ブッ壊れたシャワーヘッド

好きなものを、不規則に撒き散らすだけ

17/07/01 君が人生の時 ソワレ@新国立劇場 中劇場

半年以上寝かせて、勿体なさすぎて供養の意味で公開してみたけど内容は半年前にとどまってるので多めに見てください。

 

 

 

 

坂本くん大千秋楽+健くん38歳の誕生日おめでとうございます!!

この日が私の最初で最後の観劇だったのだけども、真ん中に20分の休憩があるとはいえ3時間の超大作での座りっぱなしは、いくら超高級座布団のレンタルがあってもかなりお尻と腰にきておりまして、プラス先週から諸事情により患っている胃腸炎のせいでいろんな戦いを強いられた私。

そう考えると、6月上旬から時には一日2公演でかなり座りっぱの演技が多かった坂本くんのお尻も大変なことになってたんじゃないかなと勝手に心配。しかも結構ずっと足くんで動かないシーンに合わせて、ずっとシャンパン飲んでる役だったので、足痺れたりとか膀胱がやばくなったりしなかったのかなと親心でいておりました。多分すんごい余計な心配!

ろんろんさんも途中途中休憩挟むとはいえ、かなり激しめのタップダンスをずっと踊ってる役だったからそれもそれで心配と、やたら役者さんのコンディションの心配をしておりました。

 

そんな観劇でしたが、今回きちんと坂本くんの板上でのストレートプレイを見るのはこれが初めてなので*1、前知識がテレビドラマでの演技くらいしかない私はいろんな意味でドキドキしてたのですがまっっっっったくの杞憂でした!(爽やかに失礼な発言)

客席が暗転してから、冒頭から坂本くん演じるジョーはもう登場していたのですが、座っている佇まいがもうすでにジョーそのものだったし、登場人物一人一人がある意味主人公といえる本作において、いい意味で気配を消して遠巻きに全員を包み込む包容力を醸し出しているその格好は、ジョーが求めそして実践していた優しさと、彼のバックグラウンドが見えないがゆえの胡散臭さがあり、見ている側もすぐその世界観に引き込まれました。ドラマではかなり気になっていたセリフの言い回しも、舞台上では自然に感じられ、特に違和感なく見られました。やっぱり坂本くんは舞台では役が憑依し体全体で役を体現する役者さんなんだなぁと誇らしい気持ちにも。

 

前置きが少々長くなりましたが軽くあらすじを書いたのでたたみます。

 

 

 

 

 

 

*1:TTTはちょっと異色だから別枠というか

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17/03/04 スターダストレビュー「35th Anniversary スタ✩レビ」Tour Live @ 札幌わくわくホリデーホール

長い長い35周年ツアーも一区切りしたみたいなので、とりあえずいつものように自分のメモ用に記録します。

今までのおじさんたちの活動は基本的に東京もとい中野で見守ってきてたので、こうやって別の場所で一緒に35周年をお祝いすることになるなんて思ってもみませんでしたが、なによりおじさんたちが「わくわくホリデーホール」というネーミングにわくわくしてたみたいなので(元々は市民ホールって名前)良かったです。

冒頭いきなり映像用のモニターが故障して楽屋中継が結べないというハプニングが発生しましたが、そこはさすが機転の利く要さん。急遽影アナを引き伸ばしてMCすることに。おかげで取り乱すメンバーというちょっとレアなものを見ることができました。

ではとりまセトリ。たたみます。

 

 

 

 

 

 

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2017/02/04 TWENTIETH TRIANGLE TOUR 戸惑いの惑星 ソワレ@東京グローブ座

全公演無事何事もなく終了し、千秋楽を迎えましたね。おめでとうございますお疲れ様でした!!

 

ずっと関東住まいだったので、東京で公演見ることが遠征になるなんて思ってもみませんでしたが、見に行きましたよ!とっても良かった!

見てきた人が軒並み「戸惑った!」と言ってたし、なにより本人たちが番宣してる時も「どう言葉で表現するか分からない新しい舞台」と言ってたので、どういうものなんだろうと見る前からいろんな意味でドキドキしてましたが、たしかに演出的にも今まで私が知っているトニセンの舞台とは全然違うし、なによりあらすじからしてまとめにくい内容になっていたという印象。

とにかく伏線!伏線!そして比喩(メタファー)!の嵐。私は一回しか入る機会がなかったので、正直全部の伏線がどうやってどこできちんと回収できているかどうか確認できなかったし、そもそも頭がめちゃくちゃ悪いのでちゃんと理解できたかも怪しいのですが、本人役として出演していたり、本人たちのエピソード等がうまく織り交ぜられている内容だからこそ、余計伏線や比喩などのしかけが効いてる部分があるので、それがとっても興味深かったし、物語に深みを与えていたかな。途中と、あと最後私はちょっとだけうるっときてしまったのですが、同行した方とは泣くもしくは泣きそうになるポイントが全然違ったし、見た感じ結構見た人によって感想や見解が異なるので、そういう意味でも興味深い舞台だったかも。トニセンだからこそ、というか、20th Centuryという20ウン年の(jr時代をいれると30年近くの)経歴と、それをある程度理解してくれているG2さんが書いた脚本だからこその舞台、だと思います。

このブログエントリー書き終わって公開するまでは他の人の分析を極力見ず、自分の解釈のみで一度この舞台を咀嚼しようと決めていたので、ツアーが終わりこのエントリーを公開したいま、これから他の皆さんのいろんなレポや感想を読みに行くのが楽しみです。

同じエピソードで!とは言わないですが、すごく面白みのある舞台だったので、毎年じゃなくていいからコンスタントにプレゾンみたいにTTTプロジェクトは続けてほしいなぁ~。言霊言霊

 

ということで、あらすじを書き出すのがかなり難しい舞台だったので、このエントリーも普段の舞台レポとは少し趣旨を変えて、テーマごとにトピックを区切って書いていきたいと思います。

 

 

ひとまずたたみます。

 

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16/06/10 唐組第57回公演 改訂の巻「秘密の花園」@花園神社境内特設テント

ずっと赤テントの演劇は一度は生で見たいと思っていたので、ちょうど縁があって秘密の花園、見に行けました。唐組の中でも、毎度お世話になってる本多劇場こけら落とし公演の演目でもあったこの秘密の花園を見ることになったのはありがたや。

劇のワクワク感もさながら、やっぱ唐組の醍醐味はあの赤テント。開場時間が近づくにつれて演者さんたち含めスタッフさんがお客さんに整列を促し始め、履物を入れる袋を手渡された私たちはとにかく自由席のテント内へ。テントは見た目よりも収納がよくて、どんどんお客さんが吸い込まれていくのが不思議なほど。

私は整理番号はかなり後ろであったものの、最終的には舞台下手側のかなり前列まで詰め寄ることができて。でも仕事帰りに行ったこともあって座布団がなく、地べた座りの結果終始お尻と足が痛かったです(笑)あの赤テント特有の密集感と蒸し暑さもまたリアリティがあっていいんだよね。

 

 

ではざっくりあらすじ。閉じます

 

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16/07/20 パルコプロデュース BENTーベントー ソワレ@世田谷パブリックシアター

もはや半年以上空いてしまったので記憶があやふやどころの問題ではないですが、せっかく下書きで温めてたので出してやりたいと思います。

書き始めてから今まで、本当にこの半年はいろいろあったなぁ...(遠い目)

 

前のエントリーで触れたか覚えてませんが引っ越しました。一身の都合上、生きててこのかた引越しばかりしてますが*1、今回は北の大地に初上陸っちゅーことでここんとこは本当にばたばたしてました。だからブログが滞ってたのかと思った方、間違いです。私がずぼらなだけです。すみません。なお、今回は仕事の都合できてるのでしばらくいると思います。V6きたえーるとか来て(迫真)

 

 

 

さてそんな感じで絶賛ビニールの城は見逃しましたが、都内在住のうちに行ける舞台いっとこということで仕事終わりにBENT観劇ぶち込んできました。見れて本当によかった!!未だに引きずってる節があるくらいとても重たい作品だったけど、見ているときは息つく間もなくストーリーに引き込まれたし、なによりマックスとホルストのセリフが素敵。元は朗読劇だったそうですが、翻訳劇にありがちな用語の違和感もあまり感じることなく、登場人物も少ない中、流れるような長ゼリフで役者さんたちは大変だったかと思いますが、臨場感溢れてすごく胸を打たれました。なにより佐々木・北村ペアの迫力よ。特に北村さん演じるホルストの内にひしめく情熱と深い愛情には涙がこぼれそうになりました。というか実際家帰ってパンフ読み直してたら感傷に浸ってちょっと泣いた。

長丁場のツアーも無事完走したみたいで本当によかった。キャストの皆さん、スタッフの皆さんお疲れ様でした。さすがに今のメディアでまくり~な佐々木さんはもう自分の髪の毛なのかな?坊主頭もお似合いでしたけどね。

 

 

 

では以下盛大なネタバレなので一旦たたみます。

 

*1:数えてみたら11回目でした

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おめでとうと素直に言いたいから

お久しぶりです。

今年の半ばから個人的に新しい生活が始まったこともあり、ドラフトボックスに4個くらいまだ文章が溜まっているにもかかわらず5ヶ月近く更新が空いてしまいましたが、まさかこんな話題で更新することになるとは露程思っていませんでした。

 

長野さん、ご結婚おめでとうございます。

 

 

 

 

...だけで終わりたかったけど案外終わらなかった。

去年の今頃、前の担当だった福山さん結婚に際して私はこんなエントリーを上げていました。

 

niwakarain.hatenablog.com

割とこの時の自分をぶん殴りたいと思う。だって現に自担の結婚で今割と冷静さ失ってるから。なに冷静に分析しようとしてるんだよ。この時の自分に教えてあげたい。自担が結婚したらどうなるかって?パニクるぞって。

 

 

 

本来今日は残業するつもりだったのですが、本当にラッキーが重なって結構重たい仕事が順調に片付き、定時に上がったんですね。なんで実はBAも帰宅して頭からずっと見てました。

仕事場にはスマホを持ち込まない主義なので、ロッカーで携帯をようやく確認したら、画面に出てくるヤフトピ速報のポップアップと、ファン仲間の方からのメッセージで初めて状況を知りました。

そっから家までどうやってたどり着いたのか全然記憶になくて、多分どっかで転んだのか両膝から血流してタイツが破れてたのだけは確認しました。雪道なんで。シャワー浴びるまで痛いのもわからなかった...とにかく、あまりにも唐突な情報だったので、全然脳の処理が追いつかずパニック状態でした。

 

家着いてとりあえず震える手で郵便を開封し読みましたが全然実感が沸かず、でもただただ刻一刻と迫る生放送が怖くてとにかくお友達と電話し続けました*1ツイッターで番組公式が結婚に関する話題について触れてたと聞いて、何に対してかもわからないけどとにかく手に汗を握りながらメドレーを見守りつつ、最後、ようやくグループ単体で出てきたとき、初めて実感が湧いて思わず涙が出てきました。

 

あぁ、この人結婚したんだって。

 

多分それはひろしが緊張して少し震えた声で挨拶してたからかもしれない。メンバー、特に坂本くん剛くんという正直者コンビがコメントするときの顔を見たからかもしれない。そのメンバーのコメントを聞いているひろしの顔を見たからかもしれない。後輩に囲まれるも、メンバーに引っ張り出されるまで中央になかなか立とうとしなかった様子を見たからかもしれない。

悲しさこそ一ミリもなかったけど、人生の新たな一歩を踏み出したことに対する祝福や喜びと、誰かの所有となったことに対するさみしさと、でも終始変わらずいつもの長野さんでいてくれたことに対する安堵感と、他にもいろんな気持ちがないまぜになってごっちゃになって、しばらく電話しながら涙が全然止まらなかった。

 

 

でも、それ以上に、自分がこんなに動揺していることに驚いた。

 

ひろしに関してはあのかなり趣味についてのみ几帳面そうな性格や、悪意はないけどやたら他人に厳しい発言とかで、よく周囲のぶいファンお友達とは「観察対象としては大変興味深いし大好きだけど、現実生活では友達にも仕事仲間にも欲しくないタイプ」と豪語(?)してたこともあって、全然リア恋枠でもなんでもないと思ってた。けど、実際は今こうしてかなりショックを受けていると同時に、もんのすごいさみしさを感じている自分がいて。

さっきやっと勇気を振り絞ってSNSを初めて情報解禁後開いたんだけど、TLの9割がた祝福ムードにどうしても100%は乗れない自分に気づいてすごく自己嫌悪感に苛まれた。

おめでとうって言って終わりたい。でも今の自分じゃそれだけだとまだ全然ほかのトピックにけろっと移れない。どうしてもどうしても温度差を感じる。

 

なので少しだけツイッターの方はROMろうかと思います*2

多分だけど、17時半とかに初めて情報を知って、そっから慌てて帰宅して郵便を見て、そこからようやくクルグル含めネットのいろんな情報を確認して、その後すぐに生放送があってと、一日の後半であまりにも情報が詰め込まれすぎてパニックになってるんだと思うんです。だから、すこーし時間をおいて自分の中で落ち着かせたら、帰ってくるタイミングなのかなぁと思います。それは明日かもしれないし、来週かもしれないし、年明けちゃうかもしれないけど、唯一今日生放送リアタイできてよかったなぁと思えたことは、あの一連の歌ダンス、そしてリアクションを見て、私やっぱりぶいしっくすのことも長野さんのことも好きだなぁと再確認できたので、ちゃんと時間かければ落ち着けるという自信を持てた、ということです。

...去年の今年で、お相手もお相手だったから、ってのもなくはないかもね私の場合、あはは。(気になる方はググってください。ヒントは私がこないだまで福山のファンクラブ会員だったってことです)

 

別に結婚こそが幸せとは思わないけど、もし本人たちが望んで選んだ道であれば貫いて欲しいと思うので、公私共に充実を祈っております。

ぐっだぐだ言ったけど、長野さん、本当におめでとうございました。

あと、坂本さんが必要以上にいじられませんように。結婚はしたい人がするもんだと思うので。

 

 

 

 

 

*1:4時間も電話に付き合ってくださり本当にありがとうございました

*2:ROMってもう死語なのかな

16/06/02 オフブロードウェーミュージカルMurder for Two ソワレ@世田谷パブリックシアター

三宅の健くん、37歳誕生日おめでとうございました!!!にこ健が愛に満ち溢れてて胸がいっぱいになりました。祝ってるのはこっちの方だったはずなのに...!今年一年も素敵な一年になりますように!あと滝沢歌舞伎の円盤、首を長くしてお待ちしております。

 

 

どうも、先日のエントリーで「サスペンダー」という言葉がど~~~しても思い出せなくて、さんざん考えた末にググール先輩の検索欄に「ズボン ベルトじゃなくて」と打ち込んだらまさかまさかちゃんとサスペンダーと出てきたので非常に驚きました、にわかあめです。さすがggr先輩。というか年々語彙力というか日本語が退化してきてる自覚があるんだが大丈夫か私。本もっと読もうね。

 

さてマーダー!

FC名義のは全落ちしてしまいましたが、一般で運良く立ち見席が取れたのでしごおわで行ってきました!行けて本当によかった!!!

思えば2月、OMSの初日公演で坂本くんが「近々なんかいい報告ができれば」と言葉を濁したなぁでも楽しみだなぁRENTやりたいって言ってたからRENTとかやるのかなぁと思った矢先、次の日の正午にMfTの仕事の話が公になった時のあの衝撃といったら未だに忘れられません。当時私は前日一緒にOMS初日見に行った他県から東京にお越しのフォロワさんとめっちゃ都内のドーナツ買いに行ってたのですが、ニュース見て二人で「報告はえーよ!」と突っ込みつつも驚きのあまり危うくスマホを落としそうになった記憶が。

たしかにOn The Townは見ましたが、あの時坂本くんもといゲイビーは役柄的に正直出番やセリフもそんなになかったし、2015年はグループ活動のみ、そのあとはOMSだったので、多分頭から最後まで主役として出演して演技してる作品を見るのはこれが初めてだったかもしれないです。前知識がいかんせん『少年時代』と『鍵のかかった部屋』と『ほ魔女』でのあのテレビサイズに収まってない演技だったので*1、正直漠然とした不安を抱えながらの観劇だったのですが(坂本くんまじごめん)、声を大にして言いたい。

最高か!

噂はかねがね聞いてたけど、坂本くんってあんなに板の上だと生き生きしてるというかのびのびとしてるのかっていうのを改めて目の当たりにすることができました。今回多くの役柄を演じ分けるということでどう表現するのかなと思ってたのですが、小道具や声色はもちろん、表情一つ動き一つでさらっと人物転換を行っていてなにも違和感なく楽しむことができました。むしろなぜあの軽やかさはテレビでは表現できないのか

ストーリーの好みとかはさておき、一表現者としてこの作品の坂本くんはすごく魅力的だったし、ぜひこの作品の坂本くんをいろんな人に見てもらって「ね!うちの坂本くんすごいでしょ!」って自慢したいなぁと観ながら思いました。というか再演までいかなくてもいいからCDとか出しません?今回実は歌に関してもV6のライブパフォーマンスすべて込みで私が今まで聞いてきた坂本くんの生歌ナンバーワンに値するピッチの正確さと調子の良さだったので、そういう意味でも満足度がとても高い観劇経験になりました。もちろんピアノも!去年片手弾きのきらきら星もドキドキハラハラさせる指さばきだったのに本当によく短期間であんな仕上げてきたね...プロってすごい...

 

では、以下拙いネタバレなのでたたみます。なお英語でですがオリジナルの脚本はネット販売されているようなので、もし英語チャレンジしてみてもいいよって方はぜひそっちも購入されてみると、どんな話なのかは多少つかみやすくなるかもです。ちなみにストーリーが飛び飛びなのと私の記憶もおぼろげなのでいつものことですが色々間違ってるかもです。あしからず。

 

 

 

 

*1:一度坂本さん担の人にこれら映像作品の感想聞いてみたいMA・JI・DE

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Forever Plaid(再演)全曲感想

 

というわけで曲ごとにセルフメモ用の殴り書きを。

 

 

 

1.Deus ex Plaid

ロウソクを持って上手側通路から暗闇の中整列して現れる四人。順番はたしかフランキージンクススパーキースマッジ。パンフによると会場によって列の間隔が異なるので毎回きちんと整列するのが難しかったそうです(笑) 原作の「Sh Boom」を「しょぼーん」と翻訳してたのは乙だなぁと思いました。4人がもう一度コンサートを開くことを決意してスタンドマイクにかけてあったクロスを取ってたたむシーンはひろしがほかの三人よりも大げさなくらい顎をくいーーーーっと上にあげてから布を顎と胸のあいだに挟んでたのたのめっかわだった。あとスパーキー兄ちゃんに蝶ネクタイ直して貰うときすんごい胸張ってたの幼くて可愛すぎ泣いた。

 

2.Three Coins In the Fountain (Sammy Cahn and Jule Styne)

冒頭シーンのひろしがジンクスを演じようとするあまりちょっと肩と表情に力入れすぎてたのもあり、この曲のイントロで4人が一人ずつ客席側に振り向くところでひろしの一瞬和らいだ微笑みが見えるのマジ最高。「それはどこ?」とか「それはだれ?」って歌詞で三人がリードボーカルフランキーの方にスタンドマイクごと傾いて歌うんだけど、ジンクスが一番フランキーから遠い位置にあることもあってひときわ上目使いでフランキーのこと見てるのすんごい可愛い。連れ去りたい。

 

3.Gotta Be This or That (Sonny Skylar)/4.Undecided (Sid Robbin and Charles Shavers)

二曲のリミックス。スパーキーがすごく楽しんで歌ってます(笑)ジンクスがマイクスタンド撫でるときの手つきがかなりエロいんですがやはりアイドルの貫禄ですかね。スマッジの低音がとってもセクシーでした。

 

5.Moment To Remember (Al Stillman and Robert Allen)

ジンクスリードボーカル曲!!「きせつは~ながれて~」の歌い出しが線香花火みたいなちょっとビブラートの入る危うい声で色々とドキドキしました。上がる音程を歌うとき決まって少し首も上にちょっと伸ばしてるの可愛すぎ。あと音伸ばすときちょっとだけ首をかしげるのも。途中ジンクス以外の三人による青春小話みたいなのが入るんだけど(「君とドライブインシアターに行ったけど、映画は...見なかった~!」とか)意外と客席があまり笑わなかった記憶が。面白かったのに特にフランキーの顔芸(笑) 

余談ですがこの曲ほとんど「woo」ハモなんですけどスパーキーのwooの言い方が「ゆ~」に近いようなああいうビジュアル系バンドっぽい歌い方だったので「SOPHIAだ~」と思った記憶が。ただそのせいでちょっとだけほか三人より声が浮いてた。

 

6.Crazy'Bout Ya Baby (Pat Barret and Rudi Maugeri)

楽しい曲!WSとかにもあったと思うけどトイレのしゅぽしゅぽで歌うやつ。それを使ってた理由はメンバーのうち誰かがトイレ修理のバイトをしてたからでしたっけね。持ってきたしゅぽしゅぽ配るときスパーキーがフランキーのお尻から何かを抽出し、その抽出したなにかをジンクスのに流し込み、それをジンクスが客席にばらまくという謎のコントが(笑) ばらまいてるときのジンクスの笑顔が最高でした。「にぱーっ!」って感じのやつ。結局あれなんだったんだう〇こかな?(笑)

「crazy bout ya baby」と歌うときに両手の人差し指を上に向けてぐるぐる回す振り付けがあるんですけど、中の人の指結構男らしくて太いのでジンクスちゃんがやると顔の甘さと手の男らしさのコントラストがとんでもなく素敵なことに。

あ、客席も一緒に手拍子やるので楽しいですよ。

 

(インターバル:オストライザー音楽学校のコーラス芸)

ここのスパーキーとジンクスのプチ兄弟喧嘩というかチクリ合いがすごく兄弟っぽかったというかジンクスの末っ子感がすごかった。あとミキサーの声真似なのであのうねりを出すために喉とか胸をチョップしながらジャンプするんですけどひろしめっちゃ自分の胸強打してたよ大丈夫?(笑)

 

7.No Not Much (Al Stillman and Robert Allen)

ジンクスが一番好きな曲でジンクスリード曲。好きなあまり歌い出しとちっちゃうのかわいいね。やっぱバラードが似合うジンクス。レポにも書いたけど「たぶん」って歌詞でアヒル口にして肩すくめるの最高に可愛くてあざといから~。からの「でも」で一瞬低い音程を歌うときの色気がすごい。ギャップ。なおこのあと鼻血出します(笑)

 

8.Sh Boom (the Chords) (前奏のみ)/9.Perfidia (Milton Leeds and Alberto Dominguez)

鼻血もかたまり、フランキーの過呼吸も収まり、スパーキーもスペイン語の歌詞のメモを書き終わったので再開。スパーキーリード曲ということでスパーキー最高に生き生きしてましたよ(笑)歌い始めの前に振り付けを忘れたと焦るジンクスにスパーキーが教えてあげてたのですが、公演回数が進むごとにどんどんダンスの内容がセクシーというか過激というかになっていた記憶が(笑)神奈川公演では何度もジンクスにケツをぐるぐる回させてました。ごちそうさまです。客席にスペイン語のC&Rをさせてたのもこの曲です。しかし松岡さんの声の伸びいいよなぁ。

歌い終わってからこの曲実は裏切りに関する曲だとスマッジから聴いて前列のお客さんを指差しながらスパーキーが「裏切り者~!騙された~!」と泣き叫ぶのも恒例恒例。

ちなみにジンクスちゃんまた鼻血ぶり返します。ここで鼻ティッシュ!かーわいー!MCまで鼻ティッシュしたままだったので他三人に指摘されて慌てて後ろ向いてティッシュ抜き出すのすんごい末っ子。

 

10.Cry (Churchill Kohlman)

ジンクスリード曲。今まで緊張がいまいち解けなかったジンクスが初めて自分がリードを感情込めて歌うことで開放的な気持ちになり緊張がほぐれることになる曲です。感情極まってサビのときに両膝を地面につけて腹から大声出してたからかに歌うジンクスがすごくいじらしくて。というか丹田ちゃんと使ったらひろしこんなに声出るんだと純粋に感動しました。特にフェイクとかの技工も入れずストレートに歌うからなおさらこの曲の良さがつたわる。あと他三人のコーラスワークが地味に難しくてびっくり。

 

11.16 Tons (Merle Travis)/12.Chain Gang (Sam Cooke)

 もうひたすら年長二人特にスマッジが光る曲。16トンがスマッジリードでチェインギャングがフランキーリード。後半スマッジもケチャップ瓶をスプーンかなんかで叩いてパーカッションを。なおスパーキーが鍵盤ハーモニカを担当、ジンクスちゃんは鎖を使ったパーカッションとかわいい担当です。労働者や囚人のことを歌う曲ということでリードはもちろんマスキュリンで轟くような声ですが、16トンではジンクスとフランキーによるダンスも。ダンスの趣旨は多分重いものを運ぶ労働者たちを表現してる振り付けなんだろうけど、なんだろう、中の人のことも相まって二人が俵運んでる人にしか見えない(笑) ターンからの指差しはめちゃくちゃ決まっててかっこよかったです。

 

(インターバル:forever plaid営業内容紹介)

要は「(自分の曲があるわけでもないので)営業ではなんでも歌いますよ!」と結婚式、イタリアン結婚式、記念日、クリスマスパーティ、ユダヤ式クリスマス、アメリカ南部の記念日等でよくうたわれる曲をメドレー形式で踊りながら披露。マジで仕事選ばない4人。ここらへんはアメリカみたいな民族るつぼだと本当に「ザ・典型」な選曲ばかりで結構ジョークとして面白かったのですが、我々日本人の観客の何割に伝わったかは不明かな。ユダヤ式クリスマス祝う4人のしかめっ面がちょっと面白かったです*1

 

13.She Love You (The Beatles)

ここも本来は笑う箇所なはずなんだけどあんま伝わってなかった感じ?趣旨としては「若い世代のお客さんにも喜んでもらえますように、自分たちのレパートリーに当時最新のポップスとしてビートルズとかも入れてるんですよ~」といいながら、ちゃっかりプラッズオリジナルアレンジにしちゃってるっていうジョークで歌の語尾をちょいちょい変えてあるアレンジになってたという。途中の「ぶんでぃやーらぶんでぃたらーはっびはっびはっびー♪」で四人が横一列で前ならえしながらぴょんぴょん跳ねてたのがめっちゃ可愛かったです。

 

15.Dream Along with Me (Sonny Skylar)

16.Magic Moment (Burt Bacharach and Hal David)

17.Temptation (Arthur Freed and Nacio Herb Brown)

スパーキーによる回想シーン前半でメインは他三人がバックコーラスで歌ってたメドレー。ペリーコモがたまたまバイト先のガソリンスタンドに来てくれたので、興奮したスパーキーは出来もしないのに嘘をついて車を修理しそれでも治せなかったとペリーコモを留まらせ、ガソリンスタンドからほど近いところにあるバーでやる4人のライブショーを見に来るよう誘います。スパーキーが生き生きとその話をしてる後ろでコーラス歌いながら特にジンクスちゃんとスマッジが時折肩をすくめて「やれやれ」みたいな顔をしながらお互い向き合ってこそこそ話してるのめっかわだった。

 

18.Papa Loves Mambo (Al Hoffman, Dick Manning and Bix Reichner)

回想シーン中盤戦。ショーに来てくれただけでなく最前列で観覧してくれたペリーコモに対して当時歌っていた曲がこの車のCMでももクロちゃんとかが歌ってるのでもお馴染みのぱぱらぶまんぼ。4人がマンボの振り付けを行いながらバーっぽいピンクのあかりの中歌います。「右へ~左へ~」の振りが可愛かったなぁ。両手を星みたいにキラキラさせる振り付けのときはジンクスちゃんの表情もめっちゃキラキラしてた。

 

19.Catch A Falling Star (Paul Vance and Lee Pockriss)

20.Sing to me Mr.C (Charles Ray)

フランキーリードでペリーコモに対する感謝と敬意を述べる二曲なのですが、その前に回想話のオチとしてペリーコモがプラッズを絶賛し、励ましの意味を込めてスパーキーに自分の黄色いカーディガンをプレゼントするというシーンで、ジンクスがまさかのペリーコモ役で登場。カーデを羽織ってサングラスを掛け、スマッジ扮するヒゲのボディガードと共に颯爽と現れ高座椅子に座るジンクスはもはやひろしというかトニコンの大御所先生(笑) そのうち「井ノ原、お前がやれ」とか言いそうで。

 

21.Day-O (Erick Darling, Bob Carey and Alan Arkin)

22. Kingston Market (Irving Burgle)

23. Jamaica Farewell (Lord Burgess)

カリプソを歌おうコーナー。デーオのイントロで吹き矢のジェスチャーをして強制的にお客さんも眠らせようとするフランキー面白かったです。

 

24.Matilda (Harry Thomas)

曲入る前にジンクスちゃんによる鉄琴披露が!鉄琴叩こうとするも麦わら帽子が邪魔なので他三人に支えてもらうよう促す末っ子がマジ末っ子でした。あとちゃんと間違えず引けたとき3人がめっちゃ拍手してあげてるのもかわいかった~!「トンズラこいた」でみんなで踊るの楽しかったです。掛け合いのところもそれぞれ「グルメな人」「サッカーファンの人」「いい声の人」「ロックな人」と中の人とかけあわせたネタだったので、例えばジンクスがフォークとナイフでステーキ食べるジェスチャーをやってみたり、いい声のおじさん(笑)がドヤ顔で歩き回ってみたりととってもお茶目でした。ステーキ口に入れたときの表情が本当ににこやかで最高(笑)

 

25.Heart And Soul (Hoagy Carmichael and Frank Loesser)

お客さんを舞台にあげて一緒にピアノ弾かせたり踊らせたりするコーナー。バンド勢のたばこ休憩タイムということでスマッジが素敵なピアノ演奏を披露してくれます。そして!ジンクスちゃんによる演奏も!片手だけど!ただどのキーを弾くべきかってのを見せるためだけの演奏なので技術を問うわけでなく、むしろ分かり易いようにめっちゃ指を大げさなくらいに広げて弾くのですが、なんかその様子がピアノ習いたての片手でしか弾けない幼稚園とか小学生低学年の子供みたいでちょ~~可愛かったよ~。お客さんに「僕が一回弾いてみるので見ててくださいね~」っていうのも言い方がすんごい優しかった~。

 

26.Mercury (マーキュリー車CM曲)

ダンボールかなんかに書いたマーキュリー車を持ち上げながら4人で歌うのですが、「マーキュリー♪」のとき「いーっ」って顔になるジンクスちゃんとっても可愛かったです。めっちゃ一生懸命歌ってる~

 

27.Lady Of Spain (Robert Hargreages, Tolchard Evans, Stanley J. Damerell and Jenry Tilsley)

他三人が入れ替わり立ち代り着替えたり道具準備しなきゃならなくてゼーハー言ってるのですが、それを脇目にステージ中心に置いた台の上に立ってフラメンコっぽい振り付け踊りながら一切笑わずソロで歌うジンクスとってもかっこよかったのでひろしにはぜひまたアンダルシアとか歌って欲しいと思いました(KONAMI)。小ネタはやっぱスマッジの「ジョンレノン」と、同じ髪型でもっかい出てきて「オノヨーコ」ってやつが一番笑いました(笑) *2

 

28.Scotland The Brave

完全アカペラで4人が粛々と歌い上げるのですが、ひろしの高音がすごくいい仕事してた!余談ですが他三人はレディオブスペインあたりでもう上着を脱いでワイシャツにサスペンダー姿になってたのに対し、ジンクスは終始上着状態だったので「やっぱひろしは脱ぎ惜しんでるのか...」と勝手に思ってましたけどこの曲で上着とってくれたことでひろしの腰のくびれが顕に...最高か...ってかもっとおたべ...

 

29.SHANGRI LA (Carl Sigman, Matt Malneck and Robert Maxwell)

30.Rags to Riches (Richard Adler and Jerry Ross)

31.Theme from the Good, the Bad, and the Ugly (Ennio Morricone, 一瞬だけ)

プラッズタキシードを着て再度登場した4人がそれぞれ自分たちの創作アルバムカバーをみんなに見せびらかすのですが私が入った東京一回目はジンクスが「プラッズゴールデンディスク」を思いっきり地面に落としてました(笑)

 

32.Love Is A Many Splendored Things (Paul Francis Webster and Sammy Fain)

この曲のジンクスの高音ですごく神聖さが増してるというか。イントロの事故の話に流れてた曲だからこそ泣ける一曲。実際結構客席から鼻をすする音が聞こえてきました。特に千秋楽ではスパーキーが結構涙目で歌っていたのも印象に。歌い終わった後徐々に笑顔がTHE長野博になっていくジンクスも感慨深かったです。

 

 

改めて読み返してみたら私基本的にめんこいとかわいいしか言ってないけど通常運転だな。

*1:多分ユダヤ教=厳粛っていうジョー

*2:そういえば大人計画の社歌で宍戸美和子さんもこのネタやってたなぁと思い出してみたり→レノンとヨーコがメガネ除いて作画一緒ってやつ

16/04/26~16/06/05 オフブロードウェイミュージカルForever Plaid 2016(再演)

16/05/21 17:00~ @グローブ座

16/05/22 13:00~ @グローブ座

16/06/05 17:00~ @KAAT

 

2ヶ月ぶりにしれーっとブログ書いてますが、慣れないしゃっかいじん生活に揉まれながらも充実したヲタクライフは送っておりました。前回立ち上げた企画なるはや更新します。フラグじゃないです。

 

2014年にファンになってSNSを始めてから、あまりにも周りの皆さん、特に長野さんファンが「もっかいジンクスを見たい、もっかいプラッズに会いたい」と言うのを見てきたので、初演のことを知らなかったことを大変恨んだ記憶があります。だから、去年は2015年の12月23日、ミュージックソン手前でいきなりフォエプラ再演のお知らせが来たときは心臓がリアルに口から飛び出そうなくらい驚いたし喜んだことを鮮明に覚えています。再演、本当におめでとうございます。今回は途中で熊本・九州の震災もあり、演者とお客様どちらもなにかと大変なことも色々あったと思いますが、それでも怪我なく無事最後までツアーを終えて千秋楽を迎えられてよかった*1。改めてプラッズの皆様、エバリーの皆様、他関係者の皆様、お疲れ様でした。

 

そして、入ってみて分かった。これはたしかに何回でもプラッズに会いたくなりますわ。今回はワタクシ縁あって東京公演2回、神奈川公演1回の計3回足を運べたのですが、まじ毎回会場出てきたら言葉というか言語能力を失って何を聞かれても「フォエプラはいいぞぉ」としか答えられなかったばぶばぶ。

なんですかねあの中毒性は!

多分ストーリーと深く関係してると思うのですが(後述)、私たちが見に行った回数だけプラッズは転生してくれるんじゃないかという錯覚に陥るわけです*2。ショーが終わりに近づくと本当に4人にこのままこの世にいてほしいという気持ちが膨らんでいくので、「これは次も見に行かなくては」というサイクルへ...

 

私は初演を見ていないのでそれとは比べられませんが(オフブロキャストの映画は見た)、一つのミュージカル作品として見たときに一般的なミュージカルというよりも「Hedwig and the Angry Inch」的なコンサート+追憶形式なので親しみやすかったし、登場人物やストーリーも至極シンプルなのですごく気楽に見れるなぁと思いました。坂本さんも雑誌で言ってましたが、長野さんは素敵な作品に出会ってたんだなぁと*3共演者の中で長野さんが一番末っ子っていうのも新鮮だったし!

 

 

ではいつもの如くここから身も蓋もないネタバレなので一旦たたみます。

 

 

 

 

 

 

*1:スマッジのケチャップ瓶は一回割れて二代目のオーディションを挟んだみたいですが

*2:現実と妄想が区別できない観客

*3:2016.4.20発売TVガイド

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16/02/05 坂本昌行ソロコンサートOne Man Standing @Bunkamuraオーチャードホール

坂本くんこれからも頑張れ!!!!本当この一言に尽きるそんなソロコンでした。公演内容が残念だったとかじゃなく、これからの仕事を見据えてポジティブな意味で。

 

幸運にも初日の19:00開演ソワレに行ってまいりましたよ。

坂本くん、ソロコン実現本当におめでとう

V6のファンになるずっと前から私はミュージカルにわかファンだったので今回のコンサートはそんな私にもグサグサくる内容になっていました。物販はいいけどパンフないのは本当に残念!!手元の半券でかろうじて行ったのが事実だったと認識できてるけど割と夢心地というか現実味を感じないで今も生きてる感ある...というか初日だけMurder for Twoのフライヤーないの辛すぎ。すぐ発表したのはめでたいけど!

Bunkamura行くまでもかなりそわそわしてて。物販がないということで時間がある分一緒に入るお友達とゆっくりご飯を食べてから向かったのですが、

「初ソロコンだけどなにやるの大丈夫」

「MCとかどうするんだろ回せる?アドリブ?台本?」

「一人で歌いっぱなのかな、喉とか保つ?何曲やるの?」

と完全に息子初めての発表会に緊張を隠せないお母さんたちの集まり。今考えても芸歴30年近い人に対してかなり失礼である。しかもMCで本人にもこのファンが醸し出す謎の緊張感をいじられた(後述)。

では以下全編ネタバレなのでご注意を。メモとかしてないのでMCの順序や衣装、内容はあやふやだと思います。あくまでも「こんな雰囲気だったんだ」程度で楽しんでください。

 

 

 

 

 

 

 

私の席は2階中央。ステージを隅から隅まで見渡せますが、オーチャードホールの構造上音が上に飛ぶので音の立体性に欠けるのが少し残念でした。最初生歌が聞こえてきたときも「え?...これほんとに坂本くん歌ってる?」と一瞬疑うくらいには音が平たく聞こえて。仕方ないですけどね。

入場時には紫?の幕が降りてたのですが、19:03(私の時計で)くらいにアナウンスが始まり、客席のライトが徐々に暗くなると二束のスポットライトが幕の上を縦横無尽に駆け巡り、アメリカンなアナウンスとともに幕開けしました。舞台は中央に10段目少し広めの段を含む合計20段弱の階段があってエの字にパフォーマンスステージが広がり、その間にオケピが入るスタイルでした。下手が打楽器、弦楽器、グランドピアノ。上手に管楽器中心といった形です。バイオリンチームとジャズドラムの前には防音壁が置いてあったのかな。そして上には丸の中にMSと書いてあるロゴがかかっていました。背景の基調は青だったと思います。

幕が上がってオケが演奏し始めたら中央上のステージに深い青で細かいラメが入ったスーツを着た坂本くん登場でパフォが始まるという形でした。オーチャードに限らずBunkamuraの施設は基本的にステージの上にモニターが付いてるので曲名や作品名はそこに打ち出されてくという親切設計。

ではオープニングまでつらつらと書いちゃいましたがまずはセトリを。いつものことですが、どの公演も公演中はメモを全く取らない主義なのでセトリ含め全てのレポはおぼろげな記憶とたまにカンニングシートを頼りにしてるので間違ってたらすみません。

 

括弧内は作品名です。略あり。あと作品名で括弧内で補っている部分はモニター表示になく私が書き足したものです。なんで作品名本来表記と違うものとかあったんだろ...特にRENTのアノ曲。

 

・OP narration

・Not the Boy Next Door (Oz)

・You Musn't Kick It Around(Pal Joey)

 

・セルフミュージカルヒストリーを振り返りながらの替え歌メドレー

   阿国のテーマ(阿国)

   やさしさに包まれたなら(魔女宅)

   Sixteen Going on Seventeen (Sound of Music)

            Mon Amour (シェルブールの雨傘)

            My Friend (Blood Brothers)

・Hope(Zorro The Musical)

・Footloose (Footloose)

・(Holding Out For A) Hero(女性アンサンブルのみ)(Footloose)

・Almost Paradise (Footloose)

・Jailhouse Rock (All Shook Up)

 

・Love Me Tender(後半英語歌詞)(ASU)

・'S Wonderful(My One and Only)

Never Gonna Dance(Never Gonna Dance)

・My One And Only (マイワン)タップあり

 

・I Won't Dance (ネバゴナ)

・I Could Write a Book(Pal Joey)

・Bewitched (, Bothered & Bewildered) (PJ)

・Some Other Time(アンサンブルのみ) (On The Town)

・Lucky To Be Me(OTT)

・New York New York(後半アンサンブルのみ)(OTT)

・One Song (Glory) (RENT)

メンバー紹介

・Seasons Of Love(RENT)

・Love Don't Need A Reason(Oz)

 

アンコール

Baila Me(Zorro)後半ジプキン原詞

・I Honestly Love You(Oz) 途中までピアノ弾き語り

 

 

と、曲にしたら27曲だしその中のほとんどを坂本くんは歌ってます。すごい!流石に後半のMCは喉かすれてたかな。あと舞台下手側中央寄りのところに小さい丸テーブルが置いてあってそこにコップとガラスの水ボトルがあり、公演中坂本くんは水飲みお化けになってました。高座椅子もあったけど座っても足が余ってるのほんとおかしい...

アメリカの一昔前のTVショーみたいなOPナレーションのあと、暗くなったオケピから突如バーンと現れた我らマサユキサカモト。2階席からはさすがに表情が少しぼやけて見えたので自前のオペラグラスのぞきながら見てたのですが化粧が完全に舞台仕様でした。ねぇ眉毛!(笑)OTTの時トニの中で一人だけ劇画調だったあの会見を思い出す。いや、会見じゃなくて本番でも一人だけ作画が違ってたんだけどね。

出てきて早々特に喋ることなくボーイフロムオズとパルジョイの曲を歌い上げます。ちゃんとCASTを確認せずいったのでてっきりアンサンブル3、4人規模かと思ったらガッツリ10人、男女各5名いましたね、大変失礼いたしました。今回坂本くんはもちろんのこと、アンサンブルの方々が本当に素敵でダンスはもちろんコーラスもとても力強く厚い層で支えてくれてたので安心できました。ダンスしつつ時折三人ほどスタンドマイクでのコーラスに入ったりしてました。坂本くんも歌いながら網タイツのセクシーな女性アンサンブルの方々とラインダンスを披露したりと冒頭からとても華やか。

二曲終わって坂本くんからの挨拶、の前にまさかのズボンの裾直し(笑)「ちゃんとしたいんです(ぶりっこ)」と言ってたけど人前で階段使って屈んで裾なおすのはいいのか

さて、気になるMCの方でしたが、この挨拶含め、MCは基本的にピアノ兼オケピ指揮羽毛田さんとのやり取りを中心に進められていきます。やっぱり一人で全部仕切るのは難しいよね~。でもそれもあってMCのどこまでが台本でどこまでがアドリブだったのか判断しかねなかったのが今回SNSでのレポの少なさに繋がったのかな?

とにかく冒頭から自信のなさを露呈する坂本くん。「普段は6人でやってるのに今日は僕一人でしかも自前の歌歌わないけど大丈夫かな」とか「商店街でもそうだけど『あーV6のね!』と言われてそのあとからなにも出てこないしV6の坂本って言っても皆わかるか心配」とかぼやいてたけどここ集まってるの坂本担ばかりだからもっと自信持って!

 

その自信のなさもあってか、おかげさまでメンバーの名前もバンバン出てきます(笑)自分ひとりでもっと客の目線をかっさらって良かったのにね。そこが坂本くんらしいけど。まず羽毛田さんの紹介の時は「この人舞台だけじゃなくてドラマとか映画とかも音楽手がけててすごいんですよ!(色々あげて)あとちょっと遡るけどうちの岡田が出てたD&D、DDとか。(観客の薄い反応を聞いて)え、ここもっと驚くとこじゃないの?」いや、すごいけど何度も言いますが一応ここにいるの坂本担ばかりだから...

ちなみにその流れで羽毛田さんご自身が当時レコーディングで弾いたという金妻主題歌を少しだけ弾いてくれました。坂「世代によってはわからないかも?」と言ってたけどドラマはさておき『恋におちて』自体はわかるんじゃないかな!寸止めされたけど坂本くんが「もしもーねがいが、かーなーうーなーらー」と歌うのも聞きたかった気がする。その流れでオケピも紹介したのですが紹介の仕方が「起立!礼!着席!」で可愛かったです。サックスの本田さんも興味あるのでチラ見してたんですけどすごい表情ポケーっとしててめんこかった。今回オケピほんと豪華ですよねー。元T-squareナニワエキスプレスもいるし。ギター天野さんだし。ゾロの曲とか天野さんのスパニッシュギター大活躍でした。ギターの爪弾きめっちゃかっこよ。

さて坂本くんが絶賛する羽毛田さんですが、坂本くんが「どうですか、こんないろんな仕事をしている中ジャニーズのアイドルと共演って...(観客笑)...ちょっと待ってください、なんだよ!!(突然のマサ)」客が流れ分かっていすぎですねさすが。でも本人的にはMCは爆笑取るつもりはなくサラっと流して欲しいそうです(笑)

というわけでコンサート趣旨の紹介。自分が今まで業界に入ってグループ活動を除いて最も力を入れてきたというミュージカルのお仕事を振り返りながらみんなにミュージカルにもっと興味を持ってもらいたい、自分が媒体となって日本の方にもっとミュージカルに親しみをもってもらいたいとのこと。これは関ジャムでも言ってましたね。まぁここ数年で昔と比べて格段とミュージカル上演数は増えたとはいえ、まだまだメジャーとは言い難いし苦手意識を持ってる人も多いですもんね(当ブログ比)。そこでまずは自分のミュージカル経験を一通り振り返りたいと、羽毛田さんのピアノ演奏とともに軽く過去作品の曲を替え歌で口ずさみながら次のナンバーへ進みます。

まず阿国の話。木の実ナナさんの作品で初めてミュージカルの世界に魅了されるように。次の魔女宅はてっきりゆーみんに会えると思ってたのでワクワクして初日台本合わせの稽古場ドアを開いたらユーミンじゃなくてそこには蜷川さんがいて「バカ死ね帰れ!」というありがたい言葉を頂戴したという話(笑)次にデビューちょっと前に参加したサウンドオブミュージックの話であの16 going on 17という歌について触れるのですが、ここで森田くんの名前が。

坂本「そういえばデビュー当時の森田くんもこれくらいの年齢でよく僕と衝突してましたね~。♪I am sixteen going on seventeen言うこと聞けよ!!」子育てで思春期反抗期の息子に苦労したお父さん感(笑)

ちなみにこのあとも律儀にヒメアノ〜ルの宣伝をしてあげてたのですが*1本人いないところでデレまくりとかかわいいね。いたら絶対緊張するだろうに*2

そしてデビュー後初主演のミュージカル、シェルブールの雨傘。歌ってくれた箇所は所謂「シェルブールといえば」とも言えるあの有名パートなんですが、坂「一番有名なのはここなんだけど、このパート俺のじゃないんだよね(笑)俺が歌ったのはほら...『ワイン、もう一杯...』」井ノ原くんがさんざん今までいろんなとこでいじってきたおかげで知ってた。ちなみにモナムールは主に相手役のジュヌヴィエーヴが歌ってますよね。でもこないだネクジェネでこの話題振られたとき「シェルブールは全編通して一曲だからなー」って自分で言ってたじゃん(笑)*3

それからブラッドブラザーズの歌を少し歌い(これも坂本くんの曲というより赤坂くんと一緒に歌った曲なのかな)、ジャケットを脱いでかな?ゾロのあのHopeを歌ってくれました。そういえば私どれも原曲はわかるけど坂本くんが出演した舞台での日本語歌詞がわからないので真相は定かじゃないですが、もしかして歌詞今回のためにところどころ変わった?先日石井一孝さんがご自身のラジオで歌ったHOPEと歌詞が少し異なってんですけど、そもそもどっちが劇中で歌ったバージョンなのか分からなくて。

実はここまではちょっとだけ坂本くんのピッチの低さ及び高音の未熟さが気になったのですが、そろそろ喉もあったまってきたのか次のフットルースあたりからはだいぶマシになりました。まぁV6の曲を歌ってるときも思ったけど坂本くんって音を低めからエグってとる癖があるのかなと。OTTのときも思ったし。HOPEもとい原曲であるジプキンの『Soy』大好きなんだけどどうしても演奏より音程が半音くらい低くてムズムズしましたっていう個人的な感想。

 

さて、壮大なオケの伴奏の中まずはジャケットのみ黒レザーに変えて少しラフな状態で出てきた坂本くん。正にフットルースのあの70年代80年代アメリカンロックな感じでアンサンブルと一緒に踊りながら歌い上げます。当時も運動量が激しくて大変だったという話は何度もラジオで耳にしてましたが、アンサンブルほど動かないとはいえやはりステージの端から端まで縦横無尽に歩き回るので大変そう。さすがに次のシーンでは一旦捌けて女性アンサンブルの皆さんに場を任せます。女性陣のHero、とってもパワフルでカッコ良かったです。みなさんもfootloose全力で歌って踊ってたのにしゅぎょい。メインボーカルはたしか池谷京子さんなのかな?ちなみにメンバー紹介の時は坂本くんに「きょうこちゃん」と呼ばれてました。他の女性陣は下の名前呼び捨てだったのに。距離感。

そしてアンサンブルの男女各一名が残って踊り始めたところをレザージャケにデニムジーンズのASU風に着替えた坂本くんが上手から登場し、ステージ手前からその二人を見上げる形でもうひとりの女性アンサンブルとalmost paradiseを歌います。しっとり歌い上げたかと思ったらお次は下手のオケピから投げられたガイコツマイク(フライヤーに載ってるあれです)を片手に監獄ロック!関ジャムと比べちゃ失礼だけどやはりド派手な管楽器オケ生演奏とアンサンブルの分厚い音声があってより迫力が増してました。これもちょっと歌詞変わってたかな?後半の英語部分も特徴はつかめてて良かったです。

と、一曲挟んだとはいえ割と激しい曲が続いたので歌い終わったとたんヘトヘトになった坂本くん、給水所(違)にフラフラたどり着いたらボトルの水をついでは飲む、ついでは飲む(笑)「ごめん、疲れちゃったw」と水をごくごく飲み干す(©Dahlia)坂本くんに客席から野太い「がんばれー!」という激励が。坂「最高の仲間です(嬉)」と言ってたけどこれあとから知ったんですが長野くんの声だったんですね(笑)めちゃくちゃ二階にも聞こえてきたからてっきりすごい熱烈な男性ファンがいるのかと思った。ある意味間違ってない気もする(笑)

ここで休憩がてらASUの思い出を少し振り返ってたのですが、曰くあるシーンで自分が好きになる女性を演じる女優さんに聖書で頭を殴られる演出で、なぜか千秋楽は本を縦にして殴られめちゃくちゃ痛かったという。ASUの思い出それでいいのか(笑)はにかみながらこの話してる(でもめっちゃゼェハァ言ってる)坂本くんがとっても可愛くてあざとかったです。

坂「じゃあここからちょっと甘くなりますので」客「フゥ~!/」というお決まりの(?)掛け合いもあり、それに対して羽毛田さんに「見てくださいようちのファンいつもこんなんなの、ノリが昭和!」的な言いつけもあり、次の甘いlove me tenderへ。中央に立ってゆったり歌い上げていましたが、ここも英語歌詞で後半歌ってたし坂本くん頑張ったねぇ*4

 

暗転して少し繋ぎの音楽があったあと、とてもシックな黒の燕尾服で登場した坂本くん。一緒に登場した白いドレスを身にまとうアンサンブルの方と優雅なワルツを踊りながらS Wonderfulを歌い上げます。途中女性の膝枕でうたた寝したり、そして最後女性に振られる等の小芝居を挟みながら伸びやかに歌ってました。ターンするたび燕尾服のうしろがひらひらするのすごく素敵でした。燕尾服って一歩間違えるとちょっと古めかしい面白い感じになっちゃうんですけどさすがはあしながおばけおじさん、とってもお似合いでした。最後の女性を見送るしょんぼり顔可愛かった。そのあともネバゴナ、マイワンと続いて、ネバゴナでは女性とのダンス、マイワンでは男性アンサンブルの皆さんと激しいタップを披露してました。ちなみに途中までは歌うだけで、アンサンブルの方がタップシューズを台車で高級レストランにあるような蓋付配膳盆に乗っけて運んできてくれて、坂本くんは一旦革靴を脱いで靴下だけの状態で踊りまわってからシューズに履き替えタップを披露したのですが、靴下まーくんさんをガン見したのは絶対私だけでないはず。このあと紹介されましたがこのシューズ運んでくれた方も「まーくん」だそうです(笑)*5坂「僕もまーくん、彼もまーくん」タップ前半は揃ってたけど後半すこーしだけアンサンブルとズレたのが残念だったかな。

 

果てさて、タップも経てかなりぜぇはぁしながら水飲み場(違)の定位置に戻ったまーくんさん。革靴に履き替える時は羽毛田さんのジャジーなBGMがありました。坂「靴履き替えるのにもこんな素敵なBGMをつけてくださって贅沢ですね~これ弾くの難しいでしょ?」羽毛田さん「全然~」という軽妙なやりとりがあったあと、流れでマイワンのミュージカルナンバーに散りばめられているガーシュウィンの話。ガーシュウィンは10代後半から20代までは歌謡曲の巨匠だったけど晩年は悟り開いてクラシックの名曲もたくさん産んだんだけどそもそも38歳という短命だからすごいよねという話の流れで、

坂「うちの森田がだいたいその年なんですけど彼も大人になりましたね~」

と言ってたのですが、短命の流れで剛ちゃん出しちゃう?&38歳なら多分井ノ原くんの方が近いよ?的な意味で笑っちゃいました(笑)あと剛くん大好きかよ坂本くん。

 

さらに客席いじりを始める坂本くん。

坂「小耳に挟んだけど皆今日何着てくるかわからなかったんだって?振袖着てこうかしらなんて人もいたんだってね?*6でもコンサート楽しんでもらえればいいから、服装はどんな格好でもいいんです!」

ここんとこ続く猛烈なSNS見てるよアッピル。怖い。いつもここやツイッターで言いたい放題言っててごめんね...坂本くん見てる~? あと洋服をどう調達したかという客席アンケートで「タンスの奥から引っ張り出した人ー!」と聞くのはやめなさい(笑)ちなみに私はバリバリ普段観劇の時に着ていく服で来ちゃってました。おめかししたつもりではあるけどなんかごめんね。

さらにさらにはボーイフロムオズの客席いじりの話を出してから、実際坂本くんも客席に降りてお客さんに話しかけることに(坂「二階三階の人ごめんね~」)。下手側通路に降りて10列目前後の通路側女性客に話しかけたのですが、お客さんが緊張して声が震えて小さくなる(気持ちはめっちゃくちゃわかる)のを聞いて、坂「中森明菜さんですか?」と聞いたのは面白かったです。一通り聞いたあとステージに戻ってきた坂本くんの感想「いきなり降りてきて『僕になにか聞きたいこととかありますか』って言われても困るよね!」はい

このあと少しお椅子に座りながらPJのジャズをしっとり歌い上げ、一旦捌けたと思ったらセーラー服のアンサンブルの皆さんが出てきてOTT24時間別れの曲を歌いだし、我々客席側にも「はっ、これはもしや」という雰囲気が漂います。そして...満を持して一年半ぶりのゲイビー様のお出まし!!ついこないだ2016年2月6日のネクジェネで「洗って縮んだせいでつんつるてんになっちゃったんだよね黄ばんでるし」と言ってましたが久々のセーラー服の坂本くんが拝めてとっても興奮しました。lucky to be meを歌ったあとそのままの流れでアンサンブル二名とニューヨークニューヨークを歌ったのですが、心なしかその二人も夕ドロに少し似せてきてめっちゃチップとオジーでした。ここも歌詞の英語の比重増えた?OTTの時は確か「にゅーよくにゅよーーく、やっときたんだー!」と歌ってたのを、今回は「it's a helluva town」と原詞で歌ってたので。

NY, NYの途中で抜けた坂本くんはお次はノーネクタイの黒スーツにお着替えして登場。シャツのボタンがやや空いてて色気があり、個人的に今回の全ての衣装の中でこれが一番好きでした。皆に拍手されお辞儀をしたあと(これまた可愛かった)、坂「今回のソロコンでは自分の今ままでの作品を振り返ってきたけど、振り返れるってことはそれだけ今まで重ねてきたものがあるっていうことですから。だからこれからもいろんなミュージカルと出会っていきたいです。」とのこと。

もうここまでですでに胸いっぱいだったんですけど、坂「今までは僕が出演してきた作品の曲をやってきたんですけど、次にやる曲は僕がいつかやりたいと思っている曲でして、作品が伝える生きていく辛さや悲しさが自分の感情と重なるところがあってとても好きな作品です」と言って一気に「あ、もしや...」という気持ちが高ぶった私。その流れからのone song gloryは興奮で変な声が出ちゃいそうになりました。なんせRENT大好き芸人なんで。し!か!も!生きてるうちに坂本昌行のSeasons of Loveが聞けるなんて私はもうこのホールを出て事故にあっても悔いはないだろうなぁと本気で一瞬思いました。そのあとすぐ「あでもFPあるから死ねない」と思ったけど(長野担の顔文字)。

Seasons Of Loveのまえにアンサンブルを紹介。一人一人呼び込んで定位置にたたせる形式だったのですが

 

●●●●●坂 ●●●●

 

という謎のスペースが空いたまま、坂本くんが出だしを歌おうとします。客席も「?」と思ってたら、アンサンブルがざわつきだし、呼ばれなかった「ミサ」こと藤林美沙さんが怒ったふりして上手舞台袖から出てきてみんなになだめられるという小芝居が(笑)坂「ほんっっっっっとごめんな!」と言って(言い方ちょっとキュンときた)改めて大きな拍手で迎え入れられたミサさんも入れて、11人で歌ったseasons of loveは本当に素敵で鳥肌が立ちました。脳内で英語版が響き渡ってたので日本語詞全く覚えてないけど。まじごめん。「ごじゅうにまんごせんろっぴゃく」って言いづらそうだなぁとは、いつも日本版聞いて思うけど。アンサンブルでジョアンのパート歌った人が上手かったです。

アンサンブルが退場し、「スペシャルバージョンでお送りしました!」という言い訳もいれつつ(笑)、「皆さんにこの曲を捧げたいです」ということでオズのLove Don't need a Reasonを。IZAMさんとキスした曲ですかね。個人的には歌詞の内容ももちろん、オズのこのシーンのストーリーも相まってlove me tenderよりもこっちのほうが甘く感じました。グレッグ関連の曲って本当に胸がきゅっとなりますよね。

一旦三方向挨拶して履けたあと、しばらく鳴り止まない拍手があってアンコール出てきてくれました。まずステージ両側からフラメンコの服装をまとったアンサンブルの方々がガヤガヤ出てきたので、もしやと思ったら案の定!黒ズボンはそのままで白いスーツジャケを身にまとったゾロゆきさんが真ん中にどーんと現れてみんな大好きBaila Meを熱唱。ここんとこなにかとSNSでバイラがネタ化されちゃってましたが(だいたい井ノ原くんのせい)、やっぱりちゃんと歌うbaila meは男気があってかっこいい!日本版も後半はスパニッシュで歌ってたんですね~ジプキン歌う坂本くんすごく良かったです。

もう一度皆さんと三方向挨拶し、全員が捌けたあとも鳴り止まぬ拍手を聞いて一人戻ってきてくれた坂本くん。

坂「羽毛田さんも捌けたので」客(失笑)坂「これずっと言いたかったの、んふふw仕方ないので僕が弾きますね」客「ひえええ!(声にならない悲鳴)」坂「あのね、僕が一番びっくりしてるから!」

ということでここにきてまさかのピアノ弾き語りが待ってたとは思ってなかった我々大興奮。坂「今日来てくれた皆さんに伝えたい気持ちが詰まっている曲です」と、前半ピアノの弾き語りも交えながら歌ってくれたのはオズのI honestly love you。本来これはエイズで亡くなったグレッグがそのあとエイズ感染が判明したピーターを死してなお励ます歌なので多分坂本くんはこの曲歌ってないと思いますが、オズの中でも私が大好きな曲なので*7最後にこの曲を持ってきてくれてジーンときました。後半は羽毛田さんも戻ってきて残りを弾いてくれました(笑)

曲が終わると客席総スタンディングオベーション。坂「V6では緊張するのにミュージカルを演じると不思議と緊張しないんだよね。逆に今日は皆さんから授業参観に来た親みたいな緊張感感じてたけど(笑)」「今日は楽しんでいただけましたか?皆さん来ていただいて本当にありがとうございました。また、みなさんに近いうちいいお知らせができたらと思います!あっ、ソロコンサートじゃないからね!」どよめく会場。このあとすぐM42の知らせが入るなんて思いもよらなかったよ...そしてちょっとだけ「えっRENT!?」と思った私...流石に違ったね。

 

 

 

以上こんなかんじで2時間ほどのOMSが終わりました。あっという間だったなー!

先に厳しいことを書いちゃうと、特に今回開演前心配していたMCの部分に関してはお客さんに、もとい「V6のファン」に甘える姿勢が強く見られたのかなぁとは思いました。普段やり慣れてないのは分かりますが、段取りに迷いが見えたことで公演全体のテンポが崩れるってのはちょっと残念かなぁと。せっかく自分の公演なんだしなによりグループ活動と切り離した内容をやると言い放ったんだから堂々とやればいいのにと。あと、アンサンブルの皆さんの実力が顕著だったからこそ、坂本くんにはもっと喉の持久力とスタミナを付けて欲しいと心から思いました。年齢の違いもあるかもしれないけど、本人が「年齢を言い訳にしたくない」って言っていたからこそなおさら強く思います。準備期間が短かったこともあると思うけど、最終日のレポで「この日が一番パーフェクトにできたからこの日が初日です」と言ってたらしいのを見つけて、坂本くんそれはプロで20年以上やってる自分が一番わかってると思うけど一番言っちゃダメなやつ...(笑)あとやっぱりあの音程低くなりがちなの気になるから発声法だけじゃなくて音取りについても一回見直してみてもいいと思います。些細なことだけど女性と絡むとき女性アンサンブルのほうが堂々として見えたよ表情とか(笑)

と、偉そうなこと書きましたが、私は今回このような形式でコンサートを開催できたのって本当にすごいと思うし、こんな20何曲も自分が出てきた作品のみで固めるなんて本人もMCで言ってたけどキャリアの積み重ねがなかったらもちろん実現なんかできないわけで。ミュージカル界での坂本くんの立ち位置ってどういうものなんだろうか私は詳しくないのでまだ計りかねていますが、少なくとも事務所の中では唯一無二な存在としてキャリアを確立しているのはとてもかっこいいことだと思います。こんな素敵な演奏陣とアンサンブルに固められてちやほやされている坂本くんはなかなかV6の仕事では見られない!(笑)セトリで最初の曲と最後の曲どちらもオズの曲だったのも坂本くんらしいなぁと。ピーターアレンというエンターテイナーの影と照らし合わせながら坂本くんのミュージカルキャリアやミュージカルに対する強い思いを考えた時なんだか胸がいっぱいになりました。

どんな曲を選ぶんだろうと思ったけどアンサンブルを入れることでデュエット曲や合唱曲も入れてくれて、しかも自分以外の役の曲も歌ってくれたのは嬉しかったです。きっと作品を見てきた人たちはもっと違う感動があったんじゃないでしょうか。ミーハーなメジャー曲からちょっとコアな曲まで網羅してる素敵なセトリでした。

なにより個人的に一番嬉しかったのは坂本くんがこのコンサートを「キャリアの一区切り」としてではなく、新たな窓口として見据えていることが伝わったことです。冒頭でも言いましたが私はぶいのファンになる前からミュージカル作品は元々好きで、だからこそファンになってからは坂本くんにどんな作品やってほしいか日々妄想してたんですけど(笑)、

こ!れ!

Aaron自体年齢が岡田くんよりも下だから同格比較しちゃだめなんだけど、シアターデビューがRENTで、その後ヘアスプレーのリンク、三銃士のダルタニアン、next to normalのゲイブ、ウィキッドのフィエロ、最近はグリースのダニーやアサシンズのジョンウィルキス等全部全部私が坂本くんで観たいと思ってた役ばっかり!

何が言いたいかって、坂本くん今までの作品傾向としてはブロードウェイの中でもクラシカルブロードウェイミュージカルという、正直ストーリーは単純明快でどちらかというとダンス・歌パフォーマンスの様式美を重視した作品を中心に出演されてたと思うのですが、私以上にまず本人がRENTのような複雑な心理描写含む濃いストーリーラインや演技・表情に重きを置いたモダンミュージカルに「出たい」「やりたい」と明言して意思表示してくれたのがすごく嬉しかったです。

今回のコンサートもこうめいさん「フランク・シナトラのような仕上がりのコンサート」的なことを仰ってましたが、コンサート見てわかったけどまずそもそも選曲自体シナトラが今まで演じたもしくは歌ってきた曲ばかりじゃん!(笑)つまり今まで坂本くんって本当に由緒正しき伝統ミュージカルをやってきたんだなぁと改めてこの総集編のようなコンサート見て思ったのと同時に、もっと別の一面も観たいと思いました。RENT自体はちょっと青年群像劇ってとこがあるから44歳の坂本くんにロジャーができるか若干疑問が残りますが(とはいえ過去3回日本で公開オーディションの話が出たとき全部そのURL坂本くんに送りつけたいって気持ちは私にもあったよ!去年は20周年かぶってたから無理そうだったけど)、Murder for twoというオフブロードウェイ作品出演も決まりましたし、これからさらにミュージカルっていう領域での坂本くんの受け皿もしくは窓口が広がったらいいなぁと心から思いました。だから冒頭で「坂本君頑張れ」と思ったと書いたんです。

欲を言えばもっと色んな人にこの坂本くんを自慢してちやほやしてもらう機会が欲しかったなぁと。ファンの中でも4回の公演チケットは争奪戦であったが故、ちらっとアンサンブルの方のブログとか拝見したらOMSのことを「誰にも言えぬ舞台」って言ってたのはちょっと寂しかった...本田さんやバイオリンの今野さんもツイッターで「特に告知ができないお仕事」みたいな表現を使ってたし、でも仕事が公になった段階で余分のチケットほとんどなかったのもあるから仕方ないのかなぁと。悔しい!!映像化は著作権の問題上難しかったりするかなぁとも思いますが、せめてCDとか出してくれたりしないかなぁ!!!

 

 

 

 

 

 

*1:がしかしヒメアノ~ルの名前が言えず「ヒメ?ヒメア...」と噛みまくり、挙句は客席に聞くという

*2:実際6日ソワレに剛くんが見に来たとき本当に歌詞ど忘れで何度か噛んだとか。素人かw

*3:2015年12月12日放送の回

*4:そういえばスピードラーニングの進捗はどうですかまーくんさん

*5:多分加賀谷真聡さんかな?

*6:実際一階席に着物の方いらっしゃった

*7:グレッグが歌ったのもいいけど、当時オリビア・ニュートン=ジョンが歌ったやつも好きだよ