・Fabulous Baby! (Sister Act)

・Don't Rain On My Parade (Funny Girl)

・I Am Changing (Dream Girls)

・A Piece of Sky (Yentl)

Over the Rainbow (The Wizard of Oz)

・Zip a Dee Doo Dah/The Bare Necessities by Matthew Morrison (Song of the South/The Jungle Book)

・Everyday Princess (The Princess and the Frog)

・(You Make Me Feel Like) A Natural Woman(アガサ・フランクリン)

・Easy As Life (Aida)

・Waving Through A Window by 三浦春馬 (Dear Evan Hansen)

・Don't Cry for Me Argentina (Evita)

・Can You Feel the Love Tonight feat. Matthew Morrison (The Lion King)

・Hairspray Medley by Matthew Morrison (Hairspray)

・Home (The Wiz)

・Somewhere (West Side Story)

・Unsettled Scores by 三浦春馬 (Whistle Down the Wind)

Rewrite The Stars feat. 三浦春馬 (The Greatest Showman)

・Don't Stop Believin' by Matthew Morrison (glee)

・I Will Always Love You (The Bodyguard)

・The Color Purple (The Color Purple)

・Not My Father's Son by 三浦春馬 (Kinky Boots)

・Lily's Eyes (Secret Garden)

・Stand Up (Harriet)

・Seasons of Love by 全キャスト

・I'm Here (The Color Purple)

 

 

途中多少MCめいたコーナーはありましたが、ほとんどノンストップで常に上質な歌声を耳に入れられるこの幸せね!

2年前のブロードウェイスター合同ライブでもCynthiaは一度来日していましたが、ちょうどそのときは地方勤務プラスど平日だったので行けず。いつか単独来日しないかなぁと思っていたところで10月頃だったかなぁ。Cynthiaいよいよ単独公演のために来日すると聞いて興奮のあまり夜しか眠れなかった記憶が。

超余談なんですけど、トニー賞授賞式で、当時The Color Purpleの主演を務めあらゆる賞を総なめしたCynthiaがパフォーマンスした歌、ほんと鳥肌ものなので見てください一生のお願い


70th Annual Tony Awards The Color Purple 2016 Cynthia Erivo Danielle Brookes Heather Headley

 

話は戻ってコンサート。私は4回公演の最後の回を、なるべく前情報を一切入れずに見に行ったのですが、dear evan hansenの曲やるなんて聞いてなくてサァ!今一番映画化と日本上演を待っている作品なんですけど!

今回のコンサートはもちろん全部生演奏で、冒頭オケが今回披露する全楽曲のイントロ触りを披露してくれるのですが、そこでwaving through the windowが流れて「おっ」となる私。春馬くんのエヴァンハンセン、めっちゃ良かった~。

アレサ・フランクリンのA Natural Womanのカバーと、自身主演の映画の主題歌(今年のオスカーで最優秀楽曲賞授賞しましたね)Stand Up、あとディズニー映画からの選曲はあったけど、それ以外は全部ミュージカル作品からの選曲で、ほとんどは日本でも何度も公演されてるor映画化されている作品なので耳馴染みがあるものばかりだったのでは。私はそもそもミュージカル曲が好きだからってのもあるけど、そうでない人でも十分楽しめるセットリストだったと思う。

なにが嬉しかったかって、周りに結構男性、しかも多分大学生とかそれくらいの若い男性が結構お客さんにいて、一曲終わるたびに感動のため息を漏らしていたこと。中にはCynthiaのことは知らず、春馬くんとか、glee見てシュー先生目当て、あとはたまたま見たスッキリに宣伝のために出ていたCynthiaとマシューのライオンキングのデュエットを聞いて来ている人もいるようだったけど、きっかけはなんでも良くて、とりあえずこれを期にCynthia Erivoとかいうディーヴァを知ってくれればいいなぁと内心ホクホクしながら周りの会話を聞いていました。ぼっち参戦なんでね。変なおばさんじゃないよ!

 

どの曲もすごくパワフルで心に残るんだけど、特に涙が溢れてきたくらい好きだったのはやっぱりラストのI'm Here。あんな小さい体でどこにこんなパワーがあるのか不思議になるくらい力強い声で「私は今ここに生きている」と歌う姿は、たとえば今のウーマンリブの流れだったりBLMの流れだったりに重なりつつ、もっとミクロに1日1日必死に生きる私たちに刺さってきて、仕事に疲れていたおばさんの涙腺には強い刺激だったよ…

さて、あんなにソウルフルな曲を次々と披露していったのに、MCめっちゃ可愛かった!全然いってることは大した内容はないんだけど笑、でもマシューや春馬くんと健闘をたたえ合う様子はなんか二人のお姉ちゃんみたいで。マシューの方が年上のはずなんだけどな。別のインタビューで知ったんだけど、今回Cynthiaに春馬くんを推薦したの、前回のブロードウェイ4starsコンサートでゲスト出演した城田優くんだったんだってね。でもCynthiaは春馬くんの真面目さと誠実さにすごく感動したそうで、MC中も「いつかブロードウェイおいで!そしてまた共演しましょう!」と何度もラブコールを贈ってましたよ。そんな二人のrewrite the stars、多少cynthiaが声量面で春馬くんに合わせていったところはあったけど、バルコニーみたいなせり上がりでにこにこ手をつなぎながら歌っててすごく微笑ましかった。関係ないけどCynthiaイギリス人がゆえにイギリス英語がすごく聞いてて心地よかったなぁ。

マシューはなんかお前どうしたってくらいテンション高かったんだけど笑 セルフヘアスプレーメドレーで曲と曲の間にめっちゃ早口であらすじ紹介してるのがじわじわ面白かった。というかその直前までcan you feel the love tonightでしっとりしていたのに、全然間髪入れずにgood morning baltimore~とかおどけ出すから情緒笑

春馬くんも、今回披露した曲は全部英語の原詞そのままだったけど、発音もそんなに違和感なく聞けたなぁ。特にwhistle downの曲は、自身主演での公演上演が近いこともあってめっちゃ力入ってたという記憶。あと隣にいた若い男性観客がずっと「三浦春馬かっけー」って呟いてたのもいい思い出笑

とにかく全曲クオリティが下がることなく満足感が高かったコンサートでした。これで席が埋まってないのおかしすぎる!今年のオスカー主演女優賞は残念だったけど*1、さらにハリエット日本公開のタイミングで緊急事態宣言とかぶってしまって興行収入がイマイチ伸び悩んだのも悔やまれるけど、実力的に今後確実にもっと出てくる女優そしてシンガーだと信じてるので是非まずは動画サイトとかにある彼女の歌を聞いて欲しいですMAJIDE。そしてまた日本に来てくれ~~~。また見に行くから~~~~。なみせん~~~~。

 

 

 

 

 

 

 

*1:まぁたしかに今年はレネーが演じた役的にも「何回もノミネートされてきたのに…」的なあれでも強すぎた、決してほかが弱いんじゃなくて