ブッ壊れたシャワーヘッド

好きなものを、不規則に撒き散らすだけ

2019/05/25 MASAYUKI SAKAMOTO 『ONE MAN STANDING 2019 The Greatest Symphony』マチネ、ソワレ@オーチャドホール

2016年に続き今回も見させてもらえて本当に良かった、坂本くんのソロコンサート第二弾。最初「The Greatest Symphony」って名前がつくくらいだから、それこそthe greatest showmanをはじめとするミュージカル映画のナンバーをまたカバーしてくれるのかなぁと思ったら、まさかの「女心」をテーマにするというからびっくり。結果The Greatest Showmanもやってくれたけど。ありがとう。

前回のソロコンサートの個人的満足度がとっても高くて、ふとしたときに頭の中でone song gloryとi honestly love youを歌うMASAが未だによぎるくらいだから、今回の話が出たときもほんと飛び上がるくらい嬉しかったよ~。しかし権利関係が厳しいとはいえ、円盤化とか映像化されないのほんともったいない。もったいない!今回だって、懐メロ好き好きマンの私からしたらたまらない内容だったし、しかもミュージカルナンバーもやってくれるおまけまで入ってるし。なにより、やっぱりひとり伸び伸びと自分のペースで歌う坂本くんが楽しそうで。別にグループで歌ってるときが窮屈そうと言ってるわけではないけど、あるじゃん、ユニゾンとソロパートの違いみたいなやつ。男性アイドルソングとはまた歌い方のアプローチも違うしね。

しかも今回、オーケストラの生演奏に、数々の音楽家さんによる曲アレンジ。そして相変わらず素晴らしいフレンズの皆さん。これでチケ代10,000円以下なんだからしゅごい。もっと取っていいんだよ。そのお金で地方公演もやろうよ。もしくは公演数増やそうよ。

 

 

 

 

 

 

 

これまた2か月の自分がちゃんとメモしてたからセトリ書くね。というかこうめいさんがツイッターで編曲者含めて教えてくれたね。そっちも確認してね。以下敬称略。

 Intro. ホルスト『惑星』第四楽章「木星

1.You're my only shining star/中山美穂(編曲:ボブ佐久間)

MC①(今回のコンサートの主旨の説明について、女心は難しいことについて、オケについて)

2.長い間/Kiroroかみむら周平

3.squall/松本英子かみむら周平

4.駅/竹内まりや服部克久

MC②(曲紹介、編曲者紹介、練習期間が短かったなど。女心を歌ってきたけど男心も味変として歌いたい)

~男心コーナー~

5.goodbye day/来生たかお羽毛田丈史

6.もうひとつの土曜/浜田省吾(青柳誠)

MC③(曲紹介、編曲者紹介、ミュージカルもやっぱりやらせて)

~自分出演ミュージカル作品曲カバーコーナー~

7.Cheek to cheek(フレンズによるダンスのみ)/TOP HAT(ボブ佐久間)→主人公と多部ちゃんがダンスホールで踊るときの曲

8.Puttin' On the Ritz/TOP HAT(桑野聖)→劇の一番初めに主人公がNYでショーをする時の曲

9.No Strings/TOP HAT(桑野聖)→主人公がコートハンガーと踊る時の曲

10.Don't Cry Out Loud/Boy From OZ(編曲ボブ佐久間、訳詞菅野こうめい)→少年ピーターに対して母が歌う曲

MC④(我慢できずミュージカル歌っちゃった、自分が自慢できる数少ないことのうちの一つがヒュージャックマンとの共通点としてピーターアレン役をやったこと、自分はだいたいヒュージャックマン、だからTGSも好きだしもし日本で舞台版をやることになったら自分が主役やりたい→お着替えタイムでフレンズのまーくん召喚、TGSの赤い燕尾服に着替え、衣装買い取ろうかなぁ)

11.From Now On/The Greatest Showman(編曲小堀ひとみ、訳詞菅野こうめい)→シアターが燃え焼けた後主人公がサーカスの仲間たちとバーで飲みながら、走って家族のもとに戻るシーンの時の曲

12.This Is Me/The Greatest Showman(フレンズのみの歌唱)(編曲小堀ひとみ、訳詞菅野こうめい)→サーカスの仲間たちが社交パーティから締め出され差別されたことについて怒りをあらわにするシーンの曲

MC⑤(ほかに色々やりたかった曲の候補の話、マジ恋5・トリセツ・さくらんぼ、座って歌います、オケの人たちと合わせる機会があまりなかった、みんな練習中は私語禁止らしい)

13.あの日にかえりたい/荒井由実羽毛田丈史

14.for you.../高橋真梨子(岩城直也)

15.story/AI(青柳誠)

MC⑥(どうしてもやりたかった曲「虹~ヒーロー~」の歌詞について、自分もシンガーとしてここに立たせてもらっていることについて)

16.虹~ヒーロー~/さだまさし渡辺俊幸

~アンコール~

17.WAになっておどろう~イレ アイエ~/AGHARTA(羽毛田丈史

MC⑦(曲紹介、V6じゃなくてあえてのAGHARTAバージョンをやったこと、でも自分の持ち歌1曲だけでも入らないかと思ってたから次に歌う曲をねじ込めて良かったこと、久々に歌う自分のソロ曲について)

18.Without you/坂本昌行

 

 

前回同様、後日自分の脳内で何度も擦るためだけにがっつりセットリストをメモりました。

前回以上にMCを頑張ってくれたので、その分曲数はすこーし減りましたが、いずれもアレンジが入ってる上に、そもそも全部フルの尺をカバーしてくれるという大サービス。一つして2メロや間奏をカットしていないので、文字通り「堪能」できました。強いて言うならちょっとバラード選曲が多かったかな?ミュージカルナンバーで緩急がついたってところだけど、それこそさくらんぼじゃないけど、アップテンポの女性曲も聞いてみたかったなぁ。

個人的なところでいけば、なによりまずは、坂本くんがsquallを歌ってくれたという嬉しさ。V6のファンになるもっと前から福山ましゃのファンをやってたもんじゃけん、坂本くんバージョンでこの曲が聴けるなんて!TGSも、やってくれるかなぁとは今回ソロコンサートのタイトル見て薄々予想はしてたけど、this is meの方とか、WOWOWでやってくれたthe greatest showの方かと思ってたから、私が映画の中で一番好きなfrom now onの方をやってくれたのも嬉しいサプライズ。坂本くん、TGSが日本で舞台化されることになったら自分が絶対主役やりたいって宣言してくれたけど、私も実現して欲しいと心から思うし、まだまだビジュアルは行けるからRENTも実現させてほしい(どさくさにまぎれて)。

 

さて今回のコンサートのテーマ。ついつい忘れがちですが「女性歌手の曲のカバー」じゃなくて、あくまでも女心であることを随所MCで強調してくる坂本くんですが、ごめん、「長い間」って女心の曲だったっけ???いや、いいけど。前半すんごい奥ゆかしいというか、愛やら思いやらを全て胸の奥に閉じ込める女性像を描いたと思いきや、突然の「あな~たが~ほしい~」で笑ってしまったのは私だけかしら。ちなみに今回のカバーの中ではfor youが一番好きでした。あと駅。他方、ミュージカルナンバーについては、TOP HATなんてつい最近見たばっかりだけど、舞台にいたのは間違いなくジェリーじゃなくて坂本くんだった、というのも新鮮だったかな。改めて坂本くんが舞台上では憑依型の役者さんなんだなぁと、コンサートで役が入っていない坂本くんを見てふと思ったり。

本編最後のさださんの曲を歌う前のMCでも語ってたけど、とにかく「一シンガーとしてこの場所に立つ」ということを今回強く意識されていたという坂本くん。結成当時の形を保ちながら、50歳も手前となった今もなお、現役のアイドルグループの一員として歌って踊り続けるなんて、もはや前例なんてほとんどない中、坂本くんなりにこれからのパフォーマンスのあり方とか色々模索しているところなんじゃないかなぁと、「虹~ヒーロー~」の歌詞に聞き入りながら考えていました。仕事する時だって、会社に自分がなりたい姿を実現している先駆者たるロールモデルがいないってすごく不安になるし、あわや転職の一因にもなるような大きい問題じゃないですか。そこを切り開いて進み続ける勇気って本当にすごいなぁって。

ヲタクなんて誰よりもわがままだから、これからもずっとこのままいろんな風景を見せて欲しいと思ってるし、もちろんやめないでって思うわけなのだけど、やっぱり、本人がやりたいことを出来る範囲の中でやっていくってことが一番の幸せじゃないのかな。でもやっぱりV6は続けてて欲しいし、井ノ原くんの言葉を借りれば、おじいちゃんまでアイドルして、天国でもMFTPを踊ってて欲しい。

 

少ししんみりしたけど。だからこそ!坂本くんのファン以外にもいろんな人にこのコンサートを見て欲しいんだよ!!!今回私も一般発売でチケットをゲットしたんだけど、ファン層以外も気軽にチケットを取って見に来れるといいなぁと改めて切実に思ったなぁ。坂本くんって自分の舞台でのカーテンコールとかでも平気で観客がリピーターありきみたいな発言をぺろっとしがちなんだけど、一般的にはそんな同じ舞台何度も何度も見に来たりしないからね?!今回私は6公演のうち4回目と5回目を見たわけなのだけど、

坂本くん「昨日の公演でも話したけどさぁ」

坂本くん「午前中よりはね」

と、みんな何公演も入ってる前提で話進めるのほんと良くないぞ(笑)まぁたしかに坂本くん担って特に何公演も入ってる印象はあるけどさ。映像とかでもいいからさぁ。もっといろんな人に見つかってほしいし、見つかることでいろんな新しい仕事が来て欲しい…えーん…

 

…脱線した!普段V6の現場ではもはや全然言葉を発さない時も増えてる坂本くんが、MCを頑張ってるだけでなく、「この曲が好き」「この作品をやりたい」「こう表現したい」と自我を出しているのは、他担としてはますます新鮮だったし純粋に嬉しく見ていました。私も坂本くんの体力が許す限りはもっといろんな作品を見たいし、欲を言えばミュージカルだって、クラシカルな名作だけに留まらず、それこそブロードウェイの人気作品の日本初上陸版とか、MfTみたいなオフブロードウェイ作品とか、今の日本でのミュージカル熱に火をつけたヨーロッパ系ミュージカルで演じる坂本くんが見てみたいから。とりあえず次のミスサイゴンのオーディションは出てくれよな坂本くん。

 

アンサンブルの皆さんも、今年も今年とてほんと素晴らしかったです。This is me、あんな少ない人数で厚みでるのかなぁとイントロのところまでは心配だったのですが、そんなの吹き飛ぶくらい迫力ある皆さんの声量と、やっぱり生演奏。こうめいさんの訳詞もどれもちゃんと韻を踏んでいて、違和感なく聞けたなぁ。やっぱり皆さんがブレなくパフォーマンスしてくださったから主役の坂本くんもますます際立ったと思います。

 

第三弾、あると期待していいのかしら?次は是非、V6の往年の曲をあえてソロで歌うみたいな企画も見てみたいなぁ。私ずっと言ってるんだけどMirrorと雨の日と月曜日にはをいまの坂本くんで聞きたいんだよね。あとパンフ、作って欲しい。今回のグッズの写真も面白かったけど、私は手元に残してニヤニヤできるパンフレットが欲しい。毎回ポスタービジュアル最高なのに本が手元に残らないの残念すぎて…それこそ編曲の皆さんとかのインタビューとか、選曲の経緯とかも知りたいし。あ、写真は2枚買いました、ら、私の前にいらしたお姉さまが30枚くらい爆買いしててかなわないなぁと思いました(日記)